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2012年1月 6日 (金)

ベルリオーズ 幻想交響曲 プラッソン指揮

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毎度お馴染み、浜松町駅の小便小僧さんは、新年を迎えまして、かくも晴れやかなる正装に身をまとっているのでした。

昨年のユルカワ系のコスプレ小僧とは大違い。→昨年の記事より

今年にかけるべき意気込みといいますか、わたしたちみんなの気持ちを表しているかのような気合を感じます。

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右手には、辰。

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そして、お背中。

おっ、足袋も履いてますよ。

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お花は渋く紫系で。

小便小僧さん、本年もよろしくどうぞ、楽しませてください。

Berlioz_sym_fantastique_plasson

月イチ幻想

2012年1月のベルリオーズ「幻想交響曲」は、瀟洒にまいります。

ミシェル・プラッソン指揮のトゥールーズ・カピトール管弦楽団で。

幻想交響曲は、フランスの音楽でもあるということを強くイメージさせてくれる演奏。

プラッソンは、1933年パリ生まれだから、アバドや小澤、メータあたりと同世代の指揮者。
モントゥー、クリュイタンス、ミュンシュ、マルティノンらのフランス系指揮者の正統的な後継者であり、プレートルやボドよりも純正フレンチ指揮者と感じる。
プラッソン=トゥールーズという具合に、指揮者とオーケストラが切っても切れない長い結びつきを誇ることの幸せな実例のひとつを具現したコンビ。
EMIへのかなりの数の録音は、オペラが多かったり、伴奏が多かったり、また日の当らないフランス系作曲家を取り上げたりで、ちょっと地味な存在でもありました。
 でも、その演奏はすべてにおいて、フランス以外の何物でもない、香り高い気品と、野暮ったさのまったくないスマートさに彩られていて、いまとなっては貴重なものばかり。
70年代から始まったこのコンビも、2003年に終了し、プラッソンはフリーとして客演活動に徹しているようで、日本にもたびたび来ております。
 初の来日は70年代半ばのN響で、確かワイセンベルクか誰かの協奏曲コンサートの指揮者だったと記憶してまして、ラフマニノフの協奏曲2曲の間に、チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」を指揮したんじゃなかったかしら。

プラッソンの幻想は、刺激的なところのまったくない、エレガントともいっていいくらいの洒落た幻想でした。
一連のこのコンビの録音にしっかり通じるのは音楽性の豊かさで、こけおどし的にならないしっかりした演奏であること。
響きは軽めで、断頭台への行進もスムースでさらりとやってのける。
ヴァルプルギスの喧噪と乱痴気もしかりで、のびのびと見通しよく、興奮の度合いも緩やかで、聴いていて熱くなりすぎることもなく爽快。
前半の3つの楽章がこの演奏の真骨頂か。
透明感ある響きに、軽めのホルンに柔らかくキュートな木管。
抒情的な表現に野の情景もソフトフォーカスで、極めて麗しく美しい。

このプラッソン&トゥールーズの幻想は、こってりした従来のフランス料理の濃厚ソースではなく、もっと今風のさっぱり系今風のヌーベル・キュイジーヌ風でありました。
おせち料理に疲れたわたくしに、ちょうどよい味付けの幻想でございます。

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コメント

幻想ってCDで聴いてもあまりピンときません。
実演では1984年の大阪フィルでジャン・フルネ指揮で聴いたのが記憶に残っています。
ほぼ同時期、同じ大阪フィルで朝比奈のチャイコフスキー第4が
あまりに酷い演奏だったのに比べて、「指揮者でオケがこうも変わるとは!」でした。

投稿: 影の王子 | 2012年1月 6日 (金) 23時32分

遅ればせながら、新年おめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
(もう、寒中見舞いも近い時分になりましたが)

プラッソン指揮の演奏はどれも常にエスプリッシュなスタイルと
木目の細かいハーモニーが聴けるところが僕は好きですね。
どんなにパッショナブルに演奏しても品を失わないし。

さて・・小僧クンですが。
何だか、古代ローマ人が裃を着ている様で、
妙に・・格好良い?(笑)

今年も、小僧クンの写真、楽しみにしてます。

投稿: スリーパー | 2012年1月 7日 (土) 10時27分

影の王子さん、こんにちは。

CDでの幻想、ピンときませんか。
わたしは、数々揃えてしまい、気楽に一杯やりながら聴いてます。
年とともに、真ん中の野の情景がいいと思える心境になってまいりました。
大フィルのエピソード。
たしかに、おっしゃる通りですね。
オケは生き物に思います。

投稿: yokochan | 2012年1月 7日 (土) 11時08分

スリーパーさん、こんにちは。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。

プラッソンは地味ですが、何気にフランスの大家ですよね。
最近、録音がないのがさびしいところでして、パリ管や国立管は外人だらけなので、こうした人をもっと大事にして欲しいと思います。
プレートルやボドもそうですが、フランスという国は自国の指揮者に厳しいのでしょうかね。

そういえば、まったくそうで、この小僧の顔はローマ人ですな(笑)。
パーマかかってるし(笑)

投稿: yokochan | 2012年1月 7日 (土) 11時15分

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

小便小僧の衣装
毎年全然違うんですね。
今年も楽しみです。

昨年は大変な年になってしまいましたが、
今年は平穏であってほしいものです。

投稿: edc | 2012年1月 7日 (土) 15時14分

euridiceさん、日付的に松が取れてしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

暮れの26日から始まった新年1月の衣装は、このように晴れやかなものでした。
毎月、嗜好をこらして、着替えを担当されてらっしゃるボランティアの皆さまにも感謝とともに、今年もよろしくと申し上げたいです。

今年は、良い年になります!

投稿: yokochan | 2012年1月 8日 (日) 01時04分

たいへん遅まきながら。。。
本年もよろしくお願い致します(^^)。
幻想は、昨秋聴いたヤルヴィ+パリ管がとても鮮やかで大変楽しめました。鞭のようにしなる、といいますかワクワクさせてくれる演奏でした。同コンビでCD出てるか未確認ですが、ヤルヴィさんはライヴのヒトって気もしてて敢えて探してませんです。
プラッソンさんは未聴です。フランスの指揮者+オケでは聴いたことがないので探してみようか。。。その前にようやく入手したのにロクに聴いてないインマゼール盤も聴かねば(汗)。

投稿: 左党 | 2012年1月 8日 (日) 10時54分

左党さん、こちらこそ、本年もどうぞよろしくお付き合いのほど、お願いいたします。

ヤルヴィ&パリ管の実演をお聴きだったのですね。
うらやましい。
パリ管の幻想、というだけで憧れ感を刺激されちゃいます。
ヤルヴィの幻想は、シンシナティとの録音がテラークにあります。まだ未捕獲の獲物です!
プラッソンは粋な幻想でした。
お薦めですし、いろんな幻想を聴いたあとに聴くと、かなり新鮮な存在でした。
おや、あとはインマゼールとは、珍しい。
そちらも獲物候補です(笑)

投稿: yokochan | 2012年1月 9日 (月) 00時15分

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