ヨーゼフ・シュトラウス 「オーストリアのむらつばめ」 スウィトナー指揮
まだまだあります、みなのみらいの夜景。
運河に映る大観覧車のイルミネーションはきれいです。
左手の遊園地コスモワールドの華やかな明かりも楽しいものです。
ドイツには一度行ったのみですが、ヴュルツブルクかミュンヘンに泊まったとき、ホテルの前の大きな公園が遊園地になっていて、それが季節限定の移動式遊園地だった。
イースターのお休みだからだったからでしょう。
夜はとてもきれいだったけど、でも人は少なめで、ちょっと寂しくって怖い。
海外の夜の遊園地って、ちょいと犯罪やホラーの雰囲気を感じるのは映画の見過ぎか。
あと、「ルル」の切り裂きジャックなんかも、そんな夜の遊園地のおっかないイメージ。
でも、基本、遊園地は楽しいワルツですな。
今日もワルツします。
ヨーゼフ・シュトラウス 「オーストリアのむらつばめ」
オトマール・スウィトナー指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
(1979.12 ドレスデン)
ヨハン・シュトラウス1世の息子で、ワルツ王ヨハン・シュトラウスの弟・・・
と書くと、やたらとややこしい。
要は、ヨハンの弟、ヨーゼフ・シュトラウス(1927~1970)。
わりと早く亡くなってしまったこともあって兄の名前に隠れがちだけれど、作品数は多いし、なにかと耳にしている作品もあるし、よく言われるように、抒情的な作風が結構しみじみとさせてくれて、わたしは好きだったりします。
「天体の音楽」や「水彩画」「我が人生は愛と喜び」「うわごと」とかは好きですね。
そして今宵は、いかにもオーストリア・アルプスにかこまれた田園地帯の花と緑、そして鳥のさえずりにあふれた初夏・・・といったワルツ、そう「オーストリアのむらつばめ」を聴きました。
この曲を選んだのはもうひとつ、昔からのお気に入りのワルツ集の、スウィトナーとドレスデンの音盤を久しぶりに手にして、あの茫洋とした指揮姿から、生まれ故郷のインスブルックの風景がうかがえるからです。(行ったことないけど)
N響と親しかった指揮者の中で、日本のこのオーケストラを振って、お堅いオケから優美で柔らかいオーストリア・ウィーンの音色を引き出したのが、このスウィトナーと、もうひとりワルベルク。
サヴァリッシュはミュンヘン生まれだけれど、ウィーン響とも長かったので、同団とレコード録音をしているのに、N響とは絶対にJ・シュトラウスをやることはなかった。
そんなことを何かで読んだことがあって、面白いことだなと思ってました。
70年代の終わり頃、ドレスデンがまだまだ馥郁たる香りと、19世紀的な存在にも満ちていたころ。
驚くほどダイナミックな音も出てますが、弦のしなやかな美しさと木管の古雅な佇まいに、マイルドだけど力強い金管。
素晴らしいオーケストラです。
ウィーンの演奏とはまた違った、麗しいワルツやポルカの演奏です。
これも、スウィトナーの指揮があってのもの。
季節は秋で、つばめも去ってしまいましたが、目を閉じれば、あの指揮姿がまぶたに浮かびます・・・・。
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コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 株を買う | 2012年10月30日 (火) 21時04分
株は買う資力はございませんが、ご訪問ならびに、コメントどうもありがとうございました。
投稿: yokochan | 2012年10月30日 (火) 22時54分