ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲 ミンツ
神田須田町界隈をさまようクラヲタ人。
懐かしい思い出がたくさん。
歴史ある名店が、その歴史そのままの建物で現存してます。
あんこう鍋の「いせ源」。
接待で行ったことがあるけれど、若き日々、緊張してたし覚えてない。
揚げまんじゅう、甘味どころの「竹むら」
これもまたむかし、女子社員に連れられて行ったことある。
あんみつ食べた記憶が・・・・。
高名なる神田「やぶそば」。
創業明治13年。
気品ある上品なお蕎麦は、確かに美味いが、量が少ない。
たくさん食べたい無粋な蕎麦好きの私には物足りない。
大人にならなくちゃ。
わたしには、近くの「まつや」の方が庶民的で大好きだな。
鳥すきの「ぼたん」。
こちらも明治30年。
会社の接待や宴会で何度か行ってましたが、ともかく美味しい。
美味しいという言葉しか思い浮かばない。でも高い。
重要取引先との忘年会で、まだ30歳前後の頃のこと。
若手も多かったが、興が乗ると必ずグチャグチャになっちゃうオジサンばかりのお互いの会社。
会社対決で、ジャンケン大会。負けたら一気飲み。それがだんだん器が大きくなって、ご飯茶わんから、どんぶりに。しかも、ビール・日本酒・刺身・ツマ・鳥肉の入る混合チャンポン。
すさまじいことになるし、座敷・座布団は汚れるし・・・・。
ふすまの陰から、ストリップめいたことやるおバカもいて、それがこともあろうに間違えて、違う部屋にやっちゃった・・・・・。
おまけに、襖倒しちゃうし・・・・・。
どこで飲んでもこうなるおバカな会社同士。
バブルしてました。
おかげさまをもちまして、「ぼたん」では出入り禁止を喰らいました。
会社名を言っただけで、断られてしまいます。
歴史ある名店を汚す、とんでもない会社。
辞めてよかった・・・・、相手方の取引先様は、某巨大会社に吸収されましたが、わたしがもといたところは、いまだに元気に存続してますよ(笑)
神田のこのあたりは、地上げにも合わず、保存エリアとして、しっかり存続していってます。
ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲 イ短調
Vn:シュロモ・ミンツ
ジェイムズ・レヴァイン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1986.6 @ベルリン)
ノスタルジーあふれるドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲。
チェロだけが有名になりすぎたけれど、このヴァイオリンによるもの、そしてピアノも、とても素敵な協奏曲なのです。
初めて聴くと最初はとっつきが悪いかもしれない。
でも終楽章の明るく快活、スラヴ舞曲のような民族色あふれるメロディとリズムに魅せられてしまうことでしょう。
でも、何度か聴くうちに、この協奏曲の魅力は美しい第2楽章にあることに感じるはず。
1楽章から休みなく始まる、ヴァイオリンソロによるノスタルジックな旋律は、あのチェロ協奏曲にも通じるものがあり、この旋律にからむ木管など、聴いててうっとりとしてしまいます。全編朗々と歌うヴァイオリンを聴きながら、部屋から空や公園を眺めていると、思いは豊かな自然や懐かしい昔に飛んでゆきました・・・・。
少しばかり威圧的に感じる1楽章が、どこにも書かれているとおり、ブルッフを思わせるもので、全体の魅力からすると少々弱め。
持ち前の美音で、明るく力強いレヴァイン&ベルリンフィルをバックに気持ちよく弾きまくる感のあるミンツのヴァイオリン。
指揮者とふたりして、歌いまわしの豊かなドヴォルザークに仕上がってます。
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コメント
こんばんは。ホテルならまだしも公共集いの間(コミニュティ会館)は会合で社名をいれると断られるのかそこは個人名ですることが多い。
ドヴォルザークって「チェロ協奏曲」以外はなじみがないのか手持ちは少ないです。チョン・キョンファがEMI移籍第1弾でムーティと共演した際はあまり評判がよろしくなかったそう。やはり大人の協奏曲でしょうか。リッチ、サージェント。五嶋みどり、メータ。マイベストはパールマン、バレンボイムかな。
投稿: eyes_1975 | 2012年5月13日 (日) 16時27分
eyes_1975さん、こんにちは。
今回の店の顛末は、もうだいぶ昔のことですが、名店なので、宴会は会社名でないとなかなか予約が取れないような時代でした。 それがアダに・・・・。
この協奏曲は地味ですね。
コンサートも少なめ。
チェロのものが偉大すぎるんですね。
ピアノ協奏曲と並んで、ドヴォルザークらしい名曲だと思います。
パールマンのものはいいですね。
投稿: yokochan | 2012年5月13日 (日) 17時36分
こんばんは
すっかり田舎に引きこもってしまったので名店の写真を懐かしく拝見させていただきました。
といっても竹むらと蕎麦屋二店しか入ったことがありません(^^ゞ
蕎麦屋は私もまつや派です。蕎麦屋かくあるべし、柏竹やぶ等の客に緊張を強いるお店はごめんです。
ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲はピアノのよりもいいと思います、余り聴きませんが(^^ゞ
投稿: パスピエ | 2012年5月13日 (日) 20時29分
こんばんは。
大変懐かしい風景です。
母校から昌平坂を下って、まつやへ、よく、お昼に行ったのを記憶してます。おそば屋さんですが、当方はここの小田巻きが一番好きです。昨日、奥村愛を朝日で聴きましたが、疲れていてこっくりしてしまいました。
投稿: | 2012年5月13日 (日) 22時46分
パスピエさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
これらの画像を懐かしく拝見いただける世代は、だんだんと限られてきているような気がいたします。
それでも、某大手の再開発から逃れたのは実に吉兆でした。
まつやの庶民感覚は、あの紺の制服のおばさまたちの気の置けない接客にもよりますね。
大きな焼鳥、いたわさ、キリンの小瓶に熱燗。
仕上げは、もりか、ゴマ蕎麦です!
緊張はいかんですね。
ドヴォルザークののほほんとした緩やかな緩徐楽章が好きです。
投稿: yokochan | 2012年5月14日 (月) 21時05分
mieさん、こんばんは。
5月や6月の陽気は眠気を誘いますね。
でもきっとそんないい音楽だったのでしょうね。
羨ましかったりします。
まつやは、ほんと、気楽で、庶民的な本格蕎麦屋さんですね。
まつやの小田巻きは、まだ食したことがありませんが、きっとキリっとした菊正に合いそうな感じですね。
学生時代ではありませんが、会社員時代の大半をこのあたりに過ごしましたから、わたしも懐かしく、かついまでもお散歩コースでもあります。
がぜん、まつやに行きたくなりました。
投稿: yokochan | 2012年5月14日 (月) 21時16分
こんにちは。 先日「にゃんにゃん」に反応させていただいた時、残念なことにこちらのエントリーは見逃してしまっていました(´・ω・`)ショボーン
これまた懐かしい風景ですねぇ。 KiKi は社会人になったばかりの頃、秋葉原にある会社に勤めていて、神田須田町あたりはよく徘徊しておりました。 「ぼたん」だけはお店の前素通りが多かったけれど、「竹むら」「やぶそば」「まつや」あたりは何度も通ったものでした。 ひょっとしたらその時代、ニアミスしていたかもしれませんねぇ。
DGのグロモフォン・シリーズ、懐かしいですね~。 当時としては「廉価版」で有り難がって、何枚も購入したことを懐かしく思い出しました(笑)
投稿: KiKi | 2012年5月17日 (木) 09時47分
修正:
グロモフォン・シリーズではなく、ガレリア・シリーズの間違いでした(苦笑)
投稿: KiKi | 2012年5月17日 (木) 09時49分
kikiさん、こんばんは。
こちらのガレリア・シリーズは、いいラインナップでした。ご丁寧にありがとうございました。
このシリーズ、惜しむらくは、白いプラケースが、経年劣化で黄色くなってしまうことでしょうか・・・・。
思えば、かつては、白・黄・青・赤など、いろんな色がありました。
逆に、いま風のすべて透明はまったくありませんでしたね。
そうそう、須田町のこの界隈は懐かしい趣きにあふれてます。
早飯や遅メシに、週一くらい通ったのが「まつや」です。
きっと遭遇してましたよ。
神保町特集も用意してますよ!
では。
投稿: yokochan | 2012年5月18日 (金) 00時04分