エリック・コーツ 「ロンドン組曲」 ボールト指揮
英国大使館のページから拝借しましたロンドンブリッジ五輪画像。
五輪の輪っかって、互いに交差してるのね?
あんまりじっくり見てなかったし、色の配分も子供の頃は知っていたけれど、大人の今は、全然気にしなくなった。
おまけに、5つの色を言えないかも・・・・デス。
エリック・コーツ(1886〜1957)は、英国ライト・ミュージックの作曲家。
そもそも、ライト・ミュージックって?
日本では、軽音楽なんてふうに訳されて、クラシックっぽいポップスという感じでなんだか曖昧な線引きが行われそうなジャンルなんだけど、英国では、それ専門みたいな作曲家も存在した。
貴族社会と、彼らのリゾート休暇ライフの無聊を慰めるために生まれたような軽いクラシック。
その流れは、マントバーニー、パーシーフェイス・・・・、イージー・リスニングに派生していったのでしょう。
一方で、クラシック専門のオケが、軽いクラシックやポップス系を演奏するための別名オケも編成してますね。
有名どころでは、ボストン・ポップス、ハリウッド・ボウル、シンシナシティ・ポップス、そして身近なところで、神奈フィル・ポップスですよ!
で、ロンドンには、BBCコンサート・オケがあります。
コーツはロイヤル・アカデミーでヴィオラを専攻し、卒業後オーケストラ奏者として活躍するかたわら、作曲活動も続け、ヘンリー・ウッド指揮するクィーンズ・ホール・オーケストラでの主席ヴィオラとしての活躍が特筆されます。
5分前後の曲ばかり、そしてまさに軽〜くて、軽快、すっきり爽快、悩みなし、前しか向かない明るい音楽。
ワタクシのように、英国音楽に憂愁や陰りを聴きとり、あごの下に手を当ててしまう人間には、のほほんのしすぎて辛いものがありますが、たまにはいいんです。
しかも、指揮してるのが英国騎士みたいなボールト様ですからして。
エリック・コーツ 「ロンドン組曲」
①コヴェント・ガーデン
②ウエストミンスター
③ナイツブリッジ
サー・エードリアン・ボールト指揮BBCコンサート・オーケストラ
(1975.6 ロンドン)
ロンドン中心部のそれぞれの3地区、観光客が必ず訪問する3エリアを軽〜く音楽にしてみました的なナイスな作品。
コヴェント・ガーデンといえば、音楽好きにはロイヤル・オペラ。
でも各種店舗やアーケード、アミューズメント施設が溢れる賑やかな街。
大道芸なんかも路上やってますよ。
音楽は一瞬、エルガーのコケインみたい。
ウェストミンスターは政治をはじめとするあらゆる中心エリア。
この画像は、ワタクシ運転中の画像。
ゆったりと悠然とした雰囲気を醸し出す音楽。
途中、お馴染みのチャイムが鳴ります。
そこは、V・ウィリアムズの「ロンドン交響曲」に同じ。
しっぽりとした気分になれます。
ナイツブリッジ(Knightstbridge)は、商業の中心。
東京なら銀座でしょうか。
ハロッズがあります。
わたくしも、おのぼりさん的に行きまして、バッグ買いましたし、娘の可愛いセーターなんぞも買いましたぞ。
そんな楽しく、ワクワク感あふれる行進曲ですよ。
楽しい〜っ!
ずっと英国音楽を特集してますが、いろんな音楽があって、それはそれは多彩な世界なんです。
コーツさんは、こいつだ!
なんて失礼言ってますが、フルトヴェングラー+カルロス・クライバーだったのです。
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コメント
大変ご無沙汰しております。
んー、確かにコーツはフルヴェン+カルロスですなァ。
ちなみに岡山県の居酒屋にカルロスそっくりの店主がいました。うつむいた顔はDGの「ブラ4」のジャケットそのままでした(笑)
投稿: einsatz | 2012年8月11日 (土) 00時24分
einsatzさん、こちらこそご無沙汰です。
コーツ写真を見つけたときは愕然としました。
しかし、カルロス似の居酒屋オヤジとはまた興味深いですね。あの銀色のジャケットですか。
岡山は、銀色のさわらを肴に一杯ですな。
大阪はしばらくご無沙汰ですが、飲みにいきたいです!
投稿: yokochan | 2012年8月11日 (土) 00時48分