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2013年8月12日 (月)

メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 ムーティ指揮

Minatomirai_2

連日の猛暑と、局所的な豪雨。

お見舞い申し上げます。

土曜の横浜、この日も暑かった。

こちら、屋形舟の出発地では、まさにお客さんが乗り込むところで、橋の上を歩いたら、天ぷらを揚げる香ばしい、いい匂いがしてましたよ。

何故か、イタリア、南国特集中。

Mendelssohn_muti

 
  メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」

    リッカルド・ムーティ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

                       (1976.7,9 アビーロードスタジオ)


メンデルスゾーン(1809~1847)の1833年がオリジナル、その後の改訂を受けて1838年の作品が「イタリア」交響曲。

順番で言うと5つの交響曲の3番目で、ひとつ繰り上がります。
この曲の場合、後の改訂版の初演が他より後だったり、それも不満だったメンデルスゾーンが出版を引っ込めてしまったから、余計に番号が前後した。

この明るくて、快活で、でもちょっと寂しいイタリア交響曲のどこが不満だったのでしょう、フェリックスさん。
そんなに早死にしなかったら、どんなイタリア交響曲に仕上げていたことでしょうか。

そう思いながら聴く、このような聴き古した名曲も、また新鮮に聴こえてきます。

この曲、明朗なイ長調で始まるけれど、哀愁を帯びた2楽章や、サルタレッロのリズミカルな終楽章は短調のプレストです。
ほの暗いスコットランド交響曲の方が、最後の解放感では、より明るく感じたりもするところが面白いところです。

この曲は、先輩アバドが、その若き日の録音で軽やかにすっきりと演奏してしまったのに対し、ムーティは、ナポリ生まれの熱血漢というイメージをまったく感じさせない、流麗でなめらかな演奏となっております。
ムーティをクレンペラーの後任として選出した、当時のニューが付いていた頃のフィルハーモニア管は、思えば極めて大胆な決断を行ったものです。
 このオーケストラの持つ弦の柔らかさと緻密なアンサンブル、マイルドな金管といった個性はカラヤン以来の特徴でしたが、ムーティは在任期間、それらに磨きをかけ、さらに敏感なまでのリズム感と強靭なカンタービレを持ち込んで、素晴らしい成果を残したものと思います。
 のちのフィラデルフィアとの演奏の数々も、オケの優秀さと、音そのもののエネルギー感において、素晴らしいものもありますが、私的には、ウィーンフィルとの初来日を聴いたあの頃の機敏かつエネルギッシュなムーティが好き。
フィルハーモニア時代のムーティの大胆さと、歌心あふれる演奏に、それを重ねあわせて聴くことも可能でして、この頃の録音を一番好んで聴いております。

そういう意味では、このイタリアは、ムーティとしては、少しおとなしめ。
メンデルスゾーンが悩んだ、イタリアらしさの表出を、わたしは、この演奏の2楽章の連綿と歌い上げる、オペラの一節のような表情に聴きとる思いがしました。
この楽章に関しては、ムーティのこの若き日の演奏が鮮度一番。
今日、無防備に聴いたら、思わず涙ぐんでしまいました。

こんな聴き方も、たまにはイタリア交響曲、ありですよね。

今は、大閣下となったマエストロ・ムーティ。
いつまでも強靭な音楽造りをして、お元気でいて欲しいです!

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コメント

お暑うございます、よこちゃん様。 「イタリア」に限らずメンデルスゾーンの音楽って、悲壮感とは無縁と言うか健全な感じがしますね。育ちの良さから来るものなんでしょうか。。。
番長、三浦大輔。やっと勝ち星やって来ました。 ナイスピッチングでも報われない試合が続きイライラしてましたが、本当に良かった。祈るように中継見てました。嬉しくて泣きそうです。

投稿: ONE ON ONE | 2013年8月13日 (火) 21時53分

ONE ON ONEさん、暑中お見舞い申し上げます。
そうですね、メンデルスゾーンに悲壮感は無縁。
短調も哀愁系で、激しさは少なめですね。

そして連敗しても、悲壮感出てこないキヨシ監督。
前の尾花さんだったら、どんよりしてしまうところも、いつか勝つという希望をファンに与えてくれるような気がします。
すんなり勝てなかったけれど、番長だし、よかったよかった。
負けすぎのオレンジに、マリンブルーは連勝と行きたいところですね!

投稿: yokochan | 2013年8月14日 (水) 08時55分

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