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2012年1月13日 (金)

J・シュトラウス 「酒・女・歌」 シューリヒト指揮

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黒酢豚定食。

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黒酢豚アップ。

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チンジャオロース、アップ

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チンジャオロース定食。

ご飯普通盛り。

あいやぁ~、この定食たち、いくらだと思います?

ずばり、ワンコイン。

作秋から受けることになった会社の近くの中華屋さん。

川口にあります。

定食の数、20品くらい。あと、麺類、ご飯類、豊富なメニュー、みんなワンコイン。

しかも、なにもいわないと、普通が大盛り。
大盛りなんて頼んだりしたら、超大盛り。
苦しむ人を何人も見ました。
寒波の野菜高騰を受けて、ちょっと心配な定食屋さん。
がんばって欲しいです。

自宅は千葉、これまでのメインの職場が港区、そしてこれからメインとなる埼玉・川口、実家は神奈川。
1都3県を、日々行き来してまして、交通費もさることながら、1日中やたらと忙しくなりました。

これぐらい食べないとやってられません。

Strauss_schuricht

今日も、大指揮者カール・シューリヒト(1880~1967)の至芸を楽しみます。

シューリヒトというと、どうしても高名なる評論家氏の世界といえよう。

ごたぶんにもれず、わたしが中高生時代に会員だった「コンサートホール」レーベルのシューリヒトのレコード解説もそうで、少年のわたくしは、その断定的な評論に命をかけて(?)惚れこんだもんだ。
いま思えばなんのことはないのだけれども、音楽を聴く道標として、ましてやマイナーな通信販売レーベルでは、そうした強いプロパガンダ的な後押しは、とても力強くかった。

シューリヒトの演奏では、あの評論は、わたしには、いまもほぼ受け止めることができる。
ロマン派、後期ロマン派を身をもって生きてきた生き証人でありながら、ズバッと竹を割ったような明快な解釈とこだわりのなさ。
そして、オケをその実力以上にやる気にさせ、素晴らしい音楽を引き出し語らせてしまう。
よく、仕事でもしゃべりまくるより、お客さんに語らせてしまう方がいい結果を生みますよね。
あんな感じの、人間味豊かな滋味を感じるシューリヒト。

でも、その作り出す音楽は、現代的で、スピーディで、かつスマート。
ライブ感も豊かなものだから、同じ曲の演奏でも、聴き比べると全然違う個性に溢れていたりするところが面白い。
こんな大指揮者は、いまやいません。
シューリヒトに似たタイプも思い起こせません。

そんなシューリヒトのウィンナワルツ。
実態はウィーンフィルを指揮して、キビキビとしていながら、思いきり歌いまくり、そして弾みまくってます。
ほんとうに、気持ちのいい演奏。
例によってのもこもこ録音ながら、ウィーンの丸っこい響きと音色が妙に巧く捉えられた音盤です。
レコード時代は、「ウィーンの森の物語」も収録されていて、これが絶品だったのですが、シューリヒト集成には入ってないのが残念なところ。

J・シュトラウス 「シャンペン・ポルカ」
          「常動曲」
          「宝石のワルツ」
          ワルツ「ウィーン気質」
          ワルツ「南国のばら」
          ワルツ「酒・女・歌」   ~CDの配列による

          ワルツ「ウィーンの森の物語」 レコードのみ
          「トリッチ・トラッチ・ポルカ」     〃

   カール・シューリヒト指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団
                        (1963@ウィーン)


J・シュトラウス(Ⅱ)が亡くなった1899年、シューリヒトは19歳。
きっと、そのワルツやポルカは、青春の歌だったことでしょう。

この録音に居合わせた、ウィーン修行中の岩城宏之さんが、「神だ」と言った話は有名です。


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コメント

管理人さん 度々差し上げて申し訳ありません。

コンサートクラブシリ―ズで遠い記憶が蘇ったのですが、確か…オペレッタ序曲山番が入ってるレコ―ドを友人の兄が持っており、たまたま遊びに行く旅に聴かせて頂きました。SPからLPに移る頃です。


山番のイントロはその頃、映画館でのニュ―ス映画の場面の切り替わりに使われてました。
とりとめない話しですがコンサートクラブ懐かしいです!

投稿: マイスターフォーク | 2012年1月14日 (土) 18時17分

「酒・女・歌」は合唱から始まった。♪酒と女と歌を愛さない者は一生愚か者で過ごす。
言うなれば、オーストリアの演歌でしょうか。
また、ゴドフスキーの編曲でチェルカスキーがピアノで何度か取り上げてもいました。
居酒屋、ラウンジどちらでも使えそうですね。(笑)

投稿: eyes_1975 | 2012年1月14日 (土) 22時14分

私も”その断定的な評論に命をかけて(?)惚れこんだもん”でした。なんだかこの人は音楽が本当に好きなんだなって言うのが感じて、音楽はこうして楽しむ方法もあるんだというのを教わりました。ある意味恩人でもあります。
彼のおかげで基本的なライブラリも揃わないうちにクナッパーツブッシュやシューリヒトのブルックナーがあるあの当時のわが家は今から思えばまさにヲタク、やっぱりヘンでした。
はさておき、「人生幾ばくぞ、酒、女、歌あるのみ」は誰が言ったか忘れましたが、いつだかの謝肉祭に作曲されたのですよね。その曲の録音を立ち会い、聴いて、みて、「神だ」とのたまった岩城さんは羨ましいです。

投稿: yurikamome122 | 2012年1月15日 (日) 07時42分

マイスターフォークさん、こんにちは。

山番は、いまはなんというのでしょう?
たぶん、「インディゴと40人の盗賊」ではないかと。そのレコードは、クリップス指揮のもので、わたしもカップリングを変えたものをCDで持っていると思います。

ウィーンのある意味、ローカルな雰囲気のよくでた演奏は、こちらのシューリヒト盤も同じに思います。

ともかく、わたしも懐かしく、いまのいい録音のバリッとした演奏では味わえないものがありますね。

投稿: yokochan | 2012年1月15日 (日) 21時19分

eyes_1975さん、こんにちは。
合唱入りのこの曲をたしかボスコフスキーで聴いた記憶がありますが、定かじゃありません。
ドイツ・オーストリアならではの、かの地の戯れ歌のようなものが、シュトラウスの手にかかると、甘味で乗りのよい気持ちのいいワルツになりました。

たしかに、和洋いけますね! わたしなら居酒屋です(笑)

投稿: yokochan | 2012年1月15日 (日) 21時22分

yurikamomeさん、こんにちは。
あの先生の恩恵は、わたしも正直同じでして、ベートーヴェンの交響曲全集が揃うまえに、クナのブル5、シューリヒトのブル7が手元にありました。
でも、軍隊行進曲はいまでも持ってません(笑)
レコ芸でのハイティンクやアバドへの酷評が、一転、お誉めの言葉を頂戴すると、わがことのように嬉しかったものでした。

まるで、「大地の歌」のような「酒女歌」は、刹那的で、なんだかわたしのようなオヤジには甘味なものに感じますが、シュトラウスは、軽く一曲、こんな素敵な音楽にしてしまったところがいいです。
シューリヒトのかっこいいワルツに、岩城さんの気持ちもわかりますな。

投稿: yokochan | 2012年1月15日 (日) 21時30分

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