J・シュトラウス 「美しく青きドナウ」 アバド指揮
1年は、あっというまに過ぎて、そして明けます。
2015年は、どんな年になるんでしょうね。
きっと、さらに多難なこともあるかもしれません。
お国のことや、政治のこと、まわりの国々のこと、いずれも、嫌なことが起きると思いますがでも、個人個人、みんなが、おのおのがちょっとでも、小さくてもいいから幸せを感じることができるような出来事があるといいです。
2015年のアニヴァーサリー作曲家は、ちょっと地味です。
生誕150周年が、シベリウス、ニールセン、グラズノフ、デュカス、マニャールなど。
没後100年がスクリャービン。
なぜか、大バッハとヘンデルの生誕330年。
あぁ、300年を体験して、もう30年も経ったのかぁ~ 愕然。
なんたって、ベートーヴェンの200年を小学生で体感し、そして、ワーグナーやヴェルディも同じくに。
自分が、どんどん歳月を重ねていくことを、こんな風にして実感するのも、悲しいことですね。
でも、明るくまいりましょう。
なんたって、シュトラウス。
ヨハンのほうですし、あまりにも有名、そしてあまりにもお正月な「青きドナウ」を、アバドの指揮で。
J・シュトラウス ワルツ「美しく青きドナウ」
クラウディオ・アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1988、1991.1.1 @ウィーン)
老いも若きも、クラシック音楽に無縁な方々も、そう、老若男女、みんな知ってる、そして大好きなメロディ♪
こんなに幸福で、ウキウキと、そして、明るい気持ちにさせてくれる曲ってありますか。
そして、この曲を、専売特許のようにして演奏しているのが、ウィーン・フィルです。
アバドのウィーン時代、2回のニューイヤーコンサートでしたが、ユニークなプログラムでしたね。
シューベルトやモーツァルトも登場したし、ヴェルディの片鱗も。
さすがでした。
最近は、まったく観ることがなくなったニュー・イヤーコンサートでして、まったく面白くない。
ゲッツェル氏が登場してくれる日を夢みたいものです!
アバドのふたつの、青きドナウですが、演奏時間は、ほぼ同じくして、でも、2回目の方がライブ感がすごくて、勢いがありまくり。
ノリノリの演奏なのでした。
でも、初年度のものも、少しの、のんきぶりが、大らかでとてもいい。
そして、アバドの青きドナウといえば、何度も書いてまして恐縮ですが、1973年の、ウィーンフィルとの初来日。
アンコールに、この定番の「青きドナウ」。
微笑みながらの明るい演奏でした。
そしたら、木管軍団が、繰り返しの出を完全に間違えて、思いきり違うフレーズを差し込んでしまった。
これには、アバドも、ウィーンフィルの面々も、大笑い。
ニコニコしながらの、ほのぼのアンコールとなりました。
ことしも、そんなふうに、とちっても、笑顔で、リベンジできるような、そんな年にしたいと思います。
アバドも変わらずに聴いてきますよ。
あと、神奈川フィルに、ワーグナーに、ディーリアスに、オール英国音楽に、シュトラウスに、退廃世紀末系に、ymちゃんに、ニコラたんに、パトリシアさまに・・・・、あぁ、多過ぎのフェイバリット軍団に、今年も惑わされそうですよ~年、ことしも、みなさまにとりまして、よき1年となりますように。
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