神奈川フィル定期演奏会Vol.292 前夜祭
夕陽を受けた運河の輝き。
向こうは、横浜第二合同庁舎。
ドビュッシーがインスパイアされた、マネの絵画も、様子は違えど、海に映し出された日の光。
明日は、夕刻に横浜へ。
久しぶりの神奈川フィル定期演奏会。
ストラヴィンスキー 詩編交響曲
神奈フィル合唱団
グラズノフ ヴァイオリン協奏曲
Vn:石田 泰尚
R・シュトラウス アルプス交響曲
沼尻 竜典 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
9月27日(金) 19:00 みなとみらいホール
7時開演で、ストラヴィンスキー24分。
オーケストラ編成が大幅に変わるので、入れ替えに5分。
7:38にグラズノフ開始。
グラズノフ終了。石田ソロが喝采あびて、拍手が止むのは8:05。
15分休憩。
8:20からアルペン。
アルペン終了、会場お開きは9:25と予測。
充実の後期定期のスタートで、ビールで乾杯そうなのは、9:55と見こまれます。
ということは、終電まで2時間とちょっとしか・・・・。
コンサートも、アフターコンサートも密度が濃くなりそうな明日の横浜ですよ。
「詩篇交響曲」 バーンスタイン指揮ロンドン響
ストラヴィンスキー新古典主義時代の作品で、同時にユダヤ教的な怪しいムードも。
リズムの権化みたいなところも感じ取り、繰り返しの効果にしょっぱなから酔ってみたい。
ピアノと管楽器、渋い弦楽器と、不思議な編成と合唱が醸し出すロシア的かつユダヤ的な世界。
「グラズノフ ヴァイオリン協奏曲」 ヴェンゲーロフ&アバド指揮ベルリンフィル
昔に、コンサートホールレーベルで聴いたのが初で、そのときは、ウィーンフィルのコンマスだった名手オドノポソフとワルター・ゲールの指揮によるもので、いかんせん、録音がもこもこしすぎで、曲も演奏もさっぱり冴えない印象しかなかった。
バリッとした演奏は、このヴェンゲーロフと、なんとアバドのグラズノフという希少性もある1枚が初。
民族的な雰囲気と、ブルッフにも通じるロマンティックなところと、最後の煌びやかなロシアン後期ロマン派風なところとが20分間に凝縮された感じ。
石田さまにぴったりですな。
これ弾いたあと、アルペンのコンマスは?
石田?、崎谷?
こんな楽しみも、これからの神奈川フィルですよね。
「R・シュトラウス アルプス交響曲 ハイティンク指揮コンセルトヘボウ
このハイティンクのフィリップス盤は、この曲最高の演奏と任じてます。
ピラミッドのように構成されたオーケストラをそのままに捉えた素晴らしい録音。
作為なく、音楽そのものを語らせたハイティンクの指揮と、濃密なコンセルトヘボウトーン。
いまとなっては聴けない、アムステルダムの音色。
おおかたの管弦楽曲を書き尽し、充実気にあったシュトラウス。
オペラの創作への旅も佳境に、あとまだ10曲もの名作を残します。
「ばらの騎士」のあとの「ナクソスのアリアドネ」と併行したこの「アルペン」。
40代後半にして、人生の酸いも甘いも経験しつつあって、自身の生涯をも重ねるその登山の様を音楽に。
老成とも思えるシュトラウスだけど、その音楽はどこまでも朗らかであります。
それは、あと30余年も歳を重ねるシュトラウスの生涯変わらぬところ。
明朗快々、天にはばかることなく、それはナチスさえも敵わなかった。
そんな素晴らしき、アルプス登山を、みなとみらいホールの抜群の音響で、そして神奈川フィルのやる気あふれる渾身の演奏で確認できるという喜び。
しかも、明日は秋晴れ。
空気も涼しく澄んで、絶好の日和ですよ。
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コメント
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投稿: camiseta bayern munich 2011 | 2013年9月29日 (日) 11時07分