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2015年3月 4日 (水)

神奈川フィルハーモニー県民ホールシリーズ第3回定期演奏会 川瀬賢太郎 指揮

Kaikouhiroba

県民ホールでの演奏会の前に、ちょっと手前に回り込んで、開港広場から、みなとみらい方面をパチリ。

この日は、時間があったから、関内駅から、伊勢佐木町をふらつき、馬車道、かつて会社の支店のあった相生町あたり経由で、ハマスタで祈願し、県庁を仰ぎみての日本大通り、山下公園からの、県民ホール。

途中、県庁も横切りましたが、ここは、小学生時代、県民学習遠足かなにかで来ましたね。
大きな会議場や、屋上からの港の眺めを、いまでも覚えてます。
長洲知事の時代でした。

「やきとり」の看板の誘惑に、何度も負けそうになりつつ、「あっ、今日はチャイコだ!」と胸に念じつつ、魅惑の街並みを散策。

一直線でホールに行く「みなとみらい」にくらべ、県民ホールは、このように、アプローチの仕方が、多様にあって、ちょっと遠いけど、とても楽しい。
 「音楽堂」もそうですが、なんたって、四季おりおりの横浜が楽しめる立地ですからね。

神奈川フィルの魅力が、こうして、いろいろ楽しめる。
都内のオーケストラには、絶対にない高付加価値ですね!

みんな、来てよ! 横浜に、神奈川フィルを聴きにsign01

そして、3月3日の定期演奏会。

Kanaphill201503

   チャイコフスキー  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

         Vn:郷古 廉    

               交響曲第5番 ホ短調

      川瀬 賢太郎 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

         ~アンコール~

   バッハ        無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 第2楽章

    チャイコフスキー  交響曲第4番 第3楽章

                   (2015.3.3 @神奈川県民ホール)


オール・チャイコフスキー。

2週間前の2番の交響曲「小ロシア」から、しっかりリンクしてて、われわれ聴き手は、川瀬&神奈川フィルの描き出すチャイコフスキーを、すっかり、耳にしみ込ませることとなるのでした。

この日の、2日前、ミューザでも、同じ演目が取り上げられました。

 まずは、今年21歳の郷古さんの弾く協奏曲。

いやはや、とんでもなく、感服しましたぞ。

この聴き古された名曲、へたすりゃ通俗名曲とも言われかねないヴァイオリンの定番協奏曲を、ここまで、堂々と、王道ゆく演奏してしまう若者とは!
 コンサートの前座、楽しみは後半、などと、不詳思ってた自分を恥じました。

なみなみと豊かに、ほんの一丁のヴァイオリンが、この大きなホールを、その音で満たしてしまう。
艶もありつつ、一音たりともブレがなく、しっかり地に付いた音を、名器ストラディバリからすんなりと引きだしてる。
その滔々たる豊穣な音色に、聴き惚れつつも、若さに似合わず、音楽の核心へと果敢に切り込んでゆく強さも感じました。
 自分の息子と同じような世代が、このような豊かな表現能力を、巧まずして兼ね備えつつ、技巧の限りを楽々と尽すとは・・・・・。

川瀬さんの指揮する、繊細かつ、大胆に盛りあげる神奈フィルは、若い郷古さんとの息もぴったり。
 

若さならではのフレッシュさと、年に似合わぬ求道的な姿勢。

この難しい両立を成し遂げていたかに感じた郷古さん。
歳を経て、いろいろな人生作用が、いかに彼にどんな風に及ぼすか、そういう意味でも、興味深いです。

バッハのアンコールでは、思わず、落涙したくなるような感銘を受けました・・・・

 さぁ、チャイ5。

大好きこの曲。

自分の血肉と化した、この曲を神奈川フィルで聴くよろこびといったら、ありません。

かつて聴いた、現田さんの指揮では、ロシアのメランコリックな憂愁と、爆発的な解放感とが、たくみに融合された、オペラティックな輝かしい演奏だった。

そして、今回の若きマエストロ、川瀬さんのチャイ5は、若さならではの閃きが随所に、そう、彼が感じたまんまのフレッシュな感性そのままに、曲中いたるところに表出していたのを感じとることができたのも、最愛のこの曲ゆえだからでしょうか。

終わってみたら、全曲は、約52分。
この作品にしたら、長いです。
1楽章と2楽章で、34分ぐらい。

そう、この前半のふたつの楽章に、思い入れを込めて、各フレーズのタテヨコを、とても丁寧に歌いあげていった結果です。
 冒頭の暗い運命の動機からして、わたくしの聴く音源たちからすると、少しゆったりで。
そのあと、テンポをあげつつ、全オーケストラにひろがって行くサマは、もう、聴いていて、わくわくしましたし、気持ちが大いに盛り上がりました。
 

 2楽章の抒情とロマンが、すっかり身にしみるようになりました。
でも、泣き節は、もう困るから、明るく伸びやかな歌い回しが好き。
今宵は、ホルンの美加ちゃんが、あの息の長い旋律をがんばりました。
ブリリアントでした、オケの音色の公約数をちゃんと引き継いで、かなフィルのホルンの音色を、しっかり出していたと思います。
 先輩たちに暖かくフォローされ、実加ちゃん、神奈フィルの顔を引き継いでますね!

チャイコフスキーは、管のソロが多いから、それぞれみなさんを知りつつ応援していると、わくわくと、どきどきの連続ですよ。

この日は、いつものように、みんな素敵だった。

そして、思いきりに歌いまくる弦楽器のみなさん。
いつもお馴染みの方々が、この素晴らしい曲に打ち込んで、全霊を込めて演奏している姿を、見つつ、音楽の感興を高めてゆくのも、ライブ演奏会ならではです。

1・2楽章を、アタッカでつなげて、より、抒情と幻想味を引き出した川瀬さん。

3楽章は滑らかにスムージーに、でも、こだわりの歌も、ちょいちょい引きだして新鮮。

そして、4楽章は、キリリと、疾走感もまじえて、ずばずばとした音楽造り。

構成的に、いびつな、チャイコフスキーの交響曲の常で、終わってしまうと、華々しい終楽章のなかに、前半を忘れてしまうことが多々。

そんな聴き手の反省に応えてくれたかのような、前半志向の表現力豊かなチャイ5。

めちゃくちゃ、おもしろかったし、これなら、音源として、繰り返し視聴に耐えうる精度も持ち備えた演奏だと思いました。

 協奏曲も、交響曲も、大きな拍手でしたし、各種ブラボーも盛大な夜でした。

ナイスな、アンコールがあるのも、特別演奏会がセットになっている今回の定期ゆえ。

つなぎで、4番のフィナーレも聴きたくなるという、渇望さえも呼ぶ、オール・チャイコフスキー・コンサートでした!

 川瀬さんは、チャイコがいいぞnote

まいどのことで、すいません。

興奮やまず、喉も渇き、飲みましたぞ。

Toritetsu_1 Toritetsu_2

雨がパラパラの状況もあり、駅近で・・・

みなさん、おつかれさまでしたnote

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コメント

今晩は、よこちゃん様。 来週のNHKクラシック音楽館でこのコンサートを放送してくれるようなんです。 すごく楽しみです!

投稿: ONE ON ONE | 2015年3月22日 (日) 23時07分

ONE ON ONE さん、こんにちは。
そうよ、そうなの、是非、若き常任指揮者と神奈川フィルのイマを、ご覧になってください。
ワタクシの後頭部も映るかも・・・・・

投稿: yokochan | 2015年3月24日 (火) 20時56分

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