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2013年11月25日 (月)

11月は、なにかと誕生月、バックス 交響詩「ティンタジェル」 トムソン指揮

Ninomiya_sea_1

相模湾の夕暮れ。

相次ぐ台風や低気圧の持ち込む大波で、砂浜はどんどん浸食され、海水浴場は壊滅しつつあります。
もっと西にある三保の松原も、かつてのものとは違ってきていると思います。

湘南から西湘にかけての、白砂青松は、徐々に昔のものとなりつつあります・・・・。

自然に手を早々にいれることもあたわず、難しい問題です。

それは、さておき、わたくしのブログ、「さまよえるクラヲタ人」は、静かに、わたくしの誕生日とともに、生誕の月を迎えていたのでした。

ブログの方は、8年になりました。

最初の記事は、2005年、二期会の「さまよえるオランダ人」上演で、エド・デ・ワールトの指揮でした。
以来、書きました、記事数今日まで2,116本。
われながら、よく書いたものですが、同じこと何度も書いてる気もします。
PCアクセスは、カウンター表示のとおりですが、携帯からのアクセスをカウントすると207万ということになりました。

ここであらためまして、御礼を申し上げます。

ブログというツールから生まれた繋がりや仲間もたくさん。
中には実際にお会いして、コンサートをご一緒したり、盃を酌み交わしたりする方々も生まれました。

自分では、より真剣に音楽を聴くようになり、音楽以外の背景もいろいろと調べるようになったしで、もろもろ、ブログの効能をたっぷりと堪能しているのです。

8年たって、わたしの音楽嗜好は不変でありつつも、当ブログの方向性を、あらためましてここに整理しておきたいと思います。
食と酒は、いまは手抜中の別館に以降してます。

 ・神奈川フィル・・・・・経済的にも、時間的にも、もうあまりコンサート通いは
              しなくなった。
              そのかわり、ブログを通じて神奈川フィルを聴くようになり、
               今では、わたしには欠かせない大切な存在となりました。
                   心底楽しんでます。そして心から応援してます。

  ・アバド・・・・・・・・・・もう40年のお付き合いです。
              わたしにとってお兄さんのようなにこやかな存在。
              ずっと聴いてきました。

 ・ワーグナー・・・・・・こちらは、40年超のお付き合い。
             人柄はアレだけど、その音楽と総合芸術的な存在は圧倒的。
              聖地バイロイト詣への思いは、昨今のヘンテコぶりで
             揺らぎつつあり。

 ・英国音楽・・・・・・・その全般を愛す。
              ディーリアス、エルガー、RVW、ブリテン、フィンジ、バックス、
              ハゥエルス、ホルスト、アイアランド、ブリッジ、ブリスetc

 ・世紀末系・・・・・・・こちらもほぼ全般
             マーラーは食傷気味だけど、新ウィーン楽派、ツェムリンスキー
             シュレーカー、コルンゴルト、退廃系各所

 ・オペラ・・・・・・・・・・なんたって好きです
              ワーグナー、R・シュトラウス、プッチーニ、ヴェルディ
             モーツァルトもうなんでもOK

 ・ハイティンク・プレヴィン・マリナー・・・・好きですね。

 ・佐村河内守・・・・・突然現れた作曲家。あれこれ言葉はいらない、黙って聴け。

             
 ・ベイスターズ・・・・・こちらも長いお付き合い。もう38年。
              甲子園で優勝に立ち会って、15年。

 ・ねこ・・・・・・・・・・・・存在が好きです。いぬも負けずに好きです。

 ・バッハも、モーツァルトも、ベートーヴェン、シューベルト、ベルリオーズ、
  ブラームス、チャイコフスキー、ブルックナー、ドビュッシー、ラヴェル、
  あぁなんでも好き

 ・音楽、音楽がないと生きてけない。

音楽禁止令が布告されたら、人間やめます。

ブログ、自分の道を好きなようにまいります。

これからも、よろしくお願いします!
              
                              

Bax_2

  バックス   交響詩「ティンタジェル」

    ブライデン・トムソン指揮 アルスター管弦楽団

              (1983.4 @アルスターホール、ベルファスト)


アーノルド・バックス(1883~1953)は、本ブログでも何度も登場している英国作曲家。
生粋のロンドンっ子なのに、ケルト文化を愛し、イングランド北部・スコットランド・アイルランドの地をこよなく愛した作曲家。

その音楽も、ノーブルさや慎ましさよりは、シャープでシビア、でも抒情にも富んた様相に包まれていて、そのいずれもが、イギリスの海岸地方の厳しい自然を思わせるものです。

交響曲は7曲、交響詩は多数、協奏作品、室内楽、器楽、声楽と、オペラ以外に広範囲の曲を残してます。

神奈川フィルの新シーズン1発目、4月の次期常任指揮者、川瀬賢太郎さんの就任披露コンサートの第1曲めが、この曲です。
バックスの音楽を愛するものとしては、愛する神奈川フィルで、この曲が聴けるという、このうえないスタート演目なんです。

1917年に、バックスのピアノ作品のほとんどにインスピレーションを与えたピアニスト、ハリエット・コーエンとともに訪れたイングランド南西部のコーンウォールにあるティンタジェルの街。
そこのティンタジェル城は、遠くローマの時代に端を発するもので、のちにケルト、アーサー王の伝説もある場所です。
その城や、その下にある絶海をイメージした、海の潮風や潮の匂いすら感じることのできる、魅力的な音楽です。

英国は、日本と同じ島国です。
内陸部と海岸地帯では、その文化や風物はまるで異なります。
海にまつわる英国の音楽は、そのいずれも、わたしたち日本人の心にも響くものばかり。
ことにバックスの音楽は、そうした風景も背景にあることから、一度なじむと、すっかりはまることになります。

コーンウォールといえば、ワーグナー好きならば、「トリスタン」の故郷として思い浮かびます。
メロートの剣に倒れ、忠臣クルヴェナールによって運ばれた里が、コーンウォール。
海の見える朽ちた城で、トリスタンは海を遠く眺め、イゾルデの到着を恋い焦がれるのです。
そんな音楽も、じつはこのバックスの曲の中に響くのであります。

また、来年の定期の前に、この曲は、ほかの手持ちの音源を比較しながら取り上げてみたいと思います。

ブライデンとアルスターの演奏は理想的なものですね。

Tintagel1

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コメント

お誕生日、おめでとうございます。
そして、ブログ開設8周年もおめでとうございます。
そうなると、自分の方は・・・。
まあ理由いろいろ。感想記が長くなった(コンサートの感想、原稿用紙で50枚位になる。だから復活できない)、仕事が多忙で時間がない(そのくせ、深夜のアニメとシーズン真っ盛りのNFLは見ている)、最近のホームページ・ソフトの扱いが難しい(自由度が効く分、細かな決め事が多い)、コンサートとCD、DVDを見聴きするのに時間が割かれる・・・。
そう考えると、yokochanさん、偉いっ!!
これからも楽しませてください。

投稿: IANIS | 2013年11月25日 (月) 23時41分

>砂浜はどんどん浸食され、海水浴場は壊滅しつつあります。

相模湾からは、日出る太陽。僕の海岸は、日の沈む湾。

海の侵食、湾の侵食。全然違うの、開発の仕方によって。

人工的に開発された地域が30Kmから40Km離れていても、違ったところで侵食が始まったり。

おまけに行政区域が違うと、責任のなすりあいになったり。法的論争になったり。

高校生の頃、あることがあって、海辺を眺めていた場所は、28年という年月が流れているけど、道路に化けているから。

ドビュッシー の’海’。フランス人のドビュッシー。海の恐ろしさ・静けさ・和み・おおらかさ、どこまで、本当に知っていて、書いたんだろうね。

今年は、ブリテン生誕100年。ちょうど今の時期、ワーグナー・ヴェルディイヤーの残照のように特集をどこの国の放送局も特番を組んでいるけど。

ブリテン、海の恐ろしさ、ドビュッシーより知っていたのかも。自分の人生の虐げられたもの・人生上の理解されないものを重ね合わせるように。

投稿: 雪国海岸の黄昏 | 2013年11月26日 (火) 19時27分

IANISさん、こんにちは。
無駄に歳を経て、あわせてブログも8の数字にたどり着きました。
惰性にならないように、音楽への取り組み方もいろいろ変えつつここまで来ました。
オペラシリーズがひと段落してしまうと、あとをどうするか、ロッシーニやドニゼッティは、どうも手がでませんので・・・。

最近、映像も音源も、やたらとあふれ出るように発売されすぎで、まったく着いていけず、ますます過去に軸足が固定されつつあります。
こんなワタクシですが、これからもよろしくお付き合いください(笑)

投稿: yokochan | 2013年11月27日 (水) 08時39分

雪国海岸の黄昏さん、まいどでございます。
富山湾に浮かぶ立山を、サラリーマン時代に始終北陸行脚をしてましたので、見た記憶があります。
海は、日本中、どこから見ても大好きです。

子供の頃から、身近にあった存在なので、大人になってどんどん変化してしまう海に、寂しさを感じます。
そんな時の心情に、ブリテンやバックスの音楽はぴたりときますし、ドビュッシーはノスタルジーとして受け止められます。

投稿: yokochan | 2013年11月27日 (水) 08時46分

誕生日、おめでとうございます。
いくつになってもウレシイものです。私は誕生日に小学生の娘から手作りのプレゼントと手紙をもらい、涙が止まりませんでした。年をとりました^^;
最近はさまよえる様を見習い、オペラ全曲を聴こうと思ってはいるのですが、体力がなくなってきており、抜粋盤を愛聴しております。これがけっこう楽しめるんです。以前は「オペラは全曲をきいてこそ本物のファン」とか豪語していたのですが。
よる年波。さからえません。私も先月誕生日でして、さまよえる様に追いつけ追い越せ(ってハズないか)。。。

投稿: モナコ命 | 2013年11月27日 (水) 21時09分

ブログ解説8周年おめでとうございます。私が初めてベーム指揮ウィーンフィルのシェーンベルク作ペレアスとメリザンドの記事に書き込みさせていただいたのが2008年のことだったかと思います。もう5年になるのですね。私のような若輩に何時もあたたかく接して下さったこと一生忘れませんし感謝に堪えません。カッコつけたり知をひけらかしたりブログ主様や常連の皆様から嫌な奴だと思われることもあったかもしれませんが、私めは根は悪い奴ではありませんので(本当か?)、これからもよろしくお願いいたします。
一昨日、退院することが出来ました。あまり頑張りすぎると根詰めて倒れてしまいますのでぼちぼち未来のことなど考えながらゆっくりできることから取り組んでいきたいと思います。

投稿: 越後のオックス | 2013年11月28日 (木) 02時21分

モナコ命さん、こんにちは。
お言葉ありがとうございます。
心からうれしいです。

わたくしも、子供らからもらった手作りプレゼントに、涙したことがございます。
いまでも、事務所のデスクに貼り付けてます。
色あせても、自分の思い出のなかに、可愛かった子供らがいます。

ほぼ大人となった、娘と息子は、もう父親の誕生日さえ忘れて何もなくなりました。
心のどこかで思ってくれてればいいと思います。
そんな家庭にしてしまった自分への反省かもしれません。

そんなわたしは、どうしても全曲主義なのですが、伊仏のドイツ語抜粋音盤は好きですね。
あとは全曲から自らチョイスして抜き聴き。

いつもありがとうございます!

投稿: yokochan | 2013年11月28日 (木) 23時01分

越後のオックスさん、こんにちは。
そして、ありがとうございます。

コメントいただいた記事や時期、よく覚えてますね。
むかしのこと、かつてのこと、その感情もふくめてどんどん忘れちゃいます。
歳なのです。
あと、アルコール性忘却です。
越後のオックスさんのピュアな心がけと、その心意気がにじみ出るコメントやお話は、とても大切ですよ。
いつまでも、そうあってください。

いつでも応援してますから、無理なく、でも精一杯頑張ってください。
こんなわたしでもそうですが、人生、ほんと一回きりですよね。

投稿: yokochan | 2013年11月28日 (木) 23時10分

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