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2012年11月 8日 (木)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ポッジャー

Nihonnbashi

東京、日本橋。

大阪にも、日本橋ありますから、東京をつけなくちゃ。

しかし、ご存知のとおり、東京の日本橋は、ご覧のように橋の上に、しっかりと蓋がされてます。
その蓋こそ、首都高速道路であります。

上を走行中、そこはたいてい渋滞してたり、分岐があったりで、そわそわと忙しい地点なのですが、下には、お江戸日本橋があるなんて、想像もできない状況が仕組まれているんです。

いまでこそ、その高速の下、すなわち橋の上には照明設備がつきまして、夜は鮮やかな雰囲気が醸し出されるようになってます。

家康の時代から数えて、409年。
今のこちらの橋、101年ものでございます。

Bach_podger

  バッハ  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番

        Vn:ラクエル・ポッジャー

                 (1998、99 @デーヴェンター、オランダ)


申すまでもございません、バッハの無伴奏。

無伴奏といえば、バッハのヴァイオリンのためのソナタとパルティータ、そしてチェロのための組曲。

精神性の高さと普遍的な神々しさを兼ね備えた、それぞれの楽器のための無伴奏作品。
後年の作曲家たちも、諸所チャレンジしているものの、バッハが常に師であり、お手本として厳然と存在し続けているわけです。

いまこの時代に、こうしたジャンルに、しかも「シャコンヌ」というタイトルでもってチャレンジした日本の作曲家、佐村河内守氏がいます。
その標題も、オマージュともとれるその内容も、いろいろと注釈を付けることは可能かもしれません。
しかし、あの大交響曲や弦楽四重奏とともに、失われてしまったジャンルに堂々と挑み、そびえ立つ、それも、旋律優位の多くの人の心に届く音楽という意味で、玄人筋からは評価をいただきにくい、異端の音楽ともいえるのです。

その佐村河内作品は、過去記事をご参照ください。

そして、聞き込めばバッハと違う次元で、その存在が別物と理解できる佐村河内作品。
それを大きく包み込むような大きなバッハのご本家作品。

ヴァイオリン音楽のバイブルとも称すべき、作品集の中でも、長大な「シャコンヌ」を備えた「パルティータ第2番」こそ、神々しくもかしこくも、音楽を聴き嗜むものの普遍的な存在かもしれません。

今宵は、バロック・ヴァイオリンを快活に明るく、そして技巧的にことも無げに弾きまくるポッジャーの演奏で聴きました。
もう10年以上前の録音ですが、2000年発売当時、軽々しいくらいに、快活にバッハを弾くこの演奏に、みんな驚いたし、わたくしも同感し、そうです、ネヴィル・マリナーのバッハのような清々しさを感じたのです。

ある意味、軽快で薄味。でも、そのスピーディな快感は、いまの行き過ぎの激しいピリオド奏法と従来奏法との中間点にある存在。
イギリス生まれ、ドイツ育ちのポッジャーのバッハ。
眉間にシワ寄せて聴くようなバッハじゃありません。
朝起きて、歯を磨きながら。
昼は、メシ食ったあと、シーハーしながら、お茶飲みながら。
夜は、食卓の音楽として。
わたしには、そんなシーンで聴けちゃう演奏なんです。

お叱りをうけるかもしれませんが、心安らうバッハ、親しみあふれるバッハも、バッハのその音楽の一面です。
古楽器による演奏でも、こんなフレンドリーで活気溢れた演奏ができる、そのお手本のようなポッジャーさんのヴァイオリンです。

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コメント

おお、ポッジャー盤!
軽やかで楽しいバッハ無伴奏で気に入っております。
この曲集は従来、深遠とか孤高イメージの演奏も多くありましたが、全く正反対で、仰る通り気軽に聴くに相応しい演奏ですね。

佐村河内さんのシャコンヌもショップでちょっと試聴したのみ。きちんと聴いてみたいディスクです。

投稿: golf130 | 2012年11月 8日 (木) 22時30分

golf さん、こんにちは。
シゲティやシェリング、ミルシュテインなどで親しんできた無伴奏。
ポッジャーさん、鮮烈てしたね。
これもあり、のバッハだと思います。

佐村河内作品は、鮮烈ですよ。
シリアスすぎて、厳しいくらい。是非!

投稿: yokochan | 2012年11月 9日 (金) 15時39分

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