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2012年7月26日 (木)

エルガー「コケイン」&アイアランド「ロンドン序曲」 バルビローリ指揮

London2

千鳥が淵、一番町にある英国大使館。

20日から、日暮れとともにライトアップ・カウントダウンが行われておりまして、27日の開会のその瞬間が最終日です。

数年前、英国音楽ばかり記事にしていたものですから、英国文化を紹介する日本ブロガーとして、英国大使館の関係からイヴェントメールをいただくようになりました。

いろんな講演会や、大使館での催しのご案内を希に戴いておりましたが、勿体ないことに参加経験ゼロ。
今回のライトアップは情報いただき、そそくさといってまいりましたよ。

ご覧のとおり、建物をラッピングするみたいなユニオン・ジャックに開会式までの残り時間。
日本時間、7月26日19時20分くらいだったでしょうか。

今日は、ロンドンをテーマにした英国作曲家のふたつの序曲をバルビローリの指揮で。

Barbirolli_elgar1

  エルガー 序曲「コケイン」

   サー・ジョン・バルビローリ指揮フィルハーモニア管弦楽団


コケインは、広範には生粋のロンドンっ子という意味で、コックニー、狭義には、すなわち、ロンドン・シティーのエリアの人々のことを言いました。

ロンドン気質みたいな感じでしょうか。

エルガーの作品には、それはお高い雰囲気はなくって、労働者の市井の営みを感じさせるフレンドリーな街といった雰囲気で、それがそっくり音楽になっているんです。

後年のふたつの交響曲+1に聴かれるような、英国の夕暮れを思わせるような憂愁はここでは聴かれません。
快活で、のびのびと明るい、ナイスなロンドンであります。

Barbirolli_ireland

  アイアランド 「ロンドン序曲」

   サー・ジョン・バルビローリ指揮 ロンドン交響楽団


こちらは、エルガーの作品から35年後、マンチェスター生まれのジョン・アイアランドは、その名も「ロンドン」の序曲を書きました。

もとは吹奏楽のための「コメディ」序曲という作品を書いていたアイアランドに、エイドリアン・ボールトがオーケストラ化を勧め、「ロンドン序曲」としてリニューアルしたもの。

こちらも、ナイスで明るい雰囲気で、盛り上げにも事欠きません。
ですが、エルガーのロンドンと少し違って、都会の矛盾をそこはかとなく捉えていて、中間部では哀愁溢れる旋律を伴って、頬杖をつきたくなるようなアンニュイムードになるのです。
エルガーとの世代の距離を感じるとともに、戦争の影も認めざるをえません。
 でも、それはいっときのはなし。
曲はすぐに、快活なムードに戻り、元気にエンディングを迎えます。

どちらの曲にも感じる、イギリス気質。

この2曲に、V・ウィリアムズのロンドン・シンフォニー、コーツの楽しいロンドン組曲などとともに、ロンドンを描いた音楽は、どちらも個性的。

サー・ジョンの慈しみと歌心あふれる演奏は素晴らしいです。

London3

いかにも英国。

London1


そして、普段は、こんなふうに絶対撮れない大使館の門扉。

オリンピックそのものは、どこの国でもあんまり盛り上がってないんじゃないかしら。

世界はいまそんな風潮になりつつあるような気がします。

でも、英国好きとしては、国とロンドンそのものから常に目が離せません。

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