プロムス2012
ロンドンの大芸術祭、プロムス2012が、すでに始まっております。
ロンドン・オリンピックもあと1週間後に控え、英都はきっと熱いことになってます。
外来オケは、常連のベルリン・フィルとウィーン・フィル。
それに加え、今年はウェスト=イースタン・ディヴァンオケ、ゲヴァントハウス、セントルイス、サンパウロ。
ここ数年少なめになってきて、BBCの各エリアオケに、バーミンガム、ロンドンのメジャーオケ、そして各地のユースオケなどで、イギリス色でしっかり固めた感のある今年です。
サイケなプロムスの表紙に、ベートーヴェンあり。
バレンボイムとウェスト=イースタンが交響曲全曲チクルスを行い、そのピークの第9は、オリンピック開幕の27日に持ってきてます。
約2ヶ月の連日のコンサート、ロンドンっ子が羨ましい。
今年は、例年にも増して大曲が目白押しなのと、自国の音楽、そして生誕150年のディーリアスが多く散りばめられてます。
BBC放送の1週間限定ストリーミング、本日慌てて13日のオープニングコンサートを聴きました。
4人の指揮者により英国音楽の饗宴。
左から、名フィルにやってきたマーティン・ブラビンス、期待のエドワード・ガードナー、今や重鎮サー・マーク・エルダー、そしておなじみのおじさんは、サー・ロジャー・ノリントン。
タネジ カーニバル・フィーヴァー (ガードナー)
エルガー コケイン (ノリントン)
ディーリアス 海流 (ターフェル&エルダー)
ティペット チャールズ皇太子誕生の日によせる組曲(ブラビンス)
エルガー 戴冠式頌歌(ガードナー)
BBC交響楽団 2012.7.13 RAH
英国作曲家と、英国指揮者、英国オーケストラによる素晴らしいプログラムでスタートです。
今年はエリザベス女王在位60年も相まってのこのプロムスに相応しい。
ディーリアスが心に沁みる名品。
エルガーもあの名旋律(威風堂々)で大いに盛り上がってます。
わたくしの視点のみから選んだオーケストラコンサートの注目コンサートを。
・ドビュッシー ペレアス全曲 ガーディナー 7/15
・ツァラトストラ、シベ7 メナ指揮 7/17 スペインの注目指揮者
・ベルリオーズ トロイ人全曲 パッパーノ指揮 7/22
・スメタナ 弦楽四重奏オケ版(セル編) ビエロフラーヴェク指揮 7/25
・エルガー 南国、海 T・フィッシャー指揮 7/26 名フィルの前指揮者
・鎮魂レクイエム、マーラー10、春祭 エルダー 7/29
・タリス変奏、村のロミジュリ、アイアランドThese things、ペルシャザール
尾高忠明指揮 7/31
・アイヴス、バーバー、ツィマーマン、われらが時代の子 ロバートソン指揮8/1
・バーンスタイン ミサ曲 K・ヤルヴィ指揮
・エルガー アポステルズ(使徒たち) エルダー指揮 8/10
・ベルリオーズ レクイエム T・フィッシャー指揮 8/11
・シェーンベルク グレの歌 デノケ、スケルトン、ビエロフラーヴェク指揮8/12
・新世界、コープランド、ヴィラロボス オールソップ指揮サンパウロ響 8/15
・RVW 交響曲4〜6番 マンツェ指揮 8/16
・ケージばかりのコンサート ヴォルコフ指揮 8/17
・ブリテン ピーター・グライムス全曲 ガードナー指揮 8/24
・ハゥエルズ 楽園讃歌 エルガーsym1 ブラビンス指揮 8/29
・メシアン、マーラー sym6 シャイー指揮ゲヴァントハウス 9/2
・アダムズ ニクソン・イン・チャイナ全曲 アダムズ指揮 9/5
・ベートーヴェン P協4 ペライア、ブルックナーSym9
ハイティンク指揮ウィーンフィル 9/6
・ハイドン 104番、R・シュトラウス アルペンSym ハイティンク指揮ウィーン 9/7
・ラストナイト ビエロフラーヴェク指揮 ディーリアス告別の歌、T:カレヤ アリア集
ひょいひょいとリストアップしただけで、こんなにたくさんのお気に入りが。
中でも、尾高さんの英国物ばかりの一夜は大注目です。
それと、名古屋フィルゆかりのブラビンスと、フィッシャーの活躍。
名フィルが羨ましいぜ。
東京もすごいけれど、欧米の音楽祭の総力戦にはまったく敵いません。
視聴は、BBC放送のストリーミングでどうぞ。
画像もそちらから拝借してます。
http://www.bbc.co.uk/proms
そして、ドイツでは、バイロイト音楽祭がオリンピックと同時に始まります。
あー忙しい、わたくし聴くだけですが・・・。
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コメント
クラヲタさま、今晩は。またまた本文とは関係ない野球ネタで、相すいませんm(_ _)m 中村ノリさん、オールスターMVPおめでとうございました。ベイはヤクルトを三タテにしてくださいましたし、良い流れではありませんか…遅すぎの感はありますが…
津田恒美(恒実)氏が殿堂入りとの報せに涙ぐんでしまいました。なんとも愛嬌たっぷりのお顔も、炎のストッパーと言われた渾身の投球スタイルも大好きでした。奥様の著者も当時読みました。幼い息子さんの始球式の姿には涙溢れました。
WBC不参加決定したのでしょうか?残念です(ショボン)
投稿: ONE ON ONE | 2012年7月20日 (金) 21時19分
ONE ON ONEさん、こんばんは。
広島に3タテ喰らい、ヤクルトを3タテ。
この不合理というか不都合に、ちょっと申し訳なく思っておりました。
ほんと、バカなんだからもう。
後半戦も、予測不能のイカレタ、ベイですよきっと。
ノリさんには頭が下がります。
もしあの人がいなかったらと思うとそらおそろしいです。
津田さんの殿堂入りは、そう、ほんとうに涙と感激でもって迎えたいお知らせですね。
で、WBCですね。
日本の野球が商業化していることと、働き手としての選手の主張がどこかファンから遊離しつつあることの証しです。
これは一方の経営側、とくに老害Wを代表とする、選手との利害関係組織があって、ファンよりも、そちらに目を向かせるという弊害があるんじゃないかと思います。
おもしろくないですよね!
投稿: yokochan | 2012年7月20日 (金) 23時51分