チャイコフスキー 「くるみ割り人形」 メータ指揮
サラリーマンの聖地「新橋」。
そして、そのサラリーマンの待ち合わせ場所兼テレビインタビュー場所兼街頭演説場所のSL広場。
このところ毎年こんな風にイルミしてまして、オヤジどもの心をくすぐっておるのでございます。
数日前は、ここで総理が演説しようと思ったら、金正日が死んじゃったの報でお流れ。
罵声が飛んだりして、蓮舫さんも顔面ひきつっちゃってる映像を見たりしましたね。
映像といえば、かの国の国民とか中枢系の方々の嘆き・悲しみぶりは尋常じゃない。
あそこまでいくと、悲しみを通り越してしまい、見ている方は呆れてしまうから、喜怒哀楽というのは度を超すとウソっぽくなるというものです。
もともとあちらの半島の方々は、南北ともに激しいですから、わたしなど、ラテン系と思ったりしてますがね、それでも胸かきむしり、拳で地面を叩いたり、ワオンワオンしたりするところはすごい。
わたしども、日本人には到底できません。
「喜び組」なんてのがあったけど、「泣き組」だったりして。
いずれにしても、今年相次いだ独裁者の死とその体制の崩壊。
あちらはどうなりますか、目が離せませぬ。
そして、おいしいものは食べ過ぎ注意だ。
横からSLを。
いいよなぁ~
クリスマスだから「くるみ割り人形」いきます。
全曲盤はともかく、組曲版だと、通俗名曲の類となって、クラヲタ界ではあまりお呼びでなくなってしまう。
わたくしもその一人かもしれませんが、でも、なんだかんだいって「好き」。
「白鳥の湖」だと恥ずかしくなってしまうし、「眠りの森の美女」は退屈。
でも「くるみ割り人形」は楽しくって、メルヘンだしホンワカとしてしまいます。
白戸家の面々も思い起こしてしまいますし。
小学校の音楽の授業で初めて聴いたときも、うっとりするようなメロディの連続に、クラスの女子たちは、少女漫画の世界のお目々になっちゃった。
男子はそうでもないけど、すでにクラヲタの一歩を踏み出していたワタクシも、人知れず、両手を合わせてあごの下斜めに持っていっちゃった(わかります?このポーズ~笑)。
可愛い序曲があり、子供の好みそうな行進曲があり、各国のイメージがわく舞曲があり、最後が華やかでメルヘンチックなワルツ。
乙女たちを、とりこにしてしまう絶妙の選曲。
そして、ハープ、チェレスタ、トライアングル、カスタネット、タンバリンなどの楽器の多用。フルートやオーボエの可愛い扱い方。
ほんと、チャイコフスキーって心憎い人。
あっちの傾向だった人とは、思いもしたくないですが・・・・・・・。
簡便には組曲でいいけれど、やはり全曲版も魅力的。
女声の入った雪のワルツや、組曲を拡大したような第2幕、そしてその最後もとても素敵で、全曲聴き終わった感動と、クララの夢が覚めたかのような儚い思いで胸がキュンとなります。(言っておきますが、わたしはオジサンです)
全曲盤は、新旧プレヴィンとヤンソンス。
組曲は、アバドとメータ、カラヤン(VPO)、マリナー、スコトフスキー。
メータとイスラエルフィルの、思いのほかゆとりと落ち着きあるサウンドは、ロスフィルのときのようなゴージャス感がすこし少なめ。
でも、さすがに歌い回しがウマいもので、舞曲のイキの良さや、そのエンディングの鮮やかなキレのよさは爽快。
さすがだぜ、ズビン
ヒンズー教徒と、ユダヤ教徒の演奏する「くるみ割り人形」は、カレーと種なしパンみたいな取り合わせだけど、なんだかとっても味わいがあるのでした。
でかいぜ、くるみ割り人形
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コメント
どうも、急に寒くなったりして見事風邪をひいてしまいました(笑)
で、そんな最中に聞いたかの地の一大事(?)
彼方の国には“泣き(哭き?)女”なる存在(仕事?)もあるとか聞きます。
しめやかに哀悼する我が国からは、やや得体の知れぬ風習と言うか…。
さて、息子・メータ指揮するユダヤのオーケストラの演奏するこの名曲。
たしかに派手さは無いですが、妙におセンチに且つロマンチックに感じるのは
私だけでしょうか?
投稿: スリーパー | 2011年12月21日 (水) 23時42分
スリーパーさん、こんにちは。
わたしも先週末は熱出して寝ましたが1日で復帰しました。
泣き女! やはりいるんですな!
まったくネタの宝庫の国でございますな~
メータらしいといえばそうですが、能天気でビューティフルなロスフィルのときと微妙に違うイスラエルとの共演。
たしかにおセンチ系です。
そして少し重いかもです。
しかし、スカスカよりはずっといいです(笑)
投稿: yokochan | 2011年12月22日 (木) 12時44分
こんばんは。今日は冬至なのか夕方4時に真っ暗。そして、イルミネーションキラキラ。
「くるみ割り人形」メータ、イスラエル・フィルは弦に厚みがある音です。
基本的に「三大バレエ」は全曲主義。通して聴くだけでなく聴きたい曲のトラックを呼び出してもいます。組曲で十八番にしているカラヤンはウィーン・フィルは軽快に。ベルリン・フィル(「白鳥の湖」がシュヴァルベのヴァイオリンのもの)はクリアー。ロストロポーヴィチはロシア色が入っているが、ベルリン・フィルのしなやかさが上手く融合されていて甘ったるくない。それぞれ指揮者とオケの奏で方でニュアンスが違ってくるのかね。オーマンディ、フィラデルフィア管もストコフスキー盤を基礎とした編集で楽しい。
結果的、「くるみ割り人形」は様々な国の要素が入っているのかバター臭いヨーロッパ系よりもメータ、イスラエル・フィルのオリエンタルは傑作でしょう。
投稿: eyes_1975 | 2011年12月22日 (木) 22時18分
メータってゾロアスター教徒じゃなかったっけ。
ヒンドゥーじゃないはず。
投稿: | 2011年12月22日 (木) 23時27分
eyes_1975さん、こんばんは。
三大バレエ全曲は、くるみ割りぐらいしかまともに制覇できてません。
白鳥と眠りの森は、正直、組曲に選ばれた曲がどこにあるのやらさっぱりです。
さすがですね!
オーマンディの三大バレエの抜粋3枚は、思えば、そんなわたし向きなのかもしれません。
演奏者によってこんなに色合いが異なるのも名曲たる由縁でしょうね。
メータIPOはそんななかでもユニークな演奏に思います。
投稿: yokochan | 2011年12月24日 (土) 00時44分
読み人知らずさま
これはしたり、そうですゾロアスター教にございました。
失礼いたしました。
投稿: yokochan | 2011年12月24日 (土) 00時50分
Merry Christmas!
Mr.Yokochan!
昨日は、私の地元で地味ながら活動している音楽家たちのコンサートに行ってきました。クリスマスソングメドレーやくるみ割り人形メドレーもありました。くるみ割りってホントメルヘンチックで、可愛い曲たちばかり。おばさんも、だ~い好きですぅ(おじさんが好きでも変じゃない!)
音楽家で親子鷹って多いですよね。メータしかり。ヤルビィしかり。アシュケナージしかり。尾高さんしかり。この前はツィンマーマンの息子さんもN響と共演したし。数えたら相当なものですね。持って生まれたものか、環境がそうさせるのか。いずれにしても皆、努力してるんでしょうね。
クリスマスケーキの他に“金平糖”を買ってきました。食べながら踊っちゃいますかな。
投稿: ONE ON ONE | 2011年12月24日 (土) 15時31分
ONE ON ONEさん、こんばんは。
クリスマスに、地元で肩のはらないコンサート。
とってもいいですね。
わたしなんぞ、ドタバタの日々ですが、ブログのための音楽視聴に癒されております今日この頃です。
そんな中での「くるみ割り」は、とても気持ちがよかったです。
爽快感とキレのよい快感は、メータを聴く喜びでもありました。
JrツィマーマンとN響での親父ヤルヴィは元気なものでしたし、目つきからして次元が高かったです。
ズビンの親父はどうだったのでしょうね。
いずれにしても、偉大な親父を持つ息子は苦労するようで・・・。
親父を違う個性で超えるようで、そうでもない息子は、のびのびしてますようで。
よきクリスマスをお迎えください。
金平糖もツマミになりそうな、さまよえるクラヲタ人でした(笑)
投稿: yokochan | 2011年12月25日 (日) 01時36分
今日は。クリスマスおめでとうございます。姪っ子どもはサンタさんからプレゼントにスキー板やゲームソフトをもらって幸福の絶頂と言う感じです。まだ8歳と5歳ですから無邪気にサンタさんの存在を信じていそうです。今年は公私共にあまりいいことのない年でした。でも一連の震災で日本人の良さと底力とを見た様な気がいたします。今年の漢字一文字は「絆」だそうで。「偽」なんて字が選ばれた情けない年もありましたよね。メータ&イスラエルのくるみ割り人形は交響曲全集に入っているのを持っています。カラヤン&ベルリンフィルやオーマンディと比べると地味系ですが安心して聴けます。私めもチャイコの3大バレエで制覇したのはくるみ割りぐらいですね。アシュケナージ&ロイヤルフィルです。あのあとアシュケさんはベルリンに行ったりチェコに行ったりN響に来たりシドニーに行ったり本当にご多忙な人・・・白鳥の湖と眠りの森の美女は、小澤さんとボニングの全曲盤を持っていますが、全曲通して聴いたことは多分ないです・・・・
投稿: 越後のオックス | 2011年12月25日 (日) 10時45分
越後のオックスさん、こんばんは。
クリスマスのお祝いありがとうございます。
子供時代のクリスマスの喜びはプレゼントにつきますね。
姪子さんたち、サンタさんの夢がいつまでも覚めないことをお祈りしてます。
わたくしも、この1年、まったくダメな1年でした。
お互い、次年に引きずらないように願いたいところですね。
メータのチャイコは、スピード感はありますが、意外と渋いのです。
わたしなどは、全曲盤はくるみ割りのみ。
白鳥はあまり聴かずに処分。
眠りの森は持ったこともないです。
いずれも、NHK放送のボリショイバレエの全曲の録画をながら聴きのみです。
どうも、バレエは近づきにくいところです。
投稿: yokochan | 2011年12月26日 (月) 20時34分