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2013年5月27日 (月)

シベリウス 交響詩「エン・サガ」 シュタイン指揮

Shibaura

芝浦の運河のひとこま。

東京タワーもあります。

かつては、ここからほどないところに、バブルの産物の象徴たるジュリアナ・トーキョーがあった。その建物は今もあってボーリング場を核に、オフィスビルになってます。

いまは、ここ周辺はかねてよりの海運系の会社と、大きなオフィスビルに並んで、マンションが林立してまして、子供たちの姿も多く見かけます。

いまはむかし・・・・で、ございますね。

Sibelius_stein

  シベリウス 交響詩「エン・サガ」(伝説)

   ホルスト・シュタイン指揮 スイス・ロマンド管弦楽団

                    (1971 @ジュネーヴ)


今年の梅雨の出足は早いです。

ここ関東も、明日あたりからお天気はしばらく、ぐずつくとのこと。

かつては梅雨の季節は肌寒くなって、憂鬱なしとしと雨で、それはそれで風情もあったもので、音楽の方は、冬とともに、シベリウスをどんよりした日に聴きたくなったりするものでした。
ところが、いまは、湿気があってむしむしと。(お餅も入ってべたべたと・・・、なんてCMが大昔ありましたな・・・・)。
一番不快な季節になりつつあります。

でも、今日はシベリウス。

「エン・サガ」は、シベリウス27歳の若い頃の作品で、海外留学を経て帰国した頃、いろいろ意欲に燃えていたときでもあり、愛妻アイノラと結婚したての幸せで前向きなころ。
交響詩的な具象性はないものの、「エン・サガ」すなわち北欧の英雄古譚そのものをイメージして作曲され、特定の伝説に由来するものではないという。

それゆえに想像力掻き立てる、ファンタジーに富んだ作品でありながら、しっかりしたソナタ形式を持っていて、外観上は、シベリウスの他の交響詩や管弦楽作品と違って、かなりシンフォニックです。
ですから、この曲は、かっちりとした構成を見極めながらのアプローチや、より自在に北欧の情景を呼び覚ますような幻想的な取り組みなど、いろんな演奏があって、それぞれに素敵に思わせるのですよ。

神秘的な出だしから、だんだんと盛り上がっていって、ダイナミックさをまして、独特のリズムに支配されるところなんか、いつ聴いても夢中になってしまうし、最後に力を急速に失って静かになって行くところも後ろ髪ひかれるようで捨てがたい面持ちがあります。

高校時代に、セラフィムの廉価盤で聴いたサージェント&ウィーンフィルが今もって忘れがたい最高の演奏。
それと男気にあふれるギブソン&スコテッシュ、北欧ムード満載のヤルヴィ&エーテボリ、ヨーロピアンなデイヴィス&ボストン。
こんな中に混じって好きなのが、ホルスト・シュタインとスイス・ロマンドのデッカ盤。
デッカに何枚かシベリウスばかり録音したこのコンビ。
ワーグナーや伴奏の専門家みたいに思われていて、発売時はそれ以上の評価を得られなかったけれど、わたしは来日記念で放送された「フィンランディア」を中心とするこのレコードと、バンベルクとのチャイコフスキー5番をFM録音して、ブラスを思いきり鳴らしてテンポよく、てきぱきと演奏するこれらの録音がかなり気に行ってました。

スイス・ロマンドの音色は決して明るいばかりでなく、シュタインが、明晰さのなかに、各楽器が混濁なくしっかり聴こえてくるような音楽造りをしていて、かっちりした構成の中に音の立ちあがりの良さを受け止めることができるクッキリした演奏。

いつも思いますが、この指揮者はほんとうに器用な人でした。
N響とのシベリウス演奏もCD化されてます。
いつも思います、バンベルクとのチャイコフスキー5番を復刻して欲しい。

そして、この曲やシベリウスの渋いところを神奈川フィルで聴いてみたい。

Minatomirai3

神奈川フィル監修の「神奈川フィルの名曲案内」。

5月30日頃に、全国書店に並びます。

ありそうでなかったオーケストラ監修の本。

是非、お手に取ってみてください。

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC/dp/478041282X

わたくしもほんの微力ながら遠巻きにお手伝いしました。

そして、このご本を手に、首都圏の方は神奈川フィルに会いに横浜までいらっしゃってくださいnote

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コメント

 今日は。エン・サガは残念ながらライブで一回しか聴いたことがないのです。CDもまだ持っておりません。私が聴いたエン・サガのライブはデイヴィス卿指揮ロンドン響の演奏会でした。初期シベリウスらしい浪漫的で奔放な曲ですよね。ヤルヴィ、シュタイン、デイヴィス、サージェント等様々な音源を持っておられるのはさすがブログ主様ですね。シベリウス全作品録音に執念を燃やすBISレーベルが出しているヴァンスカ指揮ラハティ響の演奏で聴いてみたいと思います。でもシュタイン盤も魅力的な演奏のようですね。
 DGのワーグナーオペラ全集を某ネット通販に注文しました。今、到着を待っているところです。最初期3作がどんな作品なのか楽しみです。でも43枚で六千数百円とは廉価で良心的な全集ですね。LP時代やCD時代初期に高い国内盤を買った方々が暴動を起こすのではないかと心配になるほどです(笑)。

投稿: 越後のオックス | 2013年6月 2日 (日) 11時36分

越後のオックスさん、こんにちは。
エン・サガはなぜかとても大すきで、シベリウスの交響詩の中では一番多く聴いてます。
BISはヤルヴィのあとはヴァンスカ、そのあともきっとシベリウスを旬の指揮者で録音してくれそいうな、そんな北欧的存在ですね。

ボックスセットの魅力は、本になるほどですね。(実際にこれからはBOXなんていう本が出てます)
わたくしにはノーコメントです・・・・・。

投稿: yokochan | 2013年6月 2日 (日) 23時55分

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