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2013年1月11日 (金)

チャイコフスキー 「眠りの森の美女」 小澤征爾指揮

Azumayama1

わたくしの郷里の山では、菜の花がもう咲いてます。

この週末からは菜の花祭りも始まります。

正月の3日の山上からの、菜の花ごしの富士です。

寒いけれど、20分の山頂への行程で汗ばみますから、体はポッカポカ。

Azumayama2

冬は菜の花、春は桜、夏秋はコスモス。

最高です。

Tcaikovsky_sym6_ozawa_1

  チャイコフスキー バレエ組曲「眠りの森の美女」

       小澤 征爾指揮  パリ管弦楽団

                    (1974.2 @パリ)

新春名曲シリーズは、「眠りの森」でございます。

ということで、次に登場する曲もおのずと種明かしとなってしまう選曲ですが、チャイコフスキーの3大バレエの音楽としては一番地味な存在なところです。

前回告白したとおり、「眠りの森の美女」の全曲は音源も持ってませんし、全部を聴いたことも見たこともありませぬ。

思えば、チャイコフスキー(1840~1893)より長生きしているいまの自分。
というか、53歳という今にしては短命だった。
欧州ではコレラは死を意味する最強の病だったわけで、その点もいまでは思いもよらないことなのですが、その死には、あちらの嗜好とか、チャイコフスキーには不名誉なことばかりの尾ひれがついてしまうのも考えものです。
バレリーナを夢見て、志す少女には、無用の情報かもですが、そんなことはまったく関係なく、チャイコフスキーは天才的だったと思わざるを得ないですね。

ペローの原作に基づく3時間に及ぶこの大作バレエをあっという間に作曲してしまったのは、1889年。
同時代人のブラームスは晩年の枯淡の域に達しており、マーラーは1番を書き終えて指揮者として引っ張りだこ。
もちろん、ロシアの同時代世代では、5人組がいて、彼らは晩年または死を迎えてしまった人たちもいるという環境。
ちなみに日本は明治22年で、近代国家の基礎固め中!

長い全曲盤はこれからも聴くことはないかもしれませんが、5曲からなる組曲版は、これからも折りにふれて聴くことでありましょう。
ともかく旋律にあふれてます。
そして同時期の交響曲第5番との関連性もしっかりと見受けられます。
2曲目のパ・ダクシオンでは、5番の2楽章と終楽章の旋律に同じものが聴けます。

そして、NHKがクラシック番組のテーマ曲にもよくつかうのがこのバレエ組曲。
5曲のうち、3つまでもが使われてますよ。
ワルツ、パ・ダクシオン、パノラマの3つです。
わたくしのようなオールド・ファンには懐かしいものです。

今日は、これまた懐かしの音源、小澤&パリ管ですから。
70年代、小澤さんがもっとも覇気にあふれ、輝いていた時分の録音。
DGとフィリップスに録音するようになっての小澤さんが一番好きだな。
また書きますが、EMIでのパリ録音は音がイマイチで、このフィリップス録音の芯の通った、そしてしっとりとした名録音で、小澤&パリ管という日本人がもっともよろこぶ組み合わせの真髄が発揮されたのですよ。
パリを席巻したハナエ・モリみたいに。

ともかく、どこまでもしなやかで、音符ひとつひとつが弾んで聴こえ、それでいて過剰な歌い回しなどは一切なくって、むしろ淡白でかつ流麗。
パリの輝かしいオーケストラを日本人が、指揮棒一本でもって操るという、それこそ、誇りに思いたくなった当時の懐かしくも嬉しい音源のひとつです。
いまや普通となった日本人指揮者の活躍。
そのあと30年を経て、お隣の国のお馴染みの指揮者がパリを拠点に大活躍。
かの国の愛好家もさぞかし心が高鳴ったことでしょうね。
こうして、クラシック音楽の非本流の国から発するその演奏は、世界を納得させたのです。

それはそうと、100年眠ったオーロラ姫と家族と、宮廷の面々。
100年後の時代のギャップってなかったのでしょうかね。
バレエに疎いので不明ですが、100年を今に置き換えた読み替え演出って面白そうではありませぬか。
オペラ界では間違いなくやることでしょうが、バレエでは如何に。

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コメント

はいはい^^ありがとうございます。眠れる森の美女!いいっすねー。
ウチの娘もディズニーのおかげでこの曲だけは大好きなんですよ。
ところで全然違う話ですが、チャイコフスキーの肉声の録音っていうのをネットで見つけました。さまよえる様もどうぞ聴いてみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/nietzsche_rimbaud/59146971.html
かなりオドロキです!

投稿: モナコ命 | 2013年1月11日 (金) 22時56分

先日キエフバレエ「眠りの森の美女」公演に行ってきました。このバレエ初めての生です。チャイコフスキーの3大バレエの中で、全曲音楽だけ聞くと一番聴き劣りがしていたのがこの曲です。が、舞台を見ながら聴くといいです!舞台の美しさに目を奪われながらも、やっぱりチャイコフスキーがつけた音楽がいいと!唸っていました。ところで眠りから覚めた百年後は衣装で時の流れを表していました。穏当な演出です。

投稿: ornellaia | 2013年1月12日 (土) 10時34分

モナコ命さん、こんにちは。
これぞ夢見るファンタジーですな!
ディズニー映画も素敵すぎです。

で、チャイコさまの声。
ほほぉーー。
かなり甲高いせっかちタイプですね。
ヒトラーみたいに思いました。
いいもの聴かせていただきました。ありがとうございます。

投稿: yokochan | 2013年1月12日 (土) 17時17分

ornellaiaさん、こんにちは。
このバレエの生をご覧になられたとのこと。
音源だけでは長くて退屈してしまうと思いますが、やはり舞台は違うのですね。
喰わず嫌いを解消しなくてはなりません。
まずは映像で練習してみようと思いますが、結末の100年後が知りたくて、早送りしてしまいそうです(笑)

投稿: yokochan | 2013年1月12日 (土) 17時21分

「眠りの森の美女」の映像ではロンドンのロイヤルバレエ団のブルーレイ(2007年)がいいですよ。キエフバレエ団の公演を見終わって帰宅、早速この映像も鑑賞したのです。実演のドキドキ感は無かったですが、ソロダンサーの技術、衣装や舞台装置の豪華さ、オーケストラの音の厚みなど、さすが世界最高バレエ団のひとつだと痛感しました。クラシック鑑賞も最高にいいですが、ぜひバレエもいいですよ。

投稿: ornellaia | 2013年1月13日 (日) 10時39分

今晩は、よこちゃん様。 本日のEテレ゛らららクラシック゛はバレエ音楽特集。「眠りの森の美女」の音楽と映像もございました。生のバレエって友達のお子ちゃま方の発表会ぐらいしか見たことないです。一度は見たいと思うのですが、懐が寂しくて…ハハッ(泣き笑い)
冬にチャイ様。良いですよねぇ。 ということで交響曲一番「冬の日の幻想」を聴きましょう。
DENA陸上部発足ですね。瀬古監督はベイスターズより先に3年以内に駅伝で優勝すると目標を掲げましたか。中畑監督ってば、それを肯定するんじゃないよ~!中日からの3人活躍してくれるかな?
とにかく来季の奮起を期待しております!

投稿: ONE ON ONE | 2013年1月13日 (日) 23時36分

ornellaiaさん、こんにちは。
ロイヤルバレエ団の映像ですね。
是非見てみるように心がけます。
舞台観劇だと、おそらくホールの雰囲気に負けてしまう自分だと想像できますので、自宅での映像観劇から入ってみたいと思います。

投稿: yokochan | 2013年1月14日 (月) 11時19分

ONE ON ONEさん、こんにちは。
わたしはお嬢ちゃまたちの発表会すら見たことないんですから、バレエど素人です。

冬の日の幻想、いいっすね!
ワタクシも大好きな曲ですよ。
この冬はまだ聴いてません。
雪降る本日、聴いてみましょう。

そしてSB陸上部を受け入れたDNA。ますます、スポーツ化していきますね。
部門同士で競い合って高めていけばいいと思いますね。
中日3人組は、新味はないですが、確実に活躍しそうです。あと生え抜きや若手の奮起を期待しましょう!

投稿: yokochan | 2013年1月14日 (月) 12時12分

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