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2014年8月19日 (火)

ドヴォルザーク 弦楽セレナード マリナー指揮

Azumayama_201408_1

盆休みに実家のいつもの山。

いつもほどじゃない、コスモスは、まだ、ほんの少し。

でも、背景も含め、この色の配分は素晴らしいな。

相模湾も青くて、この日は、真鶴半島まで、しっかり見渡せましたよ。

反対側では烏帽子岩もよく見えました。

Dovrak_marrner

  ドヴォルザーク  弦楽セレナード ホ長調

   サー・ネヴィル・マリナー指揮 

           アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

                  (1981.6 @ヘンリーウッドホール)


ドヴォルザークの34歳のときの若い名作。

このステキな曲を、思えば、本ブログではこれまで一度も取り上げていなかった。

レコード時代より、チャイコフスキーの弦楽セレナードとの組み合わせでもって、1枚のレコードとされることが多くて、当然に、ドヴォルザークはB面でした。

チャイコフスキーの同作とともに、旋律にあふれた、明るくて魅力的なセレナード。

まさにメロディメーカーとして、双璧のふたりの作曲家は、わたくし、双方ともに大好きですよ。
鼻歌まじりに、ひょいひょいと、あふれ出、湧きだす自身の創作の泉から、ついばんで、すぐさま作品に結晶してしまう天性の才。
 

 チャイコフスキーは、春の感じだけど、ドヴォルザークのそれは、秋のイメージ。

セレナードのジャンルに大きな二つの作品を残したブラームスをまるでなぞるようなドヴォルザークの作品ですが、弦と管と、明確に二分してます。

ブラームス・チャイコフスキー・ドヴォルザーク、独・露・東欧というエリアの違いは明確ですが、ともに、メロディストだった点で共通だし、世紀末の前、19世紀の本流の最後の輝きのような3人なのですね。

 1875年の作品のこちら。
若い日々は、民族臭ぷんぷんで、しかも、構成にこだわるきっちり型で、何度聴いても、さっぱりの交響曲を書いていたけど、3番以降(1873年)、ちょっと変わった感じをいだくのです。

5つの楽章すべてが、どこかで聴いたことがある・・・的な、懐かしい印象を抱かせてくれるこの作品。
ごく自然に民族感情を語り、抒情と情熱の感情を見事に表出。
一方で、5つの楽章のバランスがとても見事で、ソナタ形式のものがないにも係わらず、30分の演奏時間の内容は、とても充実。

1楽章の出だしからして引き込まれますが、その同じフレーズが、終楽章において再現され、曲を閉めるあたり、まったく素晴らしく、一遍のオペラのようです。
 2楽章の喜々としたワルツに、緩やかでほのぼの、美音満載の4楽章が素晴らしい。

つくづく、いい曲です。

サー・ネヴィルは、ロンドンレーベルに、チャイコとともに60年代に録音してますが、こちらは、落ち着いた深みある録音を得てのデジタル時代初期の演奏。
さすがのフィリップス録音。
すっきり、さわやか、マリナー・イメージをそのままに、艶やかなサウンドと、しっとりとした落ち着きを、巧みに導きだしてます。
素晴らしい演奏に録音。
この若々しさこそ、マリナー節でしょう。

最長老の指揮者となったサー・ネヴィル。
音友見たら、来年のPMFに来日するようです。

いつまでも、われわれ聴き手を爽快な音楽で包んで欲しいです、マリナーさま

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コメント

こんにちは。お久しぶりです(そうでもないかな?)。ドヴォさんの弦楽セレナード、いい曲ですよね。私はオルフェウス室内管のCDを持っております。私が中高生の頃、凄く人気ありましたね。オルフェウス室内管。指揮者なしでここまでやるかと驚いたものです。チャイコのセレナードとドヴォさんのとヴォーン・ウィリアムズのグリーンスリーブズ幻想曲が入っている素敵なアルバムです。マリナーの演奏も聴いてみたくなりました。チャイコのセレナードはオーマンディのも魅力的な演奏ですね。
実は13日からまたまたまた持病の躁うつ病が悪化して再入院です。今は主治医の許可をもらって一時帰宅してこの駄文を書かせていただいております。拘束が多い入院生活は正直言ってきついです。CDプレーヤーが病室に持ち込み可なのでワーグナーやマーラーやチャイコ、ドヴォさんで気を紛らわせて頑張ってます。男性の看護師さんでブログ主様なみにワーグナーに造詣の深い方がいて、その方とクラヲタ話をするのが救いです。その方もアバドが好きなのですよ。ブログ主様と同一人物のようです(笑)。
以前私が好意を持ってしまった女性の臨床心理士の先生のこと覚えておられますか?でもどんなに頑張っても彼女と私は先生と元患者。その一線を越えることはできません。ワーグナーみたいな堂々と好きな女性を万難を排してモノにする度胸も甲斐性もありませんし(笑)。時々病棟で彼女とすれ違いますが、笑顔がすっごく眩しいです。人を好きになるって本当に切なくて怖いことなのですね。綺麗なばらにはトゲがあると言いますものね。大馬鹿躁うつ病患者越後のオックスの近況報告でした。

投稿: 越後のオックス | 2014年8月24日 (日) 12時20分

越後のオックスさん、こんにちは。
体調・お加減はいかがですか。天気も冴えないし、お見舞いもうしあげます。
アバドに、ワーグナー。まるで、ワタクシの分身のようですね。
わたしも、毎年、夏の終わりは、眠れなくなって、調子が悪くなるのですが、今年は早くもそのような状況に陥ってます。
かといって、音楽を聴く気力もなくて、困ってます。
快方、お祈りしてます。

ドヴォルザークのこの曲は、ほんとうに素敵な曲ですね。
古くは、パイヤールとか、若きバレンボイムの演奏もよく聴きますが、オルフェウスは未聴です。鮮やかそうでですね。

投稿: yokochan | 2014年8月28日 (木) 08時19分

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