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2012年7月 4日 (水)

プッチーニ お願いランキング

Ouji_13

王子の紫陽花。

色とりどりの場所がありましたよ。

アジサイは、咲いているあいだは、こんなにキレイなのに、咲き終わると、どうしてあんなに哀れにも枯れ果ててしまうんでしょう。
梅雨が終わるまでのこの美しい姿であります。

そして、今日は、プッチーニ

昨晩、神奈川フィルの「トゥーランドット」を聴き逃したものだから、CDで聴いておりました。

そうしたら、また、ランキングがしたいという欲望に目覚めまして、わたくし、さまクラ・プッチーニ・ランキングをやってみたぞ。

Puccini_1jpg

いつものように、テレ朝さんから、お願い戦士たちをお借りします。

http://www.tv-asahi.co.jp/onegai/index.html

あらま、ジャコモ・プッチーニ先生、いつもながらダンディでございますことでございますね。

モテモテだったプッチーニには、いろんな噂も絶えなかったけれど、おかげで嫉妬深かった妻エルヴィーラから強烈な苛めを食らった家政婦の少女が思い悩んで無実の自殺をしてしまうという事件まで起きております。

戦士美女たちに囲まれて、ご満悦のプッチーニ先生。

奥さんも奥さんだけど、そんな風にしてしまったプッチーニもプッチーニ。

でも、おかげで、プッチーニが描きだした女声の登場人物たちは、男のわたくしが言うのもなんですが、いろんなタイプの女性がいらっしゃいます。
なかでも、プッチーニが好んだのは、つつましく、健気、そしてどこか影を背負って同情を引くカワイイ女性。でも一本芯が通った女性。
フィデーリア(エドガール)、ミミ、蝶々さん、マグダ、アンジェリカ、リューなどがそれです。

一方で、愛のため、体を張ってまで強く生き抜く女性として、マノン、トスカ、ミニー、ジョルジェッタなどがいらっしゃいます。

そして、一番異質なのがトゥーランドット
冷徹な人情なしの姫様から、愛を知りひとりの女性へとオペラの中で変貌を遂げる。
リュウという存在があって、その対比が鮮やかなのだけれど、そのリュウの悲しすぎる犠牲とカラフの情熱とが、「氷のような姫」の心を溶かすことになる。
ますます、リュウが憐れに思われてきて、カラフという男の身勝手を許しがたくなるもの人情で、アルファーノがやむなく引き受け仕上げたハッピーエンドが、空々しく感じるのです。
このあたりは、演出の解釈の腕の見せ所で、今後ともに、いろんな最終場面が出てくるのではないかと思ってます。

さて、わたくしのプッチーニ・ランキングです。

   1.「ラ・ボエーム」

    2.「トゥーランドット」

 
   3.「つばめ」(ラ・ロンディーヌ)

   4.「蝶々夫人」

   5.「修道女アンジェリカ」

   6.「トスカ」

   7.「エドガール」

   8.「マノン・レスコー」

   9.「西部の娘」

 
  10.「ジャンニ・スキッキ」

 
  12.「外套」

  13.「妖精ヴィッリ」

番外編

   「交響的奇想曲」「交響的前奏曲」


こんな風に順番を付けても、思えば、プッチーニ全部が好き。
ここにあげたのは、残されたオペラのすべて。
「アンジェリカ・ジャンニ・外套」を三部作としてひとつに捉えると、5位にきます。

プッチーニとの出会いは、1973年のNHKイタリアオペラの「トスカ」のテレビ観劇。
中学生のわたくし、すぐに、カラス(プレートル盤)のレコード、そしてその年のクリスマスにカラヤンの「ボエーム」のレコードを買って、擦り切れるほど聴いたものでございます。
もちろん、歌ってましたよ、ロドルフォとカヴァラドッシとスカルピアをね。

ワーグナーとプッチーニ、そしてヴェルディとモーツァルトは、この時期から聴きまくっていたのでございます。

そして、いま、マーラーやR・シュトラウスも同様に愛するようになって、プッチーニの音楽の甘味さだけでない革新性を、その秀逸なドラマとともに味わいつくすようになったのでございます。
プッチーニは、有名どころばかりでなく、そのすべてを聴き尽すことによって見えてきた、この作曲家の愛すべき弱さと強さもわかるようになりました。
優れた台本あってこそ秀逸なオペラが生まれたと言う点では、R・シュトラウスと相似していて、同時に台本がちょっと弱くても、この作曲家特有の女性への優しさ、そして汲めども尽きぬ美しいメロディの宝庫に溢れているという点でも、シュトラウスに同じくするところです。

ですから、ここ数年に知り合った「つばめ」(ラ・ロンディーヌ)には、わたくしは、とても愛着と愛情を感じているんです。
奔放に生きてきた女性が、ひとりの純朴な青年の愛を知り、ふたりで愛の巣を築きますが、いつか、こんな汚れた女は青年には相応しくないと、身を引いて、かつての生活につばめのように帰ってゆく、ちょっと悲しいオペラなんです。
「トラヴィアータ」と「ばらの騎士」を思わせる筋立てに、思わずホロリとさせる素敵な音楽がしつらえられているんです。


思えば、神奈川フィルは、このところ、わたしにとって大切な作曲家ばかり続いて演奏してくれてます。
マーラー、ワーグナー、R・シュトラウス、プッチーニ。その間に、松本のナイスなベートーヴェンも。
このオーケストラの音色にまたぴったりくる音楽たちなんです。

プッチーニ大好き

みなさまの順位は

Ouji

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コメント

すんませんm(_ _)m
プッチーニへのコメントじゃなくて…でも…やった~。おめでとう!!!三浦兄貴(祝)150勝。弱小チームにあって(失礼)素晴らしい記録を打ち立ててくれました! もう一度おめでとう!何度でもおめでとう!

投稿: ONE ON ONE | 2012年7月 4日 (水) 22時44分

ONE ON ONEさん、こんばんは。

ありがとう、あろうがう、番長三浦!
もうもう、ニュース見てて涙止まりませなんだ。
そして、「横浜に残ってよかった」との発言に、男三浦の心意気を感じ、さらに涙でございました。
本当に、ありがたい選手です。
生え抜きとは、こういう心意気をいうんですよね!

投稿: yokochan | 2012年7月 4日 (水) 23時09分

そのトスカがなぜ6位!?
ボエームが1位ですね。この順位付けは見事です。
というよりも順位付けしてなお悩み続ける作業になります。8位や9位、なんなら13位に甘んじているヴィッリでも一度アリアが始まると泣いてしまいます。プッチーニ恐るべし。
同時代であり、いっぱい初演もしていたトスカニーニがプッチーニのことを「あいつに才能なんてないぞ。盗作ばっかりしている」と評価しています。なぜなんでしょ^^;
実際に付き合うとどの人物も俗人だからでしょうか。それともあんな素敵なオペラを作っていながら社会人としては凡人だったからでしょうか。なぞです。

投稿: モナコ命 | 2012年7月 6日 (金) 17時55分

モナコ命さん、こちらにもどうもです。

あら、お叱りを受けてしまいましたが、この全13作は、自分の中では、順不同だったりします。
ご指摘のとおり、聴いた瞬間が、まさにそのオペラが一番と思える、そんなプッチーニなんです。

トスカは、聴き過ぎてしまい、どこもかしこも身に沁みついてしまったがゆえに、聴いてないときにマンネリ感が先にたってしまう音楽ゆえです。
ひとたび聴けば、一番ですよ。

トスカニーニの独善は、でも今思えば簡潔にして明快ですが、その後の音楽界で、プッチーニを超える人がいないというところで、大きな間違いなんでしょうね。
普段が凡人かつ嫌われたりする人であったところこそが、今思えば愛すべき人なんでしょうね(?)

投稿: yokochan | 2012年7月 6日 (金) 23時56分

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