« 谷中七福にゃんにゃん | トップページ | ディーリアス 「ブリッグの定期市」 ビーチャム指揮 »

2012年11月 1日 (木)

プッチーニ For ピアノ  ジョン・ベイレス

Shimbashi

新橋にあるヴィクトリア調のパブにて。

アイリッシュウィスキーを飲んでます。

パリの雰囲気とはまた違うけれど、重厚でかつアールヌーヴォ風。

世紀末系の音楽が似合う雰囲気です。

Puccini_album

   The Puccini Album

      ~ピアノのためのアリア~

        Pf:ジョン・ベイレス

              (1993.5 @NY)


もう、このCD最高!
メロメロです。

わたくしのこのクラヲタブログをご覧のとおり、私はオペラ好きです。
なかでも、ワーグナーとR・シュトラウス、ブリテンと並んで、最高に大好きなのがプッチーニheart01
メロディアスで、陶酔的、そしてお涙頂戴のメロドラマも満載。
大衆的なようでいて、実は精密緻密なその音楽造り。
オーケストレーションはマーラーの域にも達すると思います。

オペラ作品や声楽作品も全部取り上げてきました。

そんな中で、さりげなく出会ったこのCDは、ピアノソロにトランスポートされたアリアやオペラの場面の数々を集めた1枚。
その編曲と演奏は、テキサス州出身のピアニスト・作曲家・教育者のジョン・ベイレスという、そこそこイケメンの人。

この方、ビートルズのバッハ風とか、バーンスタインのウェストサイド・ピアノ版とか、エルトン・ジョン、クリスマス音楽などなど、幾多のCDを出してます。
ムーディな、甘々の空虚な演奏と思いきや、youtubeでたくさん聴けるそれらの音源を聴くと、実に音楽性豊かで、説得力高く、思わず感動してしまいます。
バッハ風なんですよ、しかも。
氏のホームページで、たくさん映像と音源を確認できますので、どうぞ。

http://johnbayless.com/

①プレリュード

②「ラ・ボエーム」~冷たい手を、私の名はミミ、二重唱、ムゼッタのワルツ、ミミの死

③「トゥーランドット」~泣くなリューよ

④「ジャンニ・スキッキ」~わたしのお父さん、「つばめ」~ドレッタの歌

⑤「蝶々夫人」~ある晴れた日に、花の二重唱、ハミングコーラス、さよなら可愛い坊や

⑥「トゥーランドット」~リューの死

⑦「トスカ」~星は光りぬ

⑧「トゥーランドット」~誰も寝てはならぬ、この宮殿の中で

⑨終曲

トスカが少ないけれど、ほぼ網羅されたプッチーニのオペラ。
これをピアノで弾いちゃってるんです。

普通にメロディやアリアの旋律を奏でてるだけじゃなくて、オーケストラそのものも意識した巧みな編曲に、鮮やかな技巧。
ちょいとやりすぎで劇的にすぎる場面もありますが、すごい表現力だと思います。
冒頭に書いたプッチーニの音楽の特徴、それらが完璧にピアノ1台で表現されてます。

最初のプレリュードは、これから始まるプッチーニのオペラのエッセンスのオマージュ。
ピアノが幻想風にプッチーニの各作品のメロディを奏で、実際のオペラの声が巧みに絡み合い、コラージュされていきます。

そして始まる本編。

「蝶々さん」、なんて、劇的で、切なくて、悲しくて、最後はリストのピアノ曲みたいに超華麗に散ってしまうんですよ、これが。

一方、静かに切ないまでにプッチーニの優しい旋律を奏でる「ボエーム」では、涙のひとつも流したくなる気分になります。

「トゥーランドット」をそこここに散りばめて、いい雰囲気を作り上げているところがニクイところ。
トゥーランドットのアリアの豪華絢爛ぶりは、アメリカ人の明るき良心をすら感じてしまいますねぇ。

最後は、しんみりと、これまでの登場人物を回顧するかのように、そしてかなたに消え去るように静かな終曲が演奏されます。

プッチーニのアリアなら歌ってしまいたくなるワタクシです。
うまいことカラオケ風に使えるかもと思って購入したのですが、伴奏の域をはるかに脱し、ピアノ1台で、すべてを表出してしまっているものですから、黙って聴くしかないことに気がつきました・・・・・・。

プッチーニ好きならたまらない、ナイスな1枚でした。

|
|

« 谷中七福にゃんにゃん | トップページ | ディーリアス 「ブリッグの定期市」 ビーチャム指揮 »

コメント

こんばんは
ご無沙汰しております

ジョン・ベイレスは色々なCDを出しているのですね
私はビートルズ風バッハというのを持っていますが他のモノは知りませんでした(^^ゞ

同種の物ではグロリューというピアニストもいましたね
昔、LPで聴いた覚えがあります

投稿: パスピエ | 2012年11月 2日 (金) 17時48分

パスピエさん、こんばんは。
こちらこそ、ピグモン君をふくめてご無沙汰しちゃってます。

ビートルズ風バッハ(バッハ風ビートルズ?)は、そうですそうです、グロリューって人はいました。ジャケット覚えてます。
あと日本人奏者も何人かやってました。

このピアニスト、エンターテインメントの枠以上に、クラシカルな領分をしっかり守っていると思いました。

投稿: yokochan | 2012年11月 2日 (金) 23時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/151893/56021318

この記事へのトラックバック一覧です: プッチーニ For ピアノ  ジョン・ベイレス:

« 谷中七福にゃんにゃん | トップページ | ディーリアス 「ブリッグの定期市」 ビーチャム指揮 »