プロムス2013
急にやってきた夏にへとへとになっていたら、そういえば、夏。
夏の音楽祭シーズンとなってました。
ロンドンのPromsは、今日がオープニングで、9月7日まで。
毎年、アニヴァーサリー作曲家をメインにしたて、豪華絢爛、内容豊富、演目満載のコンサートを、ロイヤルアルバートホールを舞台に繰り広げます。
去年はロンドン五輪もあって、ことさらにゴージャスだったけれど、今年も負けてませんよ。
全演目、ネットストリーミングで期間限定で配信されますので、忙しいことこのうえない。
さらに、月末には、リング新演出のバイロイトも始まるし。
2013年のプロムスのわたくし注目の演目をここにご案内しときます。
①ワーグナー
7月22日 「ラインの黄金」 ペテルソンほか
23日 「ワルキューレ」 ターフェル、オニール、カンペ、シュティンメ
26日 「ジークフリート」 ライアン、シュティンメ、ステンフォルト
28日 「神々の黄昏」 シャガール、シュティンメ、ペトレンコ、グロコフスキ
ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリン国立歌劇場
27日 「トリスタンとイゾルデ」 ザイフェルト、ウルマーナ、コッホ、ダニエル
セミョン・ビシュコフ指揮 BBC.so
8月4日 「タンホイザー」 スミス、メルトン、シンドラム、マンガー
ドナルド・ラニクルズ指揮 BBCスコテッシュSO
25日 「パルシファル」 クレーヴマン、ダライマン、ホル、ペテルソン
マーク・エルダー指揮 ハレ・オーケストラ
②ヴェルディ
7月20日 Viva Verdi 弦楽四重奏オケ版、レクイエムより、聖歌4篇
アントニオ・パッパーノ指揮 ローマ・サンタ・チェチーリア
8月17日 オテロほか、アリア集 オポライス(S)
アンドリス・ネルソンス指揮 バーミンガム市響
9月5日 序曲とアリア集 カレヤ(T)
シャン・ジャン指揮 ミラノ・ヴェルディSO
6日 ラストナイト ディ・ドナート アリア集
マリン・オルソップ指揮 BBC so
③ブリテン
7月12日 4つの海の間奏曲 オラモ指揮 BBCso
8月3日 フェドーラ Ms:ラ・コーノリー エドワース指揮ブリテン・シンフォニア
20日 イルミナシオン T:ポストリッジ ハーディング指揮ロンドン響
27日 「ビリー・バッド」 インブライロ、パドモア、シェルラット、ガッド
A・デイヴィス指揮 ロンドン・フィルハーモニック
9月1日 ヴァイオリン協奏曲 J・ジャンセン
パーヴォ・ラルヴィ指揮 パリ管
6日 「劇場の建設」序曲
マリン・オルソップ指揮 BBCso
④チャイコフスキー(没後120年)
交響曲全曲
1番(9/2 V・ペトレンコ&オスロpo)、2番(8/5 ノセダ&BBCpo)
3番(8/14 カラヴィッツ&ボーンマス)、
4番(7/24 ファン・スティーン&BBCウェールス)
5番(8/2 P・ウンジャン&スコテッシュ・ナショナルSO)
6番(9/2 ヴァンスカ&BBCso)
マンフレッド(9/5 シャン・ジャン&ミラノ・ヴェルディso)
その他、協奏曲、オケ曲、オペラアリア多数
⑤その他の注目演目
・バントックの曲が複数あり。
・ティペットのオペラ「真夏の夜の夢」全曲 A・デイヴィス指揮
・ロト&レ・シエクルによるバレエ音楽 リュリ、ラモー、ソーブ、マスネ、春祭
・ヤンソンス&バイエルン 「復活」、「幻想」、「ベト4内田光子」
・J・ノット&バンベルク マーラ5番
・ラフマニノフ P協2 辻井君&メナ
・ウォルトン、ラッブラ、ブルッフ、コルンゴルト交響曲
ストールゴールズ&BBCpo
※フィンランドの中堅の注目株、タコ11のプロもあり
・ブルックナー 8番 マゼール&ウィーンフィル
・ルトフワフスキ、ヒルスト 「エグドン・ヒース」「惑星」
ガードナー&BBCso
その他、セガン、サロネン、ユロフスキ、ハーディング、などもあり。
大家少なめ、実力派や注目若手が、東西問わずBBC系のオケを指揮します。
毎晩、こんな感じの夏。
夏枯れの東京のコンサート事情からすると、とても羨ましいデス。
しかし、イギリス人は、どんだけワーグナーが好きなんだよ。
そうそう、右のインド人のオジサンは、シタール奏者兼作曲家で、Khanさんというお名前で、そのシタール協奏曲「The Gate of Moon」が初演されます。
同時に、ホルストの「Indra」も!
指揮はアサートンとBBCウェールズです。じつはこれは密かに楽しみ。
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コメント
プロムスといえば、例の威風堂々だけが話題になりますが、こんなにワグナーをやってるんですね。うらやましい。。。私の教え子がイギリスに長いこと留学してきて丸腰で帰って来ました。地元で暮らしたいそうです。何を学んできたんだ!私なら絶対に彼の地に残ってオペラハウスとか劇場で仕事をなんとかして見つけて暮らしていくのに!何度も何度も留学前から留学中も繰り返しイギリスに残るように教えてきたのに。。教育って何もできない行為なんですね。。。
投稿: モナコ命 | 2013年7月13日 (土) 22時01分
モナコ命さん、こんばんは。
最終日のラストナイトは、ニューイヤーコンサートみたいに、後半はお決まりの定番の大連続のお祭り騒ぎですが、それ以外のほぼ2ヶ月間は、本格クラシカルコンサートとときおり交える室内楽と軽音楽の嵐。
東京以上の音楽都市、ロンドンです。
留学というのも、なかなかに難しいものがありますね。
かの地でも、音楽で食っていくのは、きっと難しいものがあるとは思いますが、日常感からいったら日本の比ではない社会環境ですから、もったいないといえばもったいないです。
歳を経ると、また違う意味での貪欲さが出ますから、若き日の糧をなつかしく思われるでしょうね。
教育とは、受け手あっての話ですからして。
投稿: yokochan | 2013年7月14日 (日) 23時29分