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2013年1月10日 (木)

チャイコフスキー 「白鳥の湖」 カラヤン指揮

Wadakura_1

去年暮れに撮影した皇居の和田倉濠。

ここには白鳥がいつもいて優雅に泳いでます。

この日も、橋のたもとに立って眺めていたら、前方の橋の方から、こちらめがけてスイスイとやってくるじゃありませんか。

そのすぐ後には、どう見ても必死こいて着いてくる可愛い鴨ちゃんが。

Wadakura_2

これがその鴨。

自分も白鳥の仲間と思ってのことでしょうかねぇ。

カワユス

Tchaikovsky_karajan

   チャイコフスキー バレエ組曲「白鳥の湖」

 

  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

                         (1971.1 ベルリン)


新春名曲シリーズは「白鳥の湖」。

バレエ音楽の王様。夢見るような名品。この旋律を知らない人なんて存在しない。

恐るべきことに、ワルツ以外、さまクラ初登場の「白鳥の湖」。

バレエ音楽が苦手なわたくしは、バレエという舞台を生れてこのかた見たことがありませぬ。
映像も、チャイコフスキーの3大バレエや、ロメオもビデオ撮りしてあるものの、最後まで見通したことがありませぬ。
くるみ割りと、ロミオ以外は、音源でもろくに全曲聴いたこのもないこのワタクシが、唯一、映像で最後まで見きったのは、ブリテンの「パゴダの王子」のみというへんてこぶり。

食わず嫌いは、いけませんね。

でも組曲は得意ですよ。

「白鳥の湖」は、ハンス・ユイゲン・ワルターのダイアモンド1000シリーズのレコードが刷り込みで、その後愛聴したのが、カラヤンとウィーンフィルのデッカ盤。
かのワルター盤は、いまはどんな演奏か思いだせないけれど、この曲のなんたるかを知った懐かしい演奏で、一方のカラヤン盤は、ロンドンレーベルがカラヤンを1300円廉価盤化した時のもので、ゴージャス感とウィーンのまろやかさ、デッカの鮮やかな録音がいまでも思い出せる1枚でした。

そしてその後のカラヤンの再録音がDGのこちら。
ベラボーにウマいベルリンフィルが、真剣にこの名曲と対峙してるさまが感動的(?)
オーボエは、ローター・コッホでしょうか。その後の弦によるかの有名な旋律の繰り返しは、
あまりに雄弁。
手抜き一切なしのカラヤン節は、次のワルツでは、テヌートぎみに鼻腔をくすぐる甘さと堂々たる居ずまいに圧倒されます。
昨年亡くなったシュヴァルベのソロが圧巻の情景。
あぁ、なんて美しいんでしょうか。
そして最後のカラヤンとベルリンフィルの威力がこれでもかというくらいに味わえるラストシーンは、映画のクライマックスさながらの大フィナーレ。
これでもかと容赦ないくらいに聴き手を圧倒してしまいますが、そこにあるのはかつて若い頃は、なにををこまでの空虚感でしたが、何十年も音楽を聴いてきたいま、カラヤンの演奏は、味気ない乾燥しきった演奏ばかりの昨今に対するアンチテーゼのように豊かに、雄弁に響き渡るのでした。

前日のカムさんとは格違い。
恐るべしカラヤン&ベルリンフィル。

Wadakura_3

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コメント

はいはい^^誰に何を言われてもチャイコ!好きです^^
カラヤン&ベルリンって今聴いてみると本当にすごい組み合わせだったんだなーっとつくづく思います。
フルートにゴールウエイ、クラにライスター、オーボエにコッホとかホリガーとか。あり得ないオケですよね。

投稿: モナコ命 | 2013年1月10日 (木) 21時41分

すみません。普段はロム専ながら「名曲シリーズ」となると頻繁に顔を出す親父です。

私は、レコード期にはジャケット眺めるだけで終わり、CD時代にこの演奏を聴きました。
もう、おっしゃる通りの演奏で、昔の拙記事はちょっとひねくれて書いたみたいてすが、でも大好きです。TB送らせていただきました。


「白鳥の湖」、私は渡邉の暁さんが最初でした。
それから、ロヴィツキのDG盤がけっこう面白い演奏でした。スヴェトラN響のライヴも、特にあのワルツは大好きです。

投稿: 親父りゅう | 2013年1月10日 (木) 22時25分

モナコ命さん、こんばんは。
はい、わたしもチャイコ大好きです。
ワーグナー聴いて、ブラームス聴いて、ブルックナー聴いて、マーラー聴いて、チャイコです。

カラヤン治世下のベルリンフィルのとんでもないゴージャスな存在感は、こうして素晴らしい録音の数々で聴けるだけに幸せ感はなみなみのものではありませんね。
そしてカラヤンのオペラの素晴らしさといったら!

投稿: yokochan | 2013年1月11日 (金) 22時38分

親父りゅうさん、こんばんは。
そして寒いですねぇ。
わたしのほうこそ、あちらの世界で納得してしまってロムばかり失礼をばしてまして。

TBで頂戴したジャケット画像は、カラヤン監督の演奏映画ですね。
チャイコの5番のその映像はNHKでも何度も見ました。
あんなオケの配置はご法度でしょうが、まさにカラヤンの美学ですね。
そしていま聴いて、再評価せざるを得ないカラヤンの凄さでした。

渡邉さんのものは日フィルでしょうか?
だいぶ前ですが、都内の中古店で高値で売ってました!
大いに気になります!

投稿: yokochan | 2013年1月11日 (金) 22時44分

こんばんは。3大バレエでカラヤン、ベルリン・フィルの「白鳥の湖」が手持ちです。やはり、十八番でウィーン・フィルの物よりも重量感たっぷり。名コンマス、ミシェル・シュヴァルベのヴァイオリンが華やかですね。モノラル時代にはフィルハーモニア管でも録音したらしい。でも、全体の流れからすると全曲盤の方が充実している。これは他の2つでも同じこと。カラヤンに全曲録音して欲しかった~。「黒鳥のパ・ド・ドゥ」が聴きたかったし・・・。
全曲ではプレヴィンがメインのオーボエが美しいしおとぎの国のよう。ただ、厳しい見方になってオケ全体が明るすぎて鳥肌が立つ響きが出てない。「黒鳥のパ・ド・ドゥ」は残念ながら入っていないがスラットキンの方が重々しい雰囲気が出てドラマチックな奏で方となっている。いずれも6枚組で3つ揃って1999円で購入した輸入盤。
浅田真央選手がFPで使っているのはプレヴィンの方。氷上で使うには難しくない方がいいのかな。今、真央選手の2012年度の公式アルバムにプレヴィンが収録されています。
最近になって国内盤1980円のサヴァリッシュ、フィラデルフィア管も購入しましたが、「黒鳥のパ・ド・ドゥ」も入ってます。カラヤンに匹敵するオペラティックな「白鳥の湖」でした。

投稿: eyes_1975 | 2013年1月13日 (日) 23時28分

eyes_1975さん、こんにちは。
「白鳥の湖」への造詣と思いのあふれるコメント頂戴しましてありがとうございました。
くるみ割り以外の全曲には、さっぱり疎いわたくしです。
プレヴィンかスラトキンで全曲盤をいずれ欲しいと思ってましたが、サヴァリッシュも録音してるんですね。
ティルソン・トーマスもあるみたいだし、やはり名作です。
フィギアの世界ではたしかに、プレヴィン、なるほどわかるような気がします。

投稿: yokochan | 2013年1月14日 (月) 12時02分

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もyokochanさんのお導きで、クラッシック逍遥に励みたいと思いますので、よろしくお願いします。
偶然にもここ数日「黒鳥の踊り」をyoutubeで鑑賞し続けていました。あれこれ見比べて、お気に入りはどれ、なんて勝手なことを言っているのですが、実際の舞台では踊り手の技量との兼ね合いでずいぶんテンポが違います。
ただ今現在の私のお気に入りは、フリオ・ボッカの王子の踊りとスベトラナ・ザハロワのオディールの踊りです。
振り付けもいろいろあるのですが、体の動きのタメやキレを十分見せることができて、チャイコフスキーは踊りの音楽がうまいなと、いつも感じます。
オペラの「オネーギン」の舞踏会のシーンでも、同じことを思いました。

投稿: 聖母の鏡 | 2013年1月16日 (水) 01時23分

聖母の鏡さん、こんばんは。
ご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
今年も、相も変わらずの偏向ぶりでまいりますので、あまりご参考になさらず、軽い感じでご覧いただければと存じます(笑)

黒鳥の踊り、といっても、すぐにはイメージできない情けないワタクシですが、今回の記事で、バレエや白鳥の湖に精通した方々からお教えいただき、だいたい分かってきました。
手近なところで、わたしもネット上でいくつか見てみましたが、それぞれに踊りも違うし、力量もわかりました。
これ、音楽もそうですが、ハマると深いものがありますね。
オペラとはまた違った世界です。

話は外れますが、コンヴィチュニーの演出で「オネーギン」観劇しましたが、舞踏シーンは、レンスキーを殺めたオネーギンの死神に取りつかれたかのようなポロネーズでした。。。。

投稿: yokochan | 2013年1月16日 (水) 23時44分

お久しぶりです 古い記事にコメントすみません。仕事柄、BGMは流しっぱなしが多いです。最近は、中世~バロックが多いです。仕事の邪魔にならないので...それでも、ときどき、オペラやバレー音楽を流しっぱなしにしたりもします。
 最近、なぜか、バレー音楽を良く聞くので、コメントさせていただきました。バレー音楽が苦手とのことですが...確かに、分かるような気もしますが、先日、白鳥の湖の全曲を聞きましたが...やはり、チャイコフスキーは別格だという結論に至りました。メロディーの美しさもですが、サウンドの深みも含めて、芸術性が高いですね。それに比べると、バレー音楽専門の作家たち...アダンやミンクスなどは、音楽が浅く、踊りのための音楽という気がします。
 それでも、コッペリアは好きですよ。有名なワルツは、本当に夢見るような心地がします。映像で見ても「普通の衣装」が多いので、バレー独特の衣装が苦手な人も楽しめると思います。
 取り留めもないことを書きましたが、また、訪問します。お元気でお過ごしください。

投稿: udon | 2015年4月21日 (火) 11時07分

udonさん、こんにちは。
こちらこそ、お久しぶりです。
中世の音楽は、社会人になりたてのころ、やたらと取りつかれまして、大好きなワーグナーなどを置いといて、毎日聴きまくり、皆川さんの書籍なども、読み漁ったものです・・・・

わたしも、自営ですから、仕事中は、FMを流しっぱなしにしてます。
民放局なので、クラシック以外がどんどん流れてますよ(笑)
 さて、バレエは、ほんと苦手です。
でも、ご指摘のように、チャイコフスキーは特別な存在ですね。
あの三大バレエがなかったら、バレエ音楽は、どんなに寂しいものだったでしょうか。
コッぺリアや、ジセルは、ほんの断片しか知りません(笑)
いつかは、ほんとに、いつかですが、聴いてみる機会があると思います。
その点でも、カラヤンはそんなバレエ音楽も、真剣に、本格的に取り組んでいて、まったくスゴイ指揮者であったと思います。

投稿: yokochan | 2015年4月23日 (木) 07時28分

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昨夜の「絶美オケ聴き」その2はこれ。やっぱりね。 1970年代前半のカラヤン指揮ベルリン・フィルは、危なっかしい程美しい。 [続きを読む]

受信: 2013年1月10日 (木) 22時17分

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