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2012年9月17日 (月)

神奈川フィル定期演奏会 後夜祭

Minatomirai_2_2

悪化する中国の治安。

そんなところに、神奈川フィルが行ってどうにかなってしまったら私たちファンは困ってしまうことになりました。
早く、まともな文化交流くらいができるように戻って欲しいものですが、しばらく無理でしょうな。

日曜の晩に、暴徒のニュースとバイオハザードの群がるゾ○○をチャンネル変えながら見ていたら、どっちも同じに見えてきてしまった・・・・。

そんな悪夢はいまは置いといて、神奈川フィル定期での演目を聴いて、3人の作曲家に興味をお持ちの皆さんに、「聴いてみるならこんな曲」をご案内。

Abbado_webern_3

  ウェーベルン オーケストラのための5つの小品

           オーケストラのためのパッサカリア


演奏会で聴いた6つの小品と対のなすような作品。
6つの小品が「動」ならば、5つの小品は「静」。
5分あまりの演奏時間の中に、時間が凝縮されたようで、なにも起こらない5分間だけど、とてもその5分間が大切に思えてくるような濃密な瞬間を味わえる音楽。
アバドが初来日したとき、評論家先生たちは、ベートーヴェンやブラームスは酷評したけれど、この曲を静寂で歌うように演奏したアバドに驚嘆した。

それと作品番号1のパッサカリアは、初期作品だけに、後期ロマン派臭プンプンの濃厚ロマンティシズムあふれる音楽。
こちらも10分に満たない演奏時間だけれど、内容は濃い。
マーラーとツェムリンスキーの流れの中にあるこの曲は、やはりウィーンフィルで聴くのが一番。ホルンの響き、泣けます。
神奈川フィルで聴きたい曲、上位に位置します。
かつて、ジュリーニとウィーン響の来日公演で聴きました。

Alpensinfonie_mehta

  R・シュトラウス  ホルン協奏曲第1番

2番を聴いたら、やはり1番。
こちらも朗々たるホルンが屈託なく響き渡る名曲ですよ。
このザイフェルト&メータ盤は、アルプス交響曲とのカップリングで、アルペンホルンのジャケットがいかにも、この曲にもお似合いです。
一般には1番の方が有名ですが、2番が楽しめたら絶対にこちらもお薦め。

Strauss_concerto_kempe

  R・シュトラウス  オーボエ協奏曲

シュトラウスの協奏曲で、一番すぐれた作品。
ホルンの2番と同じく晩年の作品で、こちらも澄み切った明るい基調で、オーボエソロはよどみなく常に吹き続け、歌い続ける難役です。
まるで、オペラのようなこの協奏曲は、しみじみと達観した雰囲気も漂います。

Previn_rstrauss_opera

  R・シュトラウス 歌劇「カプリッチョ」~「月光の音楽」

シュトラウス最後のオペラの、それもヒロインの最後のモノローグの前に演奏される絶美の間奏曲。
ホルンのソロが紡ぎ出す透明感あふれる豊饒かつ繊細な音色。
銀色の雫が舞い降りてきそうな夕暮れの音楽。
わたしの好きなオペラの中でも、上位にくる「カプリッチョ」の神がかり的に美しい、「月光の音楽」とそのあとの伯爵令嬢マドレーヌのモノローグ。
この曲も是非にも、神奈川フィルで聴いてみたいnote

Brahmas_pianoconcert2_pollini_abbad

   ブラームス   ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調

第2交響曲はニ長調で、かつ全楽章が長調の明るく、優しさにあふれた交響曲でした。
次月のプログラムにのるヴァイオリン協奏曲もニ長調だけど、こちらは気品というか高貴さが先にたち、交響曲の持つ優しい微笑みとはまた違う魅力があります。
 というわけで、第2交響曲のあとは、ほぼ同じ頃に書かれたピアノ協奏曲第2番はいかがでしょうか。
4つの楽章を持つシンフォニックな協奏曲。季節で言えば、「ブラームスの秋」のイメージよりは、春、それも5月ぐらいの好天がお似合いのうららかで、明るく幸せな音楽です。
これもまた神奈川フィルで是非お願い。

Umaya_2

麦酒を背景に、土曜日のアフターコンサートの料理の数々。
地産地消、神奈川県内の素材を多く使ったお料理はとてもおいしかったです。
そして、こちらで醸造もされているビールもbeer
ちょっと飲みすぎました。

  横浜ビール「驛の食卓」

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コメント

今晩は、よこちゃん様。
いや~ヤクルト3連勝しちゃいました。嬉しいけれど申し訳ない様な(汗)
これでクライマックスシリーズの進出の光が見えて参りました。ベイの皆さんに感謝すべきなのか複雑…。。。
中畑監督退場騒ぎもあった様ですね。監督の熱い思い、選手に伝わると良いけれど。
こうなればヤクルトがクライマックスシリーズで昇りつめ、にっくきオレンジ軍団を叩き潰してくれる事を期待したいと存じます。
来年こそはスワローズVsベイスターズでクライマックスシリーズを闘いましょうぞ!

投稿: ONE ON ONE | 2012年9月17日 (月) 00時21分

ONE ON ONEさん、こんばんは。
そうですね、3タテいただきました・・・。
というか、ここ数日、コンサートの関係もあったりで、勝ち負けを知りませんでしたが、その負けっぷりも微妙すぎなところが情けないです。

もう勝ち負けはどうでもよくなってしまいました(笑)
あとの楽しみは、ぶっちぎりチームのCS○○ですね。
ここらへんも、あんまり言っちゃうとひがみだし、怒られそうなので、このへんで。。。

投稿: yokochan | 2012年9月17日 (月) 18時55分

こんばんは。私はただいま失業中です。というか、1年の内でやっと休めるシーズンに入りました。ありがたい^^
さまよえる様からの刺激を受けて、毎日LPレコードを楽しんでいます。学生時代に一番夢中になったこと、それは恋愛とLPレコード鑑賞。どっちもどきどきしたなあ^^
両方とも今でも続いています(いいのか!)。どちらも私の生活を豊かにしてくれます。
今日も現役美人女子大生と昼ご飯を食べて(何もなかったけど、ま!当たり前か!)午後からLPを楽しむという私には天国のような休日を過ごしました。
私にとって豊かさとは、どきどきする時間を経験できたかで決まります。それが音楽だったり若い女性だったり^^
さまよえる様はライブを心から楽しんでいるご様子。うらやましい限りです。私のように田舎町にすんでいるとそれもかなわず、泣く泣く女子大生とのデートでがまんすることになります。残念だなあ~^^

投稿: モナコ命 | 2012年9月18日 (火) 20時46分

モナコ命さん、こんばんは〜
おやまぁ、こりゃまた魅惑的で想像力が沸き起こる素晴らしいコメントを頂戴し、わくわくしてしまいました。

これから、食も酒もいい季節ですからして、ますます・・にございますな(笑)
確かに、学生時代は、音楽に恋愛が、退屈な日々を明るくしてくれてました。
大学生協でLPを安く購入して、大事に抱えた純情な日々・・・、あの日々に帰りたいオヤジです。
いいなぁ、どきどきの日々。
いまのワタクシには、何があるんだろうか・・・・、う〜む。コンサートも経済的にも絞り込まれてしまい、二期会の「パルシファル」さえ行けない有様に、イライラと不安感が募る毎日にございます。

投稿: yokochan | 2012年9月18日 (火) 23時25分

今晩は、よこちゃん様。神奈川フィルの演奏会の素晴らしい様子、読ませて頂くだけでも臨場感を感じ、あたかも自分もその場にいたような気分にさせてもらってます。完全に空想の世界に行っちゃってますね(笑)
それからこのブログにお邪魔するようになって、一般的にあまり知られていない作曲家との出会いの場を与えてもらえた事に感謝いたします。フィンジ・ディーリアス…これまでこんなに素晴らしい作曲家を知らずにいて損した気分です。
そして新たにウェーベルン。早速これから聴いてみます。又ひとつ新しい引き出しが増えますね。ありがとうございます。


投稿: ONE ON ONE | 2012年9月20日 (木) 00時14分

ONE ON ONEさん、こんばんは。

バーチャル神奈川フィル演奏会、お楽しみいただけましたか。
とても嬉しいです。
いまは多くは行けなくなってしまいましたが、やはりコンサートは格別です。
そして英国音楽を密かに楽しんでいただいて、こちらも同胞が増えたようで嬉しいですね。
声高にせず、静かに楽しむ式の音楽たちですね。
ウェーベルンはとっつき悪いですが、その静寂の間が気にいるとはまりますよ。
静かな秋にお勧めかも。

投稿: yokochan | 2012年9月20日 (木) 00時40分

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