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2012年1月25日 (水)

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番 カルミニョーラ&アバド

Stluke_1

築地の聖路加病院関連敷地内にある「トイスラー記念館」

聖路加病院の設立者である。米宣教医のトイスラーにちなんで移築・復元された宣教師館。
東京のど真ん中にあって、なんだかとってもヨーロッパ、それもスイスっぽい。

高名なる日野原先生を戴く聖路加病院。
聖ルカであります。
新約聖書の4大福音書のひとつのルカ。
そして、生誕の記載が淡々としつつも一番感動的な福音書で、バッハのクリスマスオラトリオは、この福音書を多くの部分で母体としてます。

場所柄、不動産活用に成功し、聖路加タウンの様相を呈しておりますが、病院という基本理念は変わりません。
わたしの亡くなった叔父は、こちらに勤めておりました。
そして病床に伏せったときも、こちらに駆けつけました。

いずれ機会があれば、こちらの教会のオルガンコンサートに足を運んでみたいと思ってます。

Mozart_vncon_carmignola_abbado

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番

  ジュリアーノ・カルミニョーラ

 クラウディオ・アバド指揮 モーツァルト・オーケストラ

こんな素敵な演奏、今頃になって記事にしてます。

アバド指揮するモーツァルト交響曲とともに即買いしながら、いままでまともに聴いてなかった。
ここ数年、自分にとってモーツァルトがおろそかになっていた。

没後200年(1991年)、数年前に新婚旅行でウィーンに行ったこともあって、モーツァルトのCDを聴きまくり、ほぼそれで満足して今に至ってしまった感がある。
そう、わかったつもりになってました。
その後は、交響曲では、ブリュッヘンやガーディナーのモーツァルトを聴きつつも、なんか違うな~、と思っていて、ときおり聴くワルターやベーム、スゥイトナー、そしてアバドの折り目正しく、心優しいモーツァルトに心動かされることの方が多かった。

そこへ来て、アバドのニュー・スタイルのモーツァルト。
ベルリンフィル時代の従来演奏とは大違いの、いわゆる「古楽奏法」を意識したそれ風のモーツァルト。
やりくちは、いまや普通かもしれないが、アバドほどの大巨匠と呼ばれる指揮者が、ここに至ってこんなチャレンジをしてしまうことの大胆さ。
というより、その進取の気性と若い着想。
2006年の録音ですが、ベルリンを辞めて、ルツェルンで心おきなく、仲間たちとマーラーに没頭し、ボローニャで設立したモーツァルト管で、古典の音楽をあるがままに楽しむ。
そんなアバドの嬉々とした嬉しそうなお顔がうかがえるモーツァルト。
単に、ピリオドやってみました的なものとは次元がはるかに違う、微笑みとともに透明感あふれる自然な演奏。
その基調は、「明」と「自然体」であります。

アバドより20も若いカルミニョーラの明るく先鋭な弾力性あるモーツァルトに、完璧に同化しているオーケストラ。
とんがったヴィヴァルディもいいけれど、弾んだモーツァルトもいいカルミニョーラ。

モーツァルトの5つの協奏曲の中では、この3番が一番好き。
あとは4番。
快活なト長調の特徴を持った中に、ギャラントな雰囲気もある1楽章。
まるでウィーンの宮廷の庭園に遊ぶ夢見心地のような美しい2楽章。
終楽章は屈託ないロンド。中間部のコケットリーな感じに、お終いは、柔らかく、そして微笑みを持って。
素敵なエンディングが好きです。
ちなみに、カデンツァは、イタリアの名手フランコ・グッリの作です。
グッリは、コンサートホールレーベルでの活躍も懐かしい人。

いい夢みれそうなモーツァルトの第3番でした。

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コメント

モーツァルトの3番ですね。私がバイオリンで弾ける数少ないレパートリーです。(なに?また自慢?)とにかくバイオリンが鳴るように作曲されています。楽器を知り抜いている作家による技法で書かれています。
3楽章がこのフレーズで終わったとき当時の人々はどんな反応をしたのだろうか。楽しい想像です。
さまよえる様!1991年に新婚旅行でウィーンに行ったんだ!私もそのころ4年連続で妻にダマされてウィーンに行かされていました。お金が無いクセに!
アバドのモーツァルトって想像できません。近いうちにCDかLPを購入して聴いてみます。伴奏がモーツァルトオケって!素敵ですね。カルミニョーラっていうからカワイイ女の子と思ったら、ええ年したおっちゃんなんですね。

投稿: モナコ命 | 2012年1月26日 (木) 13時14分

モナコ命さん、こんにちは。
自慢じゃありませんよ!
尊敬に値します。ピアノにヴァイオリン、管楽にも精通。
聴くだけオジサンのわたしにはまねのできない技にございますよ。
一番好きな3番。その終わり方も素敵なものです。
あれ?って感じなところがいいです。

カルミニヨーラは古楽から近代まで、凄技のお人のようです。
アバドが創設した若い奏者によるモーツァルト管。
自由自在のフレキシブルオケで、ただいまアバドとモーツァルト録音中ですので、ご注目を。

あっ、それから、わたしがウィーンに行ったのは、1989年でございます。
消費税導入の年、ソ連崩壊の年でした。

投稿: yokochan | 2012年1月26日 (木) 23時39分

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲3番って可愛い曲ですねぇ。実は私も終わりかたが「あれれ、これで終わり?もう一山ないの?」と思っていたのです。でもね~あんさん、それを言ったらオシメェよぉ~と言われそうで声に出せませんでした。でも、クラヲタ様のコメントを見てほっとしました。そう思ってたのは私だけじゃない!けれどそこも魅力ですね。盛り上がって盛り上がってフィナーレばかりじゃ面白みがありませんもん。

投稿: ONE ON ONE | 2012年1月27日 (金) 00時33分

ONE ON ONEさん、こんばんは。
そうですね、たしかに可愛いという印象もありますね。
あのあっけなさが、モーツァルトの天才のひらめきの証しでしょうか。
あのお洒落なエンディングは、当時の雇い主や貴族様を驚かすに充分だったでしょう。
協奏曲で、華々しく終わらないというのもほかにあまりないです!

投稿: yokochan | 2012年1月28日 (土) 00時22分

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