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2012年10月16日 (火)

ラヴェル 「優雅で感傷的なワルツ」 プレヴィン指揮

Minatomirai_5

桜木町駅からほんの少し歩いて撮影。

神奈川県人だけど、横浜までは45分もかかる海辺が実家だから、子供時代は通常は平塚か茅ヶ崎、藤沢へ、ハレの日の買い物に。
とうぜん、各駅にあったデパートの食堂がお目当て。(茅ヶ崎はデパートじゃなくってダイクマだったから、アツアツのたこ焼きだ)

姉が横浜の大学に通うようになって、我が家もグレードアップして、休日に横浜へいくようになったのが中高時代。
西口と石川町ばかり、というか、当時は伊勢佐木町は大人の街だったし、桜木町なんて、それこそなんにもなかった駅だったような記憶が。
そして私は、大学時代は渋谷だったので、横浜から東横線でした。

わたしの、ノスタルジーは渋谷と横浜の街に多くあるんだけれども、渋谷はご存じのとおり、別の街に変貌してしまいました。
でも、横浜は横浜博を境に街の具合が変わりましたが、今も当時も本質は変わりません。
同じく、大洋ホエールズも川崎から移動してきても、名前やオーナーが変わっても変わりません。

いま住む、千葉にも愛着はありますが、神奈川の田舎だけど、そちらへの想いはまた別格。
歳とともに強く感じるし、若き日々の選択を苦く思う、今の歳を経た自分であります。

Ravel_previn

  ラヴェル  「優雅で感傷的なワルツ」

    アンドレ・プレヴィン指揮 ロイヤル・フィルハモニー管弦楽団
                        
                   (1985 ロンドン アビーロードスタジオ


ワルツが好きだったラヴェル。
「ラ・ヴァルス」(1920)より早く、1911年にピアノによるワルツとして書かれ、その好評に気をよくして、翌12年にオーケストレーションがなされた曲。

ウィーンのワルツや熱狂的な舞踏会をオマージュして書かれた「ラ・ヴァルス」と合い和するように、こちらではシューベルトのスタイル、すなわちレントラーでありましょう、を思わせるようにして書かれた連作ワルツです。

華やかで爆発的な「ラ・ヴァルス」と違い、こちらは一服の幻想曲のようで、渋くて内面的、でもとってもお洒落な音詩。
8つの円舞曲は、ほぼ18分くらいで、それぞれ繊細でもあり、ダイナミックでもあり、痛快洒脱でもあり、です。
 でも繰り返しますが、ともかく、「オシャレ」。
パリのシャンゼリゼを闊歩するかと思うと、ふと秋色のショーウィンドウを足を止めて眺めたり。オープンカフェでソーセージをつまみながら白葡萄酒を飲むの雰囲気。
こんなおフランスしてる曲なのに、いまひとつ大衆的な人気がないのは、先に書いたとおり、ラヴェルならではの爆発的なエンディングがなく、静かに後ろ髪引かれつつ終わること。

でも、じっくり聴いてください、このワルツ。

フランスの光と影、ちょっと寂しくてシックな光景、それがきっとどなたの耳にも伝わるんじゃないでしょうか。

かつて聴いたこの曲を含むしなやかな名演。
小澤さんがラヴェルのアニヴァーサリーイヤーにラヴェルを連続して取りあげた年。
この曲と「ラ・ヴァルス」を休みなしに演奏しました。
そのあとは、武満の「カトレーン」初演と「ボレロ」だったかな?

ともかくお洒落じゃなくちゃいけません。
この曲は。

プレヴィンロイヤルフィルの希少な演奏は、少し腰が重いけれど、歌いまわしの豊かさと、ビューティフルな音色の配合では素晴らしいものです。

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コメント

お洒落じゃなくちゃ、いけません
同感です。
ふふ
今日もスマイル

投稿: kawazukiyoshi | 2012年10月17日 (水) 08時48分

kawazukiyoshiさん、コメントどうもありがとうございます。
そうそう、ラヴェル、ことにこの曲はお洒落じゃなくては。
ワタクシの場合、これでお酒を一杯です!

投稿: yokochan | 2012年10月18日 (木) 00時09分

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