神奈川フィル音楽堂定期演奏会 予行演習
まだ咲いてます、つつじ。
こんもりと、丸っこい四角に剪定されて、花もびっしり。
かわゆいのでありました。
神奈川フィルハーモニー 定期演奏会 音楽堂シリーズ第1回
ハイドン 交響曲第1番 ニ長調
モーツァルト ファゴット協奏曲
Fg:鈴木 一成
ビゼー 小組曲「子供の遊び」から
行進曲、二重奏、ギャロップ
交響曲 ハ長調
宮本 文昭 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
2014年5月24日(土) 神奈川県立音楽堂
これまで、神奈川フィルは、みなとみらいホールを本拠地とする定期公演を主体に、音楽堂では、その名の通り、音楽堂シリーズとして、毎年、テーマを絞って年4回ほどの演奏会を行っておりましたが、今シーズンからは、音楽堂の演奏会も定期演奏会として位置づけるようになりまして、明日はその第1回、ということになります。
以前のシリーズもそうでしたが、ホールの特性から、古典派やロマン派の音楽主体となりまして、ことに今年は、ハイドンが、それぞれ必ず、その演目を飾ることになってます。
新常任、川瀬さんを初めて聴いて新鮮な思いを抱いたのも、ここでのハイドンでした。
そして、今回、第1回は、宮本文昭さんの指揮ということが大注目。
若杉さんが、指揮者として、ともに凱旋したときのケルン放送響の首席オーボエだった、あの宮本さん。
指揮者としては、わたくしは、今回が初聴きです。
評判も高く、熱いファンもたくさんいる宮本さんの、音楽にかける一生懸命さを、こちらも、思いきり受け止めたいと思います。
ハイドンの1番!
聴いたことないです。
古典派苦手、ハイドンの交響曲も数えるほどしか聴いたことがないわたくし。
1757年、モーツァルトが生まれて1年後ぐらい、パパハイドン25歳ぐらいの作品と推定されています。
小股の切れあがったような、爽快・痛快なハイドンを聴いてみたいところです。
でも、そんな風な曲じゃないのかも??
オーケストラの首席ファゴット奏者、鈴木さん、愛称ズッキーをソロに迎えるモーツァルト。
さきのハイドン1番から17年後の作品。
モーツァルトは、この楽器のために、4つの協奏作品をかいたとされておりますが、いま演奏されているのは、これ1曲のみ。
思えば、こんなに、いろんな楽器のために、名協奏曲を数々残したモーツァルトって、ほんとうにありがたい存在。
ちょっと大人しいけど、ユーモラスな存在、ファゴットのために、こんなにチャーミングで、屈託のない曲を書くなんて!
ウィーン・フィルのツェーマン、ベルリン・フィルのピースク、シカゴのエリオット、これら3種を聴いてますが、オーケストラのスィートな、ツェーマン&ベームを一番よく聴いてきたかも。
ビゼーの「子供の遊び」。
こちらは、ビゼーが亡くなる4年前の作品で、12曲からなる2台のピアノによる連弾小曲集が原曲で、子供が大好きだったビゼーのこれまた愛らしい作品。
その12曲から、5曲を選びだして、編曲したものが小組曲でして、今回の音楽堂定期では、1曲目の「行進曲」、4曲目「二重奏」、5曲目「ギャロップ」の3つが演奏されます。
(神奈川フィル応援FBに投稿した文章から引用、以下、一部同じく)
バレンボイムのパリ管音楽監督就任まえの1972年の録音から。
まだフルオーケストラを指揮しはじめたばかりで、あふれる表現意欲を抑えつつ、いい時代のパリ管のキラキラした個性も活かした桂演です。
「カルメン」と「アルルの女」の一部も録音されてますが、これらもなかなかユニークです。
時代は遡って、ビゼー17歳の交響曲。
かつては、ハ長の交響曲と呼ばれてました。
自身は習作的な思いも抱いていたのでしょうか、のちのち作曲家として大成しても、その手記などにこの曲に関する記述もなく、忘れさっていたのかもしれません。
長らく、忘れられお蔵入りしていた、この交響曲が音楽院の図書室から発見されたのが、1935年。
ワインガルトナーの指揮により、スイスのバーゼルで初演されました。
4つの楽章からなる古典的な佇まいは、シューベルトを中心に、メンデルスゾーンや、モーツァルト、ベートーヴェンの面影もちらほら。
そして師グノーからは、南欧的な明るいしなやかさも。
こちらは、以前書いた記事から変わりもせず、ミュンシュとフランス国立放送管です。
ハイティンク、マリナー、マルティノン、スゥイトナーとか、聴いてみたいと思いつつ、そのまま。
こうして、もやもや感を残しつつ、また忘れてしまうのでありましょう・・・。
でも、わたしには、このミュンシュのキリっとした演奏で満足です。
録音はイマイチですが、肩の力を抜いて、よき時代のフランスオケとともに、洒脱に演奏してみました的なところが好き。
さぁ、宮本&神奈川フィルの初コンビ、どうなりますか!
楽しみ楽しみ~
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コメント
お久しぶりです。
ですよね。ハイドンの1番。聴いたことないですよね。ある意味正常です。
ところが私はアマチュアオーケストラに所属している時代に演奏しました。ええ、それはそれはカワイイ曲なんです。アハハ^^って言いたくなるくらいの作品です。でも演奏してるとナルホド!やっぱりハイドンです!って感じてしまう。
神奈川フィルで聴けるとは本当にうらやましい限りです。
投稿: モナコ命 | 2014年5月24日 (土) 00時03分
モナコ命さん、こんにちは。
ハイドン1番を演奏されたことがあるなんて、すごいですね。
モーツァルトとともに、未知1番ですから、実演で確認できることは、喜びもひとしおです。
で、カワイイのですね。
たぶん、ピリオド風にしない演奏かと思いますので、ほのぼの効果も期待しております。
ありがとうございました。
投稿: yokochan | 2014年5月24日 (土) 09時37分
アップなさっておられるConsertHallなるレコード会社のディスク、モントゥーにミュンシュやブーレーズとマゼールetc.大物指揮者が並んでおりますのに、モゴモゴした録音と販売ルートがもう一つ判らぬ、不思議な存在でしたね。シューリヒトやモントゥーの物のように、日本コロムビアがキチンと再発して下さった原盤もございますが、気鋭の時代のマゼールがベルリン放送交響楽団を振った、モーツァルトの『Nr.25&29』やマーラーの『Nr.4』、出来るものなら一聴してみたいものです。
投稿: 覆面吾郎 | 2020年10月18日 (日) 08時00分
レコード時代のコンサートホール協会の会員でしたので、そこそこ集めましたが、このレーベルは確かに音はイマイチでしたが、そのジャケットのセンス満点の美しさは、いまでも通用するものだと思います。
CD時代に復活した協会でしたが、オリジナルジャケットは採用されず、あまりよろしくないものになってしまい、やがてまた協会もなくなってしまいました。
ご指摘のマゼールのものは、マーラーは録音がいいです。
あと、火の鳥全曲、眠りの森の美女抜粋、ブルックナー3番などがありますが、まだ復刻されてません。
投稿: yokochan | 2020年10月20日 (火) 08時51分