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2014年1月 5日 (日)

チャイコフスキー 交響曲第5番 カラヤン指揮

Hamamatsucho201401

毎度おなじみ、2014年1月の小便小僧。

左手は新幹線、右手は山手線。

Hamamatsucho201401_2

はいはい、ご覧のとおりに、正装で、干支の縁起物も飾られてますね。

まいど、これらのコスプレを手掛けられてるボランティアの皆様の手際には、毎度、感服いたします。

そして、今年もお世話になります。

ながらく、月替わりの小便小僧は、月イチの幻想交響曲とセットで、記事にしてまいりました。
まだまだ、幻想交響曲の音源はありますし、聴いてみたい音源もたくさん。

しかしながら、今年から、変化も加えたくて、月イチに、もう1曲加えたいと思いまして、なんたって、あなた、チャイコフスキーの交響曲第5番なのです。

「月イチ、チャイ5」、始めました。

その時の気分で、「幻想」と交互に聴きます。


Tchaiko_sym5_karajan

  チャイコフスキー 交響曲第5番

   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

                      (1964.@ベルリン・イエスキリスト教会)


2014年のスタート、1月の月イチ・チャイ5は、カラヤンの64年物。

生涯にカラヤンは、この曲を何度録音したことでしょう。

でも、わたくしは、この演奏と次のEMIのものしか聴いたことがありません。

小学生のときに、N響アワーかなにかで観た岩城宏之の熱烈な指揮によるこの曲の演奏が、初チャイ5。
マイクをテレビのスピーカーにあてがって、家族に会話厳禁を指示しながらの必死の録音は、いま思えば、あまりに稚拙。
終楽章のコーダで、終った感があったので、マイクを話しちゃったら、まだ続いた・・・・。
のちに、伯父が、○○ちゃん、イヤホーンジャックにコードを繋いげば、マイクなんていらないよ。と教えてくれ、一皮向けたエアチェック生活。

この曲に開眼し、さてレコード購入と、冬休みの従兄の家でお年玉をもらい、そのまま池袋のヤマハへ。
たくさんあった、チャイ5のレコード。
マゼールか、カラヤンか。当然に、当時まだカラヤン好きだったし、シングルジャケットのマゼールには目もくれず、豪華見開きのカラヤン盤を。

以来、擦り切れるほどに聴いたレコードは、実家のレコード棚に、いまだにきれいに保管されてます。

この演奏は、すでに当ブログにて記事にしてまして、重複しますが、月イチ開始によりまして、その第1回目は、やはりこれを聴かざるをえません。

歳を経て、あらためて聴いてみて、少し華美にすぎるとか、表面的にすぎるとか、思うことも事実です。
しかし、美しい音色と響きを、ともかく集約させた演奏。
どんなときでも、美しい。
人が落ち込んでいようと、悲しんでいようと、明るく元気なときでも、カラヤンのチャイ5は、変わらずに美しく、なめらかで、明るく、華やか。

イエス・キリスト教会での当時のベルリン・フィル録音に共通の、響きの良さと、その華やかさ。
後年の、フィルハーモニーでは、音に芯があってかっちりした感じを与えることになるが、こちらは、より壮麗。
どちらもまた、ベルリンフィル、そしてカラヤンの音をよく捉えていると思います。

そうした印象をそのままに、そこにさらに、カラヤンの巧さが加わり引き立つわけです。

前にも書きましたが、2楽章の甘味さは随一で、クライマックスを過ぎ、弦のピチカートをバックに主題が再現されるところを、他の演奏では、「ポロン・ポロン」と聴こえるが、カラヤンは「ポロローン、ポロローン」と余韻豊かに聴こえます。

終楽章のあきれかえるくらいの、推進力と爆発力は、ベルリン・フィルの威力炸裂。
木管・金管の名手たちの名人芸も、カラヤンの統率からはみ出て華麗に振る舞ってます。

何度聴いても、何度聴いたかわからないけれど、カラヤンのチャイ5は、大好きなのです。

Tchaiko_sym5_karajan_2
      

ジャケットB面、いい雰囲気

Hamamatsucho201401_3

小便小僧B面、よくできてます、凛々しい~

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コメント

 このカラヤンのチャイコフスキー5番のレコード、私のクラシック盤歴交響曲開眼の1枚です。繰り返し聴きました。実演で初めて聴いた5番はレニングラード・フィル/アルヴィド・ヤンソンスでした。2楽章のホルンがサキソフォンのような甘い音色に参ってしまった記憶が今でも残っています。その後はアバドのシカゴで聴くことが多かったです。先日は久しぶりにネルソンス/バーミンガムの生を聴くことができました。当時40年以上前、交響曲で日々耳にしていたのはベートーヴェン5番はフリッチャイ/BPO、9番はセル/CO、ブラームス1番とベルリオーズ幻想はミュンシュ/PO、モーツァルトはベームでした。いつも懐かしい情報ありがとうございます。

投稿: ornellaia | 2014年1月 6日 (月) 14時25分

チャイコの5番、実は、僕がクラシックのコンサートに初めて行った曲目です。同じくヴァイオリン協奏曲も。。
1975年です。小学1年生のときです。
指揮者が誰なのかは知りません。とにかく、レニングラードフィルでした。
ゲンゲの獲れる地方都市にやってきた時代が、あったのです。今では、到底考えにくい。けど、演奏は覚えていないのです。曲目とオケの名前だけを覚えています。

カラヤンのチャイコの5番、1971年のEMIの録音を好む人も多いようですね。

FMで、ウィーンフィルの5番を聞いた記憶があります。中学生か高校生の頃。ベルリンフィルとの関係が悪かったとき。

カラヤンって、これ以降、コンサートのプログラム演奏時間が短くなっていったのでしたよね。。

1960年代の演奏、どの指揮者にもいえるけど、これだけ発掘LIVEが出るようになって、いかに約40年から50年前の演奏が充実していたか、とそう思います。

投稿: T.T | 2014年1月 6日 (月) 23時50分

チャイ5を幻想と同様月イチにされるとのこと、うれしいです。5番はチャイコフスキーの最高傑作と思います。小生にとってこの曲の擦り切れ盤は、40年前の中学時代に買ったセル・クリーヴランドです。本日のクラヲタ様の記事を拝読し、カラヤンBPOの64年盤を聴きましたが、明晰だけれど重く暗い音色の中から、詩情が溢れるといった感じの名演奏と思います。

投稿: faurebrahms | 2014年1月 6日 (月) 23時54分

ornellaiaさん、こちらにもありがとうございます。

往年の名演ばかりをあげられましたね。
わたしも、だいたい同じようなところです。
昨今の演奏は、右から左ですが、ずっと聴き続けてきたものは、思い入れも含めて、やはり違いますね。

親父の方のヤンソンスは、ムラヴィンスキーが来る来るいってこないときのピンチヒッターでしたね。
大学生の時に、そのムラヴィンスキーで、この曲を聴きました。
凄まじかったです。

投稿: yokochan | 2014年1月 7日 (火) 22時50分

T.Tさん、こんにちは。
レニングラードフィルは、70年代始終日本にやってきてまして、ムラヴィンスキーは、船旅主義者だから、横浜か東京。
他の都市には、違う指揮者が随行。そんな感じでしたね。
ドミトリエフではなかったかと思います。
たしかに、かつては、外来演奏家も、日本中、くまなく演奏して廻ってましたね。

実は、わたしの初オケの生演奏も、この曲です。
なんと東大のオーケストラでした。

カラヤンは、ウィーンとも80年代に録音してますから、きっとその時分のものでしょうね。
やたらと短い演目は、オーケストラ受けはしましたが、高いチケット代を払う聴衆には微妙なところですね。

投稿: yokochan | 2014年1月 7日 (火) 23時06分

faurebrahmsさん、こんにちは。

この曲の汲めども尽きない魅力は、もう40年も聴き続けても変わることはありません。
おっしゃるとおり、最高傑作ですね。

月イチ企画に、うってつけの相手と思い、二本立てといたしました。
お楽しみいただければ幸いです。

投稿: yokochan | 2014年1月 7日 (火) 23時09分

yokochanさん
 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
 岩城・N響ですか!、私もこの曲はマタチッチ・N響でテレビで観て、びっくりして聴いていたものです。昭和40年ごろですね。あの頃の人たちは、今の指揮者よりも、何というか重いというか重心の低い人たちだったんでしょうか。

投稿: 安倍禮爾 | 2014年1月 8日 (水) 22時13分

安倍禮爾さん、こんにちは。
ことしも、どうぞよろしくお願いいたします。

岩城さんの熱烈な指揮ぶりは、テレビ映えしました。
勢いで、岩城&N響の第9のレコードを買ってしまったものです。
そして、マタチッチのこの曲の演奏も覚えてます。
まだローゼンストックが存命でしたし、N響に来演する指揮者はドイツ系ばかりでしたね。
N響の伝統かもしれませんが、オケも指揮者も、たしかにスマート化の世の中なのでしょうね。

投稿: yokochan | 2014年1月 8日 (水) 23時59分

どちらのチャイコフスキー交響曲第5番に書こうか悩みましたが、こちらで。
私は今、マイナーな名指揮者に、夢中です。
モーツァルトで有名な、ヨーゼフ・クリップス。
どこのオケも、ヴィーン訛りに仕立て上げる、シャルル・デュトワのヴィーン版というべきオケの鳴らし方にほれ込みました。
モーツァルトは、聴いたことがあるかもしれませんが、カラヤンほどの華はありませんがひたすら優美。そして、交響曲第41番終楽章を聴けば、目立たないヴィオラ、ファゴットの対位法的処理が誰よりも明瞭ではありませんか。グレン・グールドが絶賛したところはそんなところではないでしょうか。テンポは、41番終楽章、33番はもっとスピードが欲しいので、セルを時折聴いたり、ピリオドの音色が好きで、コープマン、晩年のブリュッヘンにも手を伸ばしてしまいますが、モーツァルトの交響曲は、クリップスで基本的に聴いています。ヴァルターに負けじと歌いますし、ロンドン交響楽団との魔笛序曲も、ヴィーン訛りが味わい深かったです。オペラ全曲を、ドン・ジョバンニ同様ヴィーンフィルと当時のヴィーンのスター歌手と録音してほしかったですね。
そして、この曲。
https://www.youtube.com/watch?v=QPP0imyFRt4
https://www.youtube.com/watch?v=77GS8xfVv_w=QPP0imyFRt4
https://www.youtube.com/watch?v=lQEfSxR15PU
https://www.youtube.com/watch?v=YDA7p42gQpI
この後の世代では、聴けないローカリズム満載。とりわけホルンが。木管が。私は、木管、ホルンフリークなので、これだけで耳が幸せになるというものです。
クライマックスの金管最強奏の迫力は、ムラヴィンスキーにも劣りません。それでもヴィーン・トランペットの痛くならない音色は健在です。録音でこれが録れることはそうないので、それだけでも驚きです。展開に芝居気なく、自然に進んで行くのがいいです。カラヤンの鳴らし方は好きでしたが、その点は私には好きになれなかったので、その点も素敵です。
ヴィーン情緒のオブラードに包みながら、理知的に演奏を組み立てているところが素敵ですね。ただ、ポルタメントは随所でかなり強いですし、フルヴェン首席以降なので、ビブラードもそれなりかかっているわけで、演奏そのものは、かなり甘美な方だと思います。そう考えると、知情意のバランスが素晴らしいですね。両端楽章の当演奏を、R.シュトラウスのような光彩陸離と書いた評論家もいたようですが、そう述べる気もわかる気がします。
このままいくと、クリップス指揮NYフィルとのブル8,9に手を出してしまいそうな勢いです。こちらも爆演らしいですが、リハーサルで、「ブルックナーはモーツアルトである」という名言を残しているので気になります。チャイコフスキーも似たようなことを言って、ヴィーンフィル団員が引いて、いじめられたエピソードもあるようですが。すべての音楽は、モーツァルトに通ず・モーツァルトならこう演奏すると公言したクリップスらしいエピソードですね。

投稿: Kasshini | 2015年2月19日 (木) 15時37分

Kasshini さん、こんにちは。
ご返信遅くなりました。
このところ、2番の方に取り組んでおりまして。

さて、ご案内のクリップス盤。
わたくしも、かねてより愛聴しておりまして、シリーズ化した月イチチャイ5で、いずれ取り上げる予定であります。

ご指摘のとおり、一番良き時代のウィーンフィルの魅力が満載の演奏ですね。
同じ意味で、クルツ指揮するドレスデンも、オケの個性が味わえる美演です。
 世界的に、技量も、個性も均一化しつつあるオーケストラ界ですから、かねての時代の記録は、ほんとうに貴重ですね。

クリップスは、最近、いろんな音源が復刻されてますね。
バイロイトの記録も出ているようですが、わたくしの秘蔵品は、コンサートホールレーベルの、未完成と新世界です。悲愴も出てましたが、未入手です。
ふくよかで味わい深い演奏です。
廉価版のLSOとのベートーヴェン全集も懐かしいものです。
 思い出を引き出していただくナイスなコメント、ありがとうございます。

投稿: yokochan | 2015年2月22日 (日) 10時26分

クリップスの悲愴を聴くことができました。
https://www.youtube.com/watch?v=Ai98BZLo-ho
スケルツォのラストが、もの凄い爆演です。ゆったりとしたテンポも、爆演に一役買っていますね。こんなに、木管の音色を引き立たせる指揮者はそうはいないと思います。対位法的処理もですね。
それ以外のところも、優美に歌いながら、クリップスらしい色彩感と高揚感に溢れた演奏だと思います。
ただ今、クリップス病です。
今書きながら、youtubeにあったフィッシャーとのモーツァルト ピアノ協奏曲第25番、ルービンシュタインとのモーツァルト ピアノ協奏曲第24番を聴いています。
今まで、モーツァルトのピアノ協奏曲はあまり理解が深まらなかったのですが、日常的に聴きたいと思える演奏に出会えた気がします。
ベートーヴェンやほかにも、Amazon,オクで物色中です。
脱線してしまいましたが、クリップスのチャイコフスキー交響曲第5番、また他のクリップス音源の話題が出るときを、楽しみにしております。

投稿: Kasshini | 2015年2月28日 (土) 11時49分

Kasshinさん、こんにちは。
クリップす病にかかられたとのこと(笑)、お察しします。
モーツァルトのピアノ協奏曲の伴奏も間違いなくよいでしょうね。
カーゾンとのものもなかったでしょうか。

そして悲愴の音源もネット上にあるのですね。
わたしは、いずれ、音盤復活を楽しみにしたいところです。
まだまだ、クリップスは、わたしには謎的な存在ですので、またご教授いただければと思います。

投稿: yokochan | 2015年3月 7日 (土) 12時19分

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