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2013年1月 8日 (火)

ブラームス 交響曲第4番 プレヴィン指揮

Umezawa1

2013年のお正月を振り返りつつの、恒例の名曲シリーズ。

いつも登場します、実家の海。

1月1日の夕暮れ時の相模湾です。

この日は強風で、波もご覧のとおり荒れてましたね。

おかげで空気が冷たく澄んで、美しい遠景が望めました。

あの山の先を、次の日の駅伝は目指したわけです。

Brahms_sym4_previn

   ブラームス  交響曲第4番 ホ短調

      アンドレ・プレヴィン指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

                 (1987.10 @ワトフォード・タウンホール)


月イチ幻想で、何気にスタートしました、恒例、新春名曲シリーズ。

バーンスタインのEMIの幻想的録音には、ちょっとまいってしまい、EMI本国ロンドンのプレヴィンの録音には満足のわたくし。
それは録音という音の印象ばかりでなく、音楽をありのままに、そしてしっとりとあるがままのロマン派音楽を印象付けたからです。

そして、1番や2番を指揮しないプレヴィンのブラームスも大好きです。
ドイツ・レクイエムも、協奏曲も繰り返し録音するのに、1番と2番の記録はありません。
もしかして1番の演奏記録はあったかもしれません・・・・。

そんなプレヴィンのブラームスの4番。
日本でも何回か演奏してくれました。

明るさと歌謡性、スマートでこだわりない音楽造り。
そんなプレヴィンの音楽性が、ブラームスではなぜか最大限に発揮され、聴く私たちも、いつも「プレヴィンのブラームス?」と思いつつも、完全に「プレヴィンのブラームス!」と納得させ、心から暖かい気分にさせてしまう。

プレヴィンのブラームスの4番の録音は、80年代のロイヤル・フィルの音楽監督時代で、同時期にジュリーニの後を継いでロサンゼルス・フィルの指揮者も務めていた時代。
そんなプレヴィンが後年、N響にポストを得て、毎年聴けるようになるとは思いもしなかったわけで、当時、出る音源はすべてコンプリート中だったワタクシには驚きの後年なわけです。

N響でもやったこの4番は、自在さあふれる貫録の名演だったけれど、こちらのロイヤル・フィル盤では、明るいなかにも、ほど良い情熱と思いもよらぬ渋さが混在となっていて、その麗しい配合ぶりが、ブラームスのロマンと古典の融合ぶりに巧みにマッチしているんです。

ホ短調の哀感にじみ出た1楽章、英国系ムーディなゴシック建築ともいうべき2楽章。
かのYESがこの楽章を演奏したのがよく理解できるノリのよい3楽章。
ともかく驚きの堂々たる歩みを聴かせる4楽章。
ブラインドで聴いたら、まさかプレヴィンとは思いますまい。
同じく、ロイヤル・フィルともわからないでしょう。

英国のブラームスは、かねてより好んでおりますが、この音盤は、アバド&LSOと並んで、なかでも好きな1枚です。

澄んだ冷気と、暖かいブラームス。

Umezawa2

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コメント

ブラームスの第4ですが、中学時代はクライバー盤でした!
そしてワルター…
最近、ザンデルリング&ベルリン響、ヴァント&ベルリン・ドイツ響と聴きました。
ブラームスの交響曲はロマン派というよりはむしろ古典派
と思いますので
ストレートな運びのヴァントに軍配が上がりました。

投稿: 影の王子 | 2013年1月 8日 (火) 23時20分

向こうに見えるは箱根連山、鬼が天秤を置いて逃げ出した双子山ですね。大磯の漁港辺りからの景色でしょうか?。
久しく車であの辺りを走っていません、懐かしい。
プレヴィンですか、彼も某シュナ爺のごとくの絶滅危惧種ですね。今のうちに詣でておかねば後悔することになりましょうか。去年の一文字の指揮者はさておきも、それが必要かも知れませんね。

投稿: yurikamome122 | 2013年1月 9日 (水) 08時48分

影の王子さん、こちらにもどうもです。

ブラームスの交響曲あたりとなると、みなさん思い出はそれぞれですね。
ザンデルリンク、ヴァントともに、わたしは旧盤しか聴いたことがないのですが、ザンデルリンクのドレスデン盤は、オケの古雅な雰囲気が捨てがたいものでした。
ストレートといえば、わたしがこの曲に入門した、イッセルシュテットの演奏がそんな感じだったように記憶します。
レコードは荒れてしまってますが、一度確認してみたいと思います。

投稿: yokochan | 2013年1月 9日 (水) 23時01分

yurikamomeさん、こんばんは。
ここは、二宮の梅澤海岸なのです。
ここからは双子山がくっきりとよく見えますが、残念ながら富士山は見えないのですよ。
富士は江の島あたりの張り出しがないと海からは難しい相模湾ですね。
この正月は連日、ひどい渋滞でしたので、車は平日に限ります。

プレヴィンは、N響の首席客演のポストもまっとうしてしまいましたから今年やってくるかどうか不安です。
いつも聴けると思うと、後回しにしてしまって後悔することとなるんですね。
去年の来演では、指揮台までは車椅子だったようで、ますます爺と被ってきます。
今年、やってきてくれたら是非ご一緒しましょう。
あとブロムシュテットもその系統ですね。

投稿: yokochan | 2013年1月 9日 (水) 23時52分

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