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2012年8月10日 (金)

ホルスト 「惑星」 ユロフスキ指揮

Syutokou_shibuya

天使の梯子と呼ぶのでしょうか。

ヤコブの梯子とも言うそうでして、シェーンベルクの未完の声楽作品がありまして、旧約聖書のヤコブの天啓の物語です。

首都高速を疾走中、写したものです。いい感じに撮れました。

お盆期間に、また天体ショーがいくつかあるみたいだけど、お天気はどうでしょう。

Nitsusyoku_31

あと、まったくダメだったのは、今年5月21日の日食の撮影。

甘く見すぎてました。

日食グラスなんかじゃ、豆粒みたいでわからない。

コンパクトデジカメでは、まったく歯が立たない。

曇ったことが幸いして、それでもこんなもんでした。

望遠で、フィルター付けて、三脚かまして準備万端の人のみが撮すことができたんでしょうな。

まったく遺憾なことに存じます。。。。

イカンといえば、今日も遺憾が連発。

遺憾以上だろよ、あれは!腰引けすぎだ。

Tthe_planets_jurowsky

      ホルスト 組曲「惑星」

  ウラディミール・ユロフスキ指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
                           〃            合唱団

                        (2009.5@ RFH)


これは、出色の「惑星」です。
ご覧のとおり、ロンドン五輪に調子にのって、ずっと英国音楽をやってますが、見慣れぬ作曲家や曲ばかりで、引いてしまわれる方も多かったのではないでしょうか。

ご安心ください、今日は「惑星」ですよ。

「惑星」は、英国音楽としては異例なまでのヒット作で、ホルストの名を、これ1曲で世に残すこととなってしまった名曲だし、日本じゃ、「ジュピター」の曲で、「威風堂々」クラスの人気を得ることになってしまった訳でありますな。

ロシア出身のユロフスキは、早くにドイツに移り、オペラハウスでの下積み的な活動も経験していることから、オペラの実績がふんだんにあります。
グライドボーンの指揮者だったこともあって、自然な流れでロンドン・フィルの主席となった40歳の若手。
ロンドンの5大オケの中では、ちょっと地味に陥りがちだった(先代がMズアだったし)LPOを、一番輝かしい存在にしつつあるウラディミール君は、親子指揮者でもあります。
親父の方も、なかなかの屈強で、珍しいレパートリーを披歴するユニークな存在。

ユロフスキの惑星を聴いて思うのは、43分という早いタイムながら、それを感じさせない、堂々たる恰幅のよさを備えていること。
そして、強弱のバランスが豊かで、ここぞという場での盛り上げが実にうまく、木星の歌いっぷりに、天王星のかっこよさ、火星の逼迫感など、決然とした若者らしさが横溢してます。
一方で、歳を経て渋いところに耳が行くようになったワタクシをも喜ばせる、金星の抒情の雫を感じさせるような美しさや、土星の底光りする老性感。
惜しむらくは、最後の海王星が、少しばかりあっさりとしすぎているところか・・・。

ユロフスキは、スヴェトラーノフが君臨した、ロシア国立響の指揮者にも就任していて、あのオケをどうさばいていくか、今後注目です。

そして、ロンドン・フィルは、ハイティンク・ショルティ時代の黄金期をもう一度迎えることができるでしょうか。

「惑星」録音は、ロンドンのオーケストラがダントツに多いと思います。
次いで、でっかいアメリカ。
ロンドンの中でも、LPOが一番多くて、ついで、LSO、PO、BBC、RPOの順でしょうか。
英国音楽として、英国のオケで聴くのが好きです。

それと要望として、神奈川フィルで聴いてみたいsign01
本日、仕事で、サマーミューザの神奈フィルを聴きにいけなかった・・・・。
だって、遠いんだもん。
登戸や向ヶ丘遊園じゃ厳しすぎ。
ミューザは、来年春の再開らしいです。
                  

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コメント

こんばんは。まったくカッコイイ惑星ですよね。少し前のLPOだったら、このテンポでやられたらきっと荒れまくり!(それもまた楽し!ではありますが)。でもこの演奏はオケのドライブも見事。LPOってこんなに上手かった?と驚きました。

投稿: Tod | 2012年8月10日 (金) 23時23分

Todさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
さすが、お聴きですね、ユロフスキ。
ほんと、かっこいいです。
彼のチャイコも手配中です。

不遇をかこったLPOも、ゲルギのLSOとの対比が明確になり、楽しいロンドンになりつつありますね。

投稿: yokochan | 2012年8月11日 (土) 00時43分

ユロフスキの記事があまりにも嬉しくて初めてコメントさせて頂いています。
去年クラヲタ人のサイトと出会って、いつも素敵な写真(食べ物のは特に羨ましい、今日のは雲の色彩がなんとも美しい)し、なによりyokochanさまの音楽への愛情が感じられるのが素晴らしくで、陰ながら大ファンでございます。
英国音楽、と一まとめに言っていいのかわかりませんが、わたしはかなり大人になるまでちっとも良さが分かりませんでした。近年やっとその美しさが味わえるようになってきたところで、今回の英国音楽特集、楽しく勉強させていただいています。先日のプロムの尾高さん指揮、あぁやっとYokochanさまと同じものを聴いていたのだわ、でしたが、わたしは尾高さんのアイアランドの運びが特に心に染み入りました。子供の頃は若手時代の尾高さんの番組を毎週楽しみにTVで見ていたので、余計に感慨深かったこともあるかもしれませんが。
話がずれてしまいましたが、LPOのサイトにユロフスキのインタビューが載っていて、いかにホルスト自身にインスピレーションを受けたか、を語っています。http://www.lpo.co.uk/about/jurowski-multimedia.html
惑星は同時代の英国音楽の中で最も多様な色彩を持つ作品。ただ最も深い作品ではないし、ホルストの最高傑作でもない。自分自身は取り上げたことがなかったし、取り上げることもないだろうと思っていた。(でもLPO監督としてそういう訳にはいかなかったんでしょう、ふふ)取り組まざるをえなくなった時、20年代にホルスト自身がLSOを指揮したレコードを聴いた。これは目からうろこが落ちるような思いだった。この作品は尊大で重々しく解釈されることが多いが、そしてその点がわたしが魅力を感じなかった点なのだが、ホルスト自身は流れるような早目のテンポ、控えめで緊張感のある表現をしている。これは今の音楽自身に音楽を語らせる、という解釈のスタイルと共鳴するところがあると感じた。作品の持つ色彩を豊かに表現しても、それ以上の「自分の色」を押しつけないアプローチ。
また、今日指揮するならホルストもあの頃の楽器よりも音の色がより溶け合い交じり合いやすい現在の楽器の特色をオーケストレーションに反映させただろうと思い、こういう解釈になった。
と、わたしが訳すとつまらなく聞こえますが、ホルスト本人の解釈を聴くことで、観客の多くが期待する「あのノリ」にこだわらずに、自身のいつもの姿勢でやってもよいのだ、とはっとしたということだったとわたしは受け取りました。そしてユロフスキのような人もこういう音楽体験をすることがあるのだなぁ、と面白く思いましたし、これだけ正直に語る人柄、そしてかなりのこだわりと納得がなくては振らない姿勢にも好感を持ちます。

投稿: Kinox | 2012年8月11日 (土) 06時35分

Kinoxさん、こんにちは。そしてようこそ、コメントどうもありがとうございます。
いつもダラダラ書き、偏った曲ばかりのへっぽこブログを見ていただいてありがとうございます。

尾高さんのアイアランドは素敵なものでしたね。
録音して何度も聴いてます。
わたしも、黒柳徹子とのテレビを見てました。
少年のようで、ニコニコした人だなと思ってましたら、お互い歳を経てしまいました。

ユロフスキの記事紹介ありがとうございます。
拝読してなるほどな、と思いました。
昔、ホルスト自身の惑星と、確かサージェントか誰かの惑星とで、2枚組のレコードが発売されたことがありましたが、いま思えば買っておくのでした。
SP起こしの音の悪い惑星なんて・・・とスペクタクルゴージャスサウンドを求める少年には無縁のレコードに思われたのです。
そしてユロフスキの話を読んで、ホルストの惑星の新たな一面を探り当てた思いです。
R・シュトラウスやエルガーも自作をあっさり指揮したようですが、本職顔負けのブリテンは濃い。
面白いことだと思いますが、ユロフスキはご指摘のように謙虚でありながら、自分の考えをしっかり音楽に反映させるなかなかの指揮者であると思いました。

まだ少し英国楽旅は続きます。
またご覧いただけましたら幸いです。

投稿: yokochan | 2012年8月11日 (土) 16時12分

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