「HELP」 ザ・ビートルズ
ザ・ビートルズの映画「HELP」を久々に観ました。
以前NHK放送されたものを録画しておいたものです。
ロンドンオリンピックも近づいてきましたし、私的には、今や伝説的な彼らは、立派な英国音楽のジャンルにいれてしまいたいです。
そして、オリンピックに合わせて、ビートルズ臨時再結成のうわさも・・・・。
ジョン・レノン(1980没)、ジョージ・ハリソン(2001没)の後を継ぐのは、それぞれの息子たちということで。
映画「ヘルプ」は、1965年の作品で、ビートルズとしては、「ビートルズがやってくる、ヤァヤァヤァ」に次いで2作目。
リチャード・レスター監督(スーパーマンのシリーズも一部この人)によるもので、前作はモノクロの渋い内容だったけれど、今回は、世界を股にかけたロケを行い、まさに世界のアイドルだったビートルズならではのコメディ・サスペンス(?)。
今見ても結構笑えます。
キモは、famousという言葉。
そう、「有名な」、デス。
モンティ・パイソンを生んだ、時には辛らつなまでのユーモアの国。
自分たちが有名!ということに、やたらとこだわった、でも全然鼻につかない爽快さが、若きビートルたち。
物語は、当時の東洋、ことにインドへの嗜好なども反映されたかのような、カリブのカルト教団に追い回される4人のドタバタを描いてます。
リンゴ・スターが、ファンからもらったこの真っ赤なリング。
これを付けてる人を生贄にしなくてはならない教理をもとに、「カイリー」と決まり文句を叫ぶ連中が、ロンドン、ソールズベリ、オーストリア、そして地元カリブと追いかけ回します。
どっかの楽劇みたいな、「リング争奪戦」は、これが強靱で希少なものだから、狂信的なイギリスの学者も参戦してごちゃごちゃに・・・・。
ビートルズの演奏場面は、いくつもあります。
こちらは、ロンドンのスタジオで。
こちらは、ロンドンの自宅で。
ソールズベリの遺跡ストーンヘンジで・・・。
そして、カリブの青い海で。
ここで思ったことは、彼らのファッションセンスのよさ。
スタイルの変遷こそあれ、いま、また彼らのセンスは時代にぴったりに思いましたね。
若すぎるビートルたち。
ポール・マッカートニーは、いまも変わりませんねぇ。
変装して、国外に逃げるわけなんだけれど、その変装ぶりが、実は後年の思いがすれ違いだした頃のメンバーの姿にまるで一緒なことを発見した。
思えば、この3~4年後なわけです。
間抜けな追跡チームが乗っていたのは、ハロッズのボックスカー。
こんなのあるんですかね。
ロンドン市内のインド料理店や、王室御用達の宝飾店、果ては宮殿までが、パロディ風に出てきちゃう。
これが英国のユーモアなんです。
お堅い日本じゃ考えらんない。
この映画を含めて、1作目と、「Let It Be」の3つを同時に観たのは、友人と有楽町で、中学3年の冬でした。
中学・高校時代は、すでに解散していたけれど、その後のソロ活動も含めて、ビートルズは友達たちとの間で、カリスマ的な存在。
クラヲタ君兼ビートル・マニアだったのでした。
ちなみに、この映画を見た帰り、銀座のヤマハで買ったレコードは、「ブーレーズのワーグナー」と「アュケナージのショパン」なのでした。
「HELP」 CD盤
※ちなみに、イトーヨーカ堂では、繁忙時間に「HELP」がかかります。
従業員の皆さん、レジ応援して下さい、だそうですよ。
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