R・シュトラウス オペラ お願いランキング
横浜港、大桟橋からのMM21地区の眺め。
先日の県民ホールでの「アラベラ」観劇の帰りです。
お馴染み、みなとみらいホールは、あちらの方向。
さて、久しぶりにランキングやってみよっと。
前から、やろうやろうと思ってた、R・シュトラウスの15のオペラです。
そして、生誕150年の今年もあと、3ヶ月を切ってますから。
え?
テレビを、しばらく見ないうちに、萌えのお願い戦士たちは、こんなになっちゃった・・・。
なんでも、お願い生徒さんなのだそうな。
工事やっちゃうみたいですよ。
なんかピンとこないけど、まぁいいか。
1.「ばらの騎士」
2.「影のない女」
3.「アラベラ」
4.「カプリッチョ」
5.「ナクソスのアリアドネ」
6.「ダフネ」
7.「ダナエの愛」
8.「インテルメッツォ」
9.「エジプトのヘレナ」
10.「エレクトラ」
11.「無口な女」
12.「サロメ」
13.「平和の日」
14.「グンドラム」
15.「火の欠乏」
バーンスタインの「ばらの騎士」のジャケットを飾ったのは、その演奏が1位という訳でもなくて、そのジャケットが大好きだからです。
数々の上演にも接し、それぞれステキなものだったし、映像・音源もたくさん持ってるけど、そのどれもが大好きな、そんな1位に輝く「ばらきし」です。
1~5位までは、比較的、すらすらと思い当たりましたが、あとがいけません。
お馴染み、サロメとエレクトラが、こんな後ろでいいのか、とのこともあります。
でも、あの時期の、当時にしては前衛だっバリバリのシュトラウスより、「ばらきし」以降、古典帰りを見せたシュトラウスの方が大好きです。
ロマンティックな、「影なし」と「アラベラ」が安定の上位は当然ですが、数年前に、二期会の舞台に接し、心から好きになったのが「カプリッチョ」です。
練達のシュトラウスが、クレメンス・クラウスとともに、達成した円熟の境地は、枯淡の域に達しつつも、明朗で、曇りなく、そして希望に満ちてます。
そう、どんなときにも、明朗快々、シュトラウスの音楽の本質は、その澄み切った明るさにあると思うのです。
15作、全部愛おしいのですが、そして、その全部が、ユニークな特徴を合わせ持っているのですが、体系的に見て、分類することも楽しいものです。
数年前に作った、15作の早見表。
バラエティあふれるその諸作ですが、その多くは、女性=女声を主人公とするもので、彼女たちも、いろんな性格で描かれてます。
これも、以前の記事からの引用ですが、振り返ってみましょう。
・恐ろしくおっかない女性・・・・・・サロメ、エレクトラ
・優美でかつ大人の訳知りの女性・・・マルシャリン(ばらキシ)、マドレーヌ(カプリッチョ)
・強い意志をもったまっすぐ系・・・・アリアドネ、皇后、バラクの妻、ダフネ、ダナエ、アラベラ
・ワル・・・・・・・ヘロディアス、クリテムネストラ
・カワイイ系・・・・ゾフィー、ズデンカ
・ゴージャス美人・・・ヘレナ、アラベラ、ダフネ、ダナエ
・小悪魔ちゃん・・・・ツェルビネッタ、フィアカーミリ(アラベラ)
・もしかして世の奥さま・・・・アミンタ(無口な女)、クリスティーネ(インテルメッツオ)
こう見ると、おっかない女性の作品は、後ろの方に、おとなの女性・真っすぐ系が上位にランキングされてますね。
男性としては、至極あたりまえになりましたが、みなさまはどうでしょう?
オペラは、時間もお金もかかります。
今後、残された時間に、どれだけ楽しめるかわかりませんが、シュトラウスのオペラは、常に、近くにあって、聴いて行きたいものだと思ってます。
ちなみに、わたくしにとって大切なオペラ作曲家は、モーツァルト、ワーグナー、シュトラウス、プッチーニ、ヴェルディ、ブリテンの6人。
ここに、コルンゴルトとシュレーカーが加わります。
ベルカント系は苦手なもので、あいすいません。
| 固定リンク
コメント
来年の「ダナエの愛」、是非行きましょう!
ところで、シュトラウス生誕150年なのに、ブリテンの時のようなオペラ全曲感想記をアップしなかったのは、yojochanさんが、それだけシュトラウスを大切に思っているからなのですね。
さて、お願いランキングです。
1位「ナクソス島のアリアドネ」(いつも言ってます)
同率2位
「ばらの騎士」
「影のない女」(「ナクソス」の次の2作は甲乙付け難し!)
4位「インテルメッツォ」(最近聴いたCPOのCDがバカ面白かったので)
5位「無口な女」(これもCPOのCDが面白く、また音楽も何気に地味だけど、実によく書けている)
6位「カプリッチョ」
7位「アラベラ」(次女が可愛そうで、上位に置けません)
8位「エレクトラ」(舞台を観たい!)
9位「サロメ」(舞台映えする色っぽい「サロメ」に当たれば評価は変わった?!)
同率10位
「平和の日」
「ダフネ」(個人的には「平和」が上なんだけど、オペラとしては短いのがネック)
12位「ダナエの愛」(来年の舞台が楽しみです!)
13位「エジプトのヘレナ」
同率14位
「グントラム」
「火の欠乏」
最後の方、「ヘレナ」には、ゴージャスなんだけど、ちょっぴり“まんねり感”。「グントラム」と「日の欠乏」、聴けばそれなりに楽しいが、やっぱりシュトラウスの個性が不足-。
シュトラウスの場合、舞台を観てるのと観ていないとでは、評価が随分変わるので、「ダナエ」の舞台を観たら、変わったかも知れません。同様、二期会の「ダフネ」で、踊りに任せた分、オペラとしての面白さが薄れてしまって、評価が落ちました。
投稿: IANIS | 2014年10月16日 (木) 17時53分
IANISさん、まいどです。
シュトラウス・アニヴァーサリーですが、毎年・毎回、シュトラウスを聴き続けておりますし、オペラ全曲は、すでに記事完了しており、今年はいいだろうという気持ちもあり、静かな150年を迎えております。
貴兄らしい、さすがの順位ですね。
下位に初期作ふたつは、共通してますが、ほかはだいぶ異なりました。
これだからこそ、シュトラウスのオペラは面白いんですよね。
今後、深く知るにつれ、さらに好きになりそうなのが、「インテルメツッオ」と「無口な女」です。
両方、ともに、言葉が多すぎの作品ですが、そのドラマと洒脱な音楽は、極めて面白く、興味深いです。
「ヘレナ」と「ダナエの愛」は、後者は演奏会形式でしたが、ともにステージに接し、近い存在になってます。
実演もまた、あらたな発見の近道でありますね。
投稿: yokochan | 2014年10月17日 (金) 05時34分