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2013年1月16日 (水)

カーティア・リッチャレッリ アリア集

Azumayama3

お正月の時分の菜の花。

雪とその後の寒さでもって満開には足踏みでしょうが、2月の半ばくらいまで楽しめます

願わくは、ここにずっととどまって、一日の変化、季節の変化を楽しんでみたい。

そう、住んじゃいたい。

Ricciarelli

  カーティア・リッチャレッリ in recital

         ベルリーニ 「カプレーティとモンテッキ」

    ドニゼッティ 「アンナ・ボレーナ」

            「ルクレツィア・ボルジア」

    ヴェルディ  「海賊」

             「運命の力」

    プッチーニ  「トスカ」

             「蝶々夫人」

    カタラーニ  「ラ・ワリー」

    チレーア   「アドリアーナ・ルクヴルール」

        ソプラノ:カーティア・リッチャレッリ

     ブルーノ・アマドゥッチ指揮 スイス・イタリア語放送管弦楽団

                     (1979,80 @ルガーノ)


リッチャレッリは、イタリアの生粋のソプラノで、1946年生まれ。

このところ名前は聴きませんが、まだ活躍中でしょうか。

声域はリリコ・スピント。スコットやフレーニがリリコからスタートして、徐々に声に力を加えていってスピントとなったのと違い、彼女は20代でデビューしたときからその実力を嘱望され、ドラマティックなロールもこなす逸材だったと記憶します。
デビューは、これも記憶の中ですが、「修道女アンジェリカ」とドミンゴと共演した二重唱、そしてガヴァッツェーニ指揮によるアリア集。
若くて美人で、まずはビジュアルからして、当時、重量系が多かったオペラ界に新風と嫉妬を巻き起こしたものです。
73年頃でしたでしょうか。
同時にデビューした、マリア・キアーラもビジュアルと歌の実力でも負けていなかったのに、ちょっと出遅れてしまったのも、レコード会社の戦略のせいだったと思ってる。

ともかくRCAが力を入れたリッチャレッリは、アバド、カラヤン、マゼール、デイヴィスら、そうそうたる指揮者に起用され、メジャーレーベルに次々に登場していった。
その多くは、ドラマティックな役柄だったけれど、でも彼女の本領は先輩と同じくリリコであったのではないでしょうか。
アバドやカラヤンはあえて、そうした歌手の選択をして、内面重視のオペラ造りをしたので、彼女も映えたし、その声が生きました。
でも、トゥーランドットはキツイなぁ・・・・

リッチャレッリを唯一聴けたのは、1976年のNHKのイタリアオペラの「シモン・ボッカネグラ」のマリア。
「シモン」が大好きなので、何度もその時のことは書いてます→「シモン」

ぽっちゃり度を少し加えつつあった彼女は、当時カレーラスとうわさもあって、一番輝いていたときだったかもしれない。

今日の音源は、79と80年のルガーノの春の演奏会からのライブで、録音状態もとびきりよく、リッチャレッリの全盛期の歌声を存分に楽しめました。
耳をくすぐるあざとさまで感じる歌い回しでもあるが、たぐいまれな美声と、低音にかけての振い付きたくなるような魅力と、対極にある艶のある鮮やか高音。
わたしの嗜好ゆえかもしれませんが、プッチーニ以降の作品での心惑わせる歌い口に、思わずホロリとされました。
イタリア語の語感も、とくにヴェルディにおいては美しく流麗で、耳が、そして心も洗われるような感銘を受けました。

こうしてつくづく聴いていると、人の声、歌手はいいです。
オケや楽器でも、その楽団や人、固有の音色があるのですが、歌手の声は歴然と判別できて、こうして往年の歌声を聴くと、自分が聴いて日々過ごしてきた過去が、その声でもって呼びさまされる思いがするのですよ。
最近の歌手たちは、いいと思って聴いていながら、実は名前も覚えられなくて、頭のなかで右から左。
自分の受容範囲も狭まってしまい、焦燥の念を抱きます。
でも、かつて聴き、親しんだ歌声を聴くとホッとして、そんな思いも救われた気がします。
明日はまた、どう思うかわかりませんが・・・・。

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コメント

懐かしい三浦淳史さんの記事に、カレーラスとリチャレッリのことがあったのを思い出しました。リチャレッリの方がキャリアが上で、下積み時代のカレーラスをずっと支えてきたようです。カレーラスが家庭を持ってからも二人の関係は続いたことが紹介されていました。確か高校時代に読んだように思います。ちょっとびっくりしました。カレーラスはその後白血病にかかり奇跡のカムバックをはかりますが、その際リチャレッリとの関係はどうなっていたのでしょうね。

投稿: ornellaia | 2013年1月19日 (土) 10時16分

ornellaiaさん、こんばんは。
わたしも三浦先生の記事を読んでます。
ちょっとショックでしたが、音楽家たちは、こうして影響しあい、力を高めあってゆくのだな、とも後年思ったりもしました。
リッチャレッリは、その後、有力資本家との結婚や離婚を経ていて、そこにカレーラスはあったか否かは不明ですね。
どちらもまだ現役で愛される歌手ですから、少しでも長く元気で活動してほしいと願ってやみません。

投稿: yokochan | 2013年1月20日 (日) 00時28分

記事のネタ捜しに、苦労されていませんか。もしそうでしたら、記事のネタ捜しが楽になるツールがあります。このツールは動画をランダムに選び出すソフトなのですが、日本を含め、ヨーロッパ、アジアなど世界中の動画の中から選び出すので、斬新なアイデアや、新しい記事のためのネタ捜しができます。問題はパソコンの性能です。ルーレットで使われる単語数は2万語、外国語数は33言語、検索される動画数は数知れず、しかも新しい動画がスマートフォンの普及と共に次々とアップされるので、一生使えるツールです。私のパソコンでは、スラスラと動画が動かないので、ストレスだらけなのですが、動画がスラスラ見れるパソコンをお持ちの方は、一見の価値があります。
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投稿: ゆい | 2013年3月22日 (金) 11時42分

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