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2014年7月10日 (木)

ベルリオーズ 幻想交響曲 デュトワ指揮

Hamamatsucho201407

浜松町駅の小便小僧シリーズ。

もう7月も10日をまわってしまいました。

今月は、犯罪・非行防止の「社会を明るくする運動」キャンペーンのコスプレですよ。

ひまわりを足元に、サマールックでありました。

なんか清々しいじゃないですか。

Dutoit_bso

 ベルリオーズ  幻想交響曲

  シャルル・デュトワ指揮 ボストン交響楽団

                  (2014.4.26 @ボストン)


今月の小便小僧、月イチ、略して「小便月イチ」・・・、あっ、これはいかんね。

月刊「月イチ」は、幻想交響曲。

まだまだネタはありますし、放送音源も日々加わるので、無尽蔵の幻想でやんす。

おなじみの、シャルル・デュトワが、ボストン響を本拠地で指揮した音源を。

ご存知のとおり、名門ボストン響の5月の来日が、マゼールの降板により、デュトワに率いられて行われました。

フィラデルフィアとも、機を接して重なったアメリカ・メジャーオケの競演。

どちらも、その持ち味全開で、相変わらずの、わたしたち日本の聴き手の憧れを満足させてくれる演奏だったようです。

その前の、マゼールと交代が決まった時点でのボストンでの演奏会の様子を、オンデマンドで聴くことができました。

不遜なこと書きますが、すっかりおなじみのデュトワは、逆にすっかり、慣れきって、わかりきってしまった想いが先立ち、新鮮味が正直ないのですね。
N響の音楽監督として就任したときは、ドイツ系ばかりだったN響に、文字通り新風を巻き起こす指揮者として、ホールにも喜々として参じたし、FM録音も夢中で行いました。

ですが、それも徐々に平常化してしまうと、たまにある新鮮なプログラム以外は、さほどの喜びをもたらすことがなくなりました。
ほんと、贅沢な思いですよね。

ことに、繰り返し演奏してきた、「幻想」「ハルサイ」「ダフニス」「オケコン」「シェエラザード」あたりには食傷ぎみとあいなりました。

ですが、ところ変わって、モントリオールやN響、フィラ管、フランスオケでなければ、結構、新鮮。

ロイヤルフィルもよいし、ドイツのオケや、フィラ管以外の米メジャーもまたよしです。

それが、今回のように、ミュンシュ・小澤とベルリオーズの演奏伝統がある、ボストン響だったりすると、これはこれで、聴くイメージからして、実に鮮度管理が高等なものが期待できるんですよ。

むちゃくちゃ前おき長いね。

3度ほど聴きました、このコンビの幻想。

安定感抜群で、不明瞭なところがひとつもなく、曲中すべてに光があたっていて、ある意味では健康的で、輝かしい。
3楽章の野の情景でも、麗しい抒情が満載。
オケの優秀さもあって、PCからの音源起こしでも、ダイナミックレンジは上下に大きく、幅広い。

聞かせどころを際立たせることもなく、ゆったりめの全体54分を、丹念に仕上げ、すべてにおいて明快・完璧な演奏となってます。
4・5楽章の萌え萌えの場面では、旧モントリオールやN響のいくつかの演奏にある、迫力のアッチェランドはここになく、1楽章から始まる、物語の積み重ねの終結としての爆発というよりは、純粋な交響曲としての居住まいをしっかりと浮き彫りにして、そのなかでの着実なフィナーレを描いてみせた感じです。

だから、ちょっと肩すかし的な感もありますが、音の充実感は高いです。

来日公演の幻想を聴いた方の感想をお聴きしたいところですが、わたくしには、曲のよさを実感させてくれる安定の演奏に思いましたが、一方で、この曲の持つ魔力をあまりにも感じさせてくれない演奏でもあるように思いました。

偉そうなこと言ってますが、幻想の演奏は、ほんとにいろんな可能性があります。
そんななかで、安全運転すぎたのかな、と。
N響に来た頃の幻想の鮮烈さには、叶わないかも。

聴き手とは、贅沢かつ、我がままなものです。
「デュトワの幻想」、もう少し聴きこんでみなくてはなりませんね。

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