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2013年8月 7日 (水)

ベルリオーズ 幻想交響曲 バーンスタイン指揮

Hamamatsucho201308_a

8月の小便小僧は、ライフジャケットに身を包んだ、海上保安部の救護隊のいでたち。

今日から、関東はまた猛暑がぶり返し、しばらくの間、また暑い日々とのお付き合い。

そんな中、暑そうにも思えるコスプレ姿に、「ごくろうさま」と申し上げたいです。

Hamamatsucho201308_b

彼の背負う今月の旗は、強力です。

夏の海難事故は、慎重な準備と心持ちで防げるものです、と彼も申しておりました。

西日の厳しい浜松町駅の8月の小便小僧でした。

Bernstein_2

   ベルリオーズ   幻想交響曲 

 レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

                          (1968.3.5 NY)


二度目のチャレンジ。

バーンスタインとニューヨークフィルの幻想交響曲の1968年盤。

1年ほど前に手に入れました。かつて持っていたレコードと同じように思います。

Berlioz_symphanta_bernstein

このCDには、レコード時代に17センチレコードとして付録についていた「ベルリオーズのサイケデリックな旅行」というバーンスタイン自身による解説が、余白に収録されてます。

本編も、68年ものとされつつ、実は旧録の62年ものだった以前の記事の音源と比較しましたが、明らかに異なる演奏だった。

無理に響きがよくマスタリングされた、前回のロイヤルコレクションのなかの1枚と比べて、まずなによりも音の生々しさが目立ちます。
洗練さはひとつもなく、むしろ62年物のほうが響きが付加された分、瑞々しく感じます。
音楽の持つリアリティさにかけては、こちらの方がむしろ、破天荒なベルリオーズっぽい。
録音がデッドなぶん、なおさらに感じる急緩の鮮やかさと、オーケストラの指揮者への忠実な反応ぶり。

1楽章から、思いきり、突っ走ってます。
リズムの刻みも克明で、がんがん迫ってきます。切羽詰まってます。
ベルリオーズの夢中な心境はこうでなくっちゃ。
 2楽章のワルツの弾みまくるイキの良さも特筆もの。
62年物もいいが、このとき、バーンスタインは、ヨーロッパへの定期航路も拓けて、意気揚々としていた時分。
 ゆったりと進行しつつ、後年のような濃厚さに結びつかない3楽章。
盛り上がりのか所では、激情ぶりを示し、野の情景がこんなにドラマティックだったことに驚き。
 そして、デッドな雰囲気がもっとも有効に作用した断頭台への行進。
無慈悲な打楽器に、エグい金管とベース、仕上げにチョンとばかりに音を切り上げる大胆さ。
 ヴァルプルギスの魔女たちと、破滅に追いやられたその当の熱き思いの彼女が踊るさまを、やたらとリアルな金管のデフォぶり。
テンポは快適なまでに早くて、聴いててどんどん次が欲しくなる、次はどうなるんだ的な、先へ先へとページを進めたくなる「あまちゃん」症候群に陥る。
そして、万事、思いの通りに、絵に描いたようにドラマティックに進攻を受け、最後には、快哉を叫ぶこととなるんです。

バーンスタインの一番面白かったのは、60年代後半から、70年代一杯だと思います。
もちろん、それ以降の深みは独特のものがありますが、音楽の生きづき方の新鮮なことにかけてはその前の時代のものが一番。

1970年に、バーンスタインはニューヨークフィルと万博記念公演で来日して、この幻想と、ベートーヴェンの7番、マーラーの9番を演奏しております。
そのいずれもが、歴史に残る名演だったといいますが、小学生だったわたくしは、レコ芸のバーンスタイン特集でもって、指をくわえて読んで想像するしかなかった時分でした。

Bernstein

まだまだ元気だったレコード業界。

CBSソニーレーベルは、バーンスタインの新譜・旧譜を毎月のように発売して、ファンを刺激していた時代でした。
一方の、日本ポリドールは、カラヤンを同じようにして売り出していて、クラシックファンは、両巨頭から目を離すことができない日々でしたのです。

いまはもう昔のことにございます。

 過去記事

「バーンスタイン&ニューヨークフィル 62年盤」

「バーンスタイン&フランス国立管   76年盤」

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コメント

久しぶりにお便り致します。70年のバーンスタイン来日とあって、大阪万博コンサートのプログラムを書架から取り出して来たところです。会場は以前のフェスティバルホールです。チケットもはさんでありました。座席は1-K-62(かなり右端)とあり3300円でした。1日目は伝説となったマーラー9番でしたが、当時マーラーには全く興味がなかったので、2日目8月30日のコンサートへ行きました。重々しいハイドン「時計」、当時未消化に終わったコープランドのクラリネット協奏曲、メインが幻想でした。飛び跳ねるバーンスタインの指揮に異様に興奮した高校2年生の自分を覚えています。

投稿: ornellaia | 2013年8月 8日 (木) 11時44分

ornellaiaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ご返事が遅れまして申し訳ありません。
70年の万博の年の超豪華な来日組にありまして、バーンスタインは鮮烈でした。
いまは、もうありえなくなりましたが、当時のアメリカのオケは、夏に来ると、白い燕尾服で颯爽としてましたね。
大阪での幻想の素晴らしさも、ある筋から聴いておりました。本当に羨ましく、そして、いい時代にございましたね。

投稿: yokochan | 2013年8月10日 (土) 00時28分

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