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2012年6月28日 (木)

ドビュッシー 「映像」第1集・第2集 ミケランジェリ

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尾道の坂。

勾配のある坂に、家や寺社が張り付いている、そんな風情ある尾道。

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対面は、瀬戸内、そして向島。

こじんまりと、そして実にほのぼのとした街なんです、尾道。

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坂の途中途中に立派な寺社が毅然と存在してます。

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こんな立派な三重の塔。

天寧寺は、山にはりついたような素晴らしい塔でした。

春は桜が美しいそうな。

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猫の道もあります。こちらは、またあらためて。

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約3分の航路、向かいの島への便は、ひっきりなしに出てました。

朝ドラの「てっぱん」のロケ地ですな。

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おいしいタコ。歯ごたえあって、甘さもあるんです。

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ちょっと見た目がアレですが、肉づきよくかつ締まりのある身がおいしいシャコ。

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そして、尾道ラーメンですよ。

発祥ともいえる朱華園は、遅かったし、行けなかったけれど、駅前で。

いりこ出汁と鶏ガラのすっきりスープに、豚の背脂。

おいしゅうございましたね。

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尾道港の朝。

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 ドビュッシー 映像第1集 第2集

 

    ピアノ:アルトゥール・ベネデッィ・ミケランジェリ

               (1971.7 @ミュンヘン


ドビュッシー(1862~1918)の「映像」は、全部で3集からなります。
いずれも3つの章からなり、第1と第2集は、ピアノのために、第3集は、オーケストラのために書かれてます。

われわれが思い描く、印象派的なドビュッシーの音楽の典型を、これらの「映像」3部作に聴くことができます。

ことに、ピアノによる1集と2集は、そのタイトルも含めて、淡さと、模糊とした中にキラリとした輝きを聴くことができて、聴くわたしたちを幻想と霊感の世界へと誘うのでございます。

  第1集 「水の反映」

  
       「ラモーを讃えて」

       「動き」

  第2集 「葉ずえを渡る鐘の音」

       「荒れた寺にかかる月」

       「金色のさかな」


これらの邦訳、ほんとに詩的なものに感じます。

ことに第2集などは、ジャポニズムの影響下に、タイトル以上にエキゾシズムがあふれておりまして、われわれ日本人の感性とはちょっと違いながらも、感覚的には大いに共感できる音世界なのです。
1905年と07年の作品。
時代的には、完全な世紀末。
でも、フランスにあったドビュッシーは、脱ワーグナーをはかり、自由で官能とは無縁の禁欲的、かつ感覚的・点描的な音楽にあった。

「映像」は、高校時代にFMで毎日夕方放送していたクラシックリサイタルを録音して、来る日も来る日も聴いておりました。
だから、どこか懐かしい思いも付随するこの「映像」なのでした。

そして、いまは、なんといっても、ミケランジェリの磨き抜かれた詩的かつ美的なピアノが抜群に、どうしようもないくらいに素晴らしく、これ聴いちゃうと、他はもうどうでもよくなっちゃう。
難点は、パーフェクトにすぎるところか

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向島に向かう夜の連絡船。

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コメント

これはいいですねぇ、実は私がクラシックを聴き始めたごく初期にこのファンタジックな美しさに心を奪われて以来スッとこの曲は大切にしております。
このミケランジェリ盤はもう決定版ですが、個人的にはあまり褒めてもらえませんがアラウも大好きで、いろいろな思いでの交錯する曲です。
ただいまディーリアス道に邁進中ですが、その後はやはりドビュッシーに向かう予定でおります。

投稿: yurikamome122 | 2012年6月29日 (金) 09時06分

yurikamome さん、こんばんは。
この音楽は、若い頃にやはりはまりますね。
高校時代は、これ聴いてあれこれ夢想してました。
ディーリアスとドビュッシーは、近いものがありますね。
わたしも、すこしドビュッシーをして、ディーリアスにいってみたいです。
アラウは、聴いたことがありません。
かつての日本の定番、安川加寿子なども聴いてみたいと思ってます。

投稿: yokochan | 2012年6月29日 (金) 21時21分

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