「Love is The Answer」 England Dan & John Foed Coley
黄金色に染まる海。
相模湾のサンセットタイムです。
日の出よりは、夕暮れの海に沈む太陽が好き。
センチメンタルな男なんです。
夕日に映える海を思い、夕暮れの海を見て感じる曲・・・・。
たくさんあります。もちろんクラシックも。
でも今日は、少し古めのアメリカンAORを。
England Dan & John Ford Coleyは、70年代アメリカのポップ・ロック・デュオ。
70~80年代、日本ではいわゆるAORとよばれたジャンルのふたり。
イングランド・ダンは、シールズ&クロフトのシールズと兄弟で、ダラス出身の同級生コーリーと69年頃からデュオを組んで、ダラスからスタートした。
イングランドは芸名で、英国音楽、とくにビートルズが好きだったからとも。
その彼らを、わたくしが聴いたのは、1979年のヒット、「Love is The Answer」。
大学生の頃でした。
神奈川の家から、都内の大学に通う平凡かつ多感な日々。
海のある街に心残しつつも、都会の生活、大人の生活にあこがれる日々は、少しあとの就職を控え、揺れ動いておりました。
テレビで、イメージビデオとともに毎日流されたAORの数々。
番組名は忘れましたが、海辺やサーフィン、都会の光景を背景にしたAORは、私には身近で、かつまた遠い憧れの世界に感じたりもしました。
その中のひとつが、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーの「Love is The Answer」
夕映えの海を思いおこしてしまう、切ないくらいに哀愁と諦念、そして希望を歌った曲。
ちょっと長いですが、全文ネットより拝領して引用します。
天国行きの切符があるとしたらいくら払う
もうこんな所にいるのはごめんだ
いい時も悪い時も経験して来たよ
流されるだけ流されて
近道なんてあっただろうか
人生そうは簡単に行かぬもの
////
心細く感じるとき 愛が必要
道に迷ったとき 愛が必要
ひとりぼっちのとき 故郷から遠く離れているとき
見放されて落ち込んだとき 希望も尽き果ててしまったとき
友達が必要なとき そして道も終焉に近づいたとき
愛が必要
そう、ぼくたちには愛が残されているじゃないか
愛を振りかざしすぎるかもしれないですね。
でも、日本語の「愛」は多義的だけれど、男女の愛に傾きがち。
英語のLOVEは、もっと広範囲な「愛」を意味しているように思う。
日本語のニュアンスの豊かさは、ちょっとしたアクセントの違いで、言外の意味を込めたりと変幻自在なのだけれども、「愛」という日本語は、比較的新しく感じ、そこには男女色が第一義的に封じこめられてしまったように思います。
England Dan & John Foed Coleyが、ここで「愛」に込めた心情は、この歌詞を読めばわかりますね。
70年代後半、アメリカの良心が目一杯詰まった成功の暁の、反省とあきらめのの感情。
アメリカ自体が、ベトナムでの失敗や、ソ連との対峙による疲弊が見え始めていた時期で、人々は多感に、そして内面を見つめ、ナイーブになっていった頃。
いまの停滞と震災復興の日本の社会にも通じるものがあるかもしれません・・・・。
それでも、金色の夕焼けのあとには、より眩しい朝焼けがやってくるという、アメリカンな発想を是非にも持ち続けたい、わたしたちニッポン人です。
しなやかなAOR、England Dan & John Foed Coleyを聴いて思いました。
http://www.youtube.com/watch?v=_QZjJU-mtFU&feature=related
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