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2012年9月18日 (火)

ドビュッシー 弦楽四重奏曲 パレナンSQ

Manseibashi

日の暮れるのが早くなってまいりました。

秋葉原の万世橋。

下を流れるのは神田川です。

左手のレンガの壁は、旧万世橋駅。

激変してしまった秋葉原だけれど、神田や淡路町寄りは、まだまだ風情ある神田の顔が残ってます。

石丸電機は、エディオンになってしまい、一部カラオケビルにもなってしまった。

外資ショップが出てくる前は、石丸電機はクラシック好きにはありがたい存在だったなぁ。
店員さんが詳しくて、商品の扱いも丁寧。
たいていのものは揃っていた。
寂しいなぁ〜。
あと、いま急に思い出したのだけど、神保町の大手スキーショップがレコードやCDを売っていて、クラシックも相当に充実していたし、店員さんもこれまた詳しい人がいました。
レコードからCDへの以降時に大変お世話になりました。
ヴィクリアだったかな?? やばいくらいに記憶が曖昧な自分が悲しいよ。

Debussy_ravel

      ドビュッシー  弦楽四重奏曲

          パレナン四重奏団

              (1950年代半ば)


曖昧な記憶を優しく包み込んでくれ、そしてさらに模糊とした雰囲気に誘い入れてくれ、それでいい、との、ある種酩酊状態に満足感を与えてくれる。

そんな弦楽四重奏曲です。

旋律的にも、感覚的にも、より明快でおしゃれなラヴェルの四重奏曲と、ほぼ100%カップルになってレコード時代から聴かれているドビュッシーの作品。

1892年、まだ「牧神」の前、印象派的な作風にも達していない30歳の時の音楽。
伝統的な4つの楽章で、精密な循環形式を採用しているが、聴いていて、カッチリした様式よりは、感性の豊かさがもたらす瞬間的な美が先行して感じ、ことに3つめの緩やかな楽章では甘味ささえただよってきて、陶然としてしまいます。

ミステリアスな1楽章に、これまたピチカートが独特の雰囲気を醸し出す2楽章。
終楽章は、全体を俯瞰しつつも、きっぱりとした活気の中に終了。いいです。

パレナン、シャルパンティエ、コロ、ペナソゥのパレナンSQは、EMIにステレオ再録音をしていて、名盤の世評も高いが、こちらはモノラル期に仏パシフィックに録音していたものの復刻盤であります。
お世話になってますEINSATZレーベルのCD、素敵な解説は、わたしにはおなじみのNさんです。
レコードで聴く、弦楽器のぬくもりある美しさと、このフランスの楽団の持つ、甘い音色が決して古臭くなく、むしろ新鮮なくらいに鮮やかに蘇って聴こえます。

暑さに疲れてしまった体、渋いけれど甘さもある日本茶などをすすりながら聴いてみました。
(でも、実際は焼酎をお茶で割って・・・・・・)

「月曜ねこの日」は、今週はお休みを頂戴しております。

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