フンパーディンク 「ヘンゼルとグレーテル」序曲 デイヴィス指揮
満開の桜に、晴れ間の青空がもどってきました。
寒かった昨日と10℃も違う、今日。
コートを着たり脱いだり、装いも忙しい今年の春ですよ。
わたしの方も、このところ妙な夢ばかりみたり、寝付きが悪かったりで、朝は元気、昼はぼぉ~っとしてやりすごし、夜は酒飲んで元気に音楽聴いたりして、また寝ると寝れない・・・・こんな日々が続いております。
しんどい3月です。
以前は、「トリスタンとイゾルデ」の新演出みたいな夢を自ら組成してしまったこともあります。
夢の中でも音楽を楽しめたら、そんなに幸福なことはございませんね。
フンパーディンク 「ヘンゼルとグレーテル」序曲
サー・小リン・デイヴィス指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
(1992.1 @ドレスデン・ルカ教会)
オペラ本編は、すでに記事にしたためてます。
舞台や映像で、そのメルヘンの世界が映える楽しくも、そしてドイツの深い森に遊ぶかのようなう美しい音楽とわかりやすいビジュアルが味わえるオペラです。
ドイツ、欧米では子供と楽しむクリスマスの定番のオペラです。
今日は、そのエッセンスが凝縮された序曲のみを聴きます。
実は勢いあまって、全曲のつまみ聴きもしてしまったのですが、この曲の演奏にかけては、録音で聴くかぎり、ドレスデンやウィーンのオーケストラの右にでるものはありません。
あと、ミュンヘンのオーケストラでしょうか。
ドイツ各地の地方オーケストラも、少し鄙びたりしていて、きっとまた素敵なのでしょうね。
ヘンゼルとグレーテルの兄妹が、口減らしみたいにして森に使いにだされてしまう。
その森は、とても深くて、美しいのだけれど、実はとっても怖い。
しかし子供たちには森の妖精が見えたり、彼らを優しく包み込む暖かい何かが見えたりするんです。
大人になると感じなくなるそんな何かがね。
お菓子の家のおっかない魔女もそんな中のひとり。
そして帰りつくのは、優しい親のもと。
だれにも優しい、心温まる物語に、あまりにステキな音楽をつけたフンパーディンクさん。
ワーグナーの弟子みたいな存在だったけれど、お伽噺にオペラをつけることで、ドイツ・メルヘン・オペラの大家となりました。
この作品以外は、まだあまり聴かれませんが、それでも「王様子供」や「いやいやながらの結婚」などは、たまに上演されるようになってきました。
いずれ、それらも取り上げてみたいと思ってますし、管弦楽曲にもほのぼの系のいい曲があります。
相性のよかったサー・コリンとドレスデンの組合わせによるこの演奏は、メルヘン色はやや後退しておりますが、ふくよかな響きと暖かな音色に抱かれる安心感があります。
さぁ、いい夢みるぞ・・・・・。
過去記事
「デイヴィス&ドレスデン盤」
「ショルティ&ウィーン盤」
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コメント
今晩は、よこちゃん様。 フンパーディンクと言うと私なんぞは、ポピュラー歌手のエンゲルベルト・フンパーディンク(太陽は燃えている”なんかのヒット曲がありましたね、確か)が直ぐにピンと来るのですが「ヘンゼルとグレーテル」の作曲家もフンパーディンクさんなんですね。無知な私はこうして記事にして頂いて知ることが多いのです。よこちゃん様は私にとって知恵の泉でございます。
野球の公式戦開幕もカウントダウンとなりました。 WBCは残念な結果でしたがベイスターズは中日からのお助け3人組の調子が良さそうだし期待出来そうですねぇ。楽しみです(^_^)v
投稿: ONE ON ONE | 2013年3月29日 (金) 01時00分
ONE ON ONEさん、こんばんは。
エンゲルベルト・フンパーディンクは、歌手の方とまったく同名。
わたしも中学時代、パワフルなその歌を楽しみました。
その彼が、ドイツの作曲家をもじったわけですが、英国系なのですね。
そして、こちらの本家さんは、風貌がチャイコフスキーとそっくりなのです。
一度ご確認ください。
情報は、ときおり、ヘマしますので、あいすいません。
そして、今日、勝ちましたね。
元ドラゴンズ戦士の活躍ばかりなところがなんとも、ですが、これも谷繁を奪われた大昔の仕返しです。
ともかく、楽しみ!
投稿: yokochan | 2013年3月30日 (土) 00時57分