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2015年4月18日 (土)

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 ブレンデル&ハイティンク

Tokyotower201503

落日間もない東京タワー。

まだこの時期は、オレンジ色のライトアップ。

初夏から、白色のライトアップに切り替わります。

何度見ても、このタワーはバランス的にも、とても美しい。

スカイツリーより、数等好きですね。

そして、この暖かなカラーがいい。

暖色系の曲に、演奏。ブラームスを聴きます。

Brendel_2

   ブラームス  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op83

        Pf:アルフレート・ブレンデル

   ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

                      (1973.12 @コンセルトヘボウ)


ブラームス最充実期のピアノ協奏曲。
1番から22年を経てのシンフォニックな力作ですが、イタリア旅行を挟んでいるところから、かの地の陽光も、この作品の隅々には射していて、第2交響曲と通じるところもあり、わたくには、春の陽気のいい頃に聴く音楽のひとつとなっているんです。

もちろん、3楽章のチェロの独奏を伴う、実に魅力的な場面では、多分に内省的に聴くこともできて、秋の気配も感じることもできます。

そう、ブラームスって、「春と秋」がお似合いnote

ホルンソロで開始される伸びやかで、かつ雄大な第1楽章。
緊迫のなかにも、晴れやかなトリオを持つスケルツォ。
協奏曲に、スケルツォですから、これはもう交響曲の形態です。
そして、チェロのソロが、やたら暖かくて、朗々としていて、そこにピアノとオーボエが加わって、ほんと、ずっとずっと浸っていたくなる絶美の世界、そんな第3楽章。
 うってかわって、軽快で、うきうきと弾むような終楽章。

個性的なピアノ協奏曲です。
いかつく、悩み多き1番より、この2番の方が、数等好きであります。

今日は、これまた、この曲のイメージにぴったりの演奏と録音で。

ソフトで柔和なブレンデルが、ブラームスの柔の部分を思いきり引きだして聴かせてくれる。
ブレンデルの中庸なピアノが、ブラームスにはぴったりだと思います。
後年、アバドとも再録音をしてますが、あちらの円熟のピアノもよいですが、こちらには、春の華やぎのような若さもあります。
 そして、それ以上に素晴らしいのが、ハイティンク&コンセルトヘボウ
73年といえば、日本にやってきた年で、そこでの演奏や、マーラーやブルックナー、ロンドンフィルとのストラヴィンスキーなどが徐々に好評価を得るようになっていた時分です。
 この両者の個性が、渾然一体となったこの名コンビによるブラームスは、まろやかで、響きもたっぷりとしていて、まことに申し分がありません。
少し前の記事で、交響曲第2番を取り上げ、激賞しましたが、こちらもブラームスの理想的な演奏のひとつになっております。
 各ソロもうまくて、味わいがあり、ちょっと鄙びた音色を出してるところなんかたまりません。
録音も、もちろんフィリップスならではの、鮮明さと、重厚さ、そして温もり感たっぷり。

73年12月の録音ですが、この年の5月に、ブレンデルは、ハンス・シュミット=イッセルシュテットと1番を録音しました。
そして、その後に2番ということでしたが、その録音のあと、イッセルシュテットは急逝してしまい、ハイティンクにまわってきたものです。
1番は、たいそうな評判になりましたが、この2番は、静かに出て、いまに至るまで目立たぬ存在に甘んじてます。。。。
1番とともに、リマスターして、再発されんこと、強く望みます。

ハイティンクは、アラウ、ブレンデル、アシュケナージ、アックスと4度もこの協奏曲を録音してます。
そして、アバドも、ポリーニで2回と、ブレンデルで録音しました。
ソリストたちに好まれる指揮者、ということができるでしょうね。

 ちなみに、この曲で一番好きな演奏が、ポリーニ&アバドの旧盤。
そして、今日のこちらに、アシュケナージ&ハイティンク、バックハウス&ベームといったところでしょうか。
 今秋は、神奈川フィルで、オピッツ&ゲッツエルという夢のような演奏が予定されてますnote

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コメント

初出の頃は、ハイティンクは平凡のイメージで、1番は名盤、2番は指揮がイッセルシュテットでないのでノーマークでしたね。小生もこの10年位でやっとハイティンクを見直し、この2番もフィリップスの輸入盤のブラームス協奏曲全集(TRIO3CDs)の中古で、やっと2年前位に入手しました。

投稿: faurebrahms | 2015年4月19日 (日) 07時09分

faurebrahmsさん、こんにちは。
ブレンデルとイッセルシュテット、新鮮なコンビでした。
そして、それゆえもあって、その1番ばかりが注目され、ハイティンクは霞んじゃいましたね。
73年頃から、ハイティンク好きとなった自分には、悔しいことばかりでした。
いま聴いても、ハイティンクの魅力は、かわらなく聴いてとれます。
シェリングやクレバースとのヴァイオリン協奏曲、ダブル協奏曲などなど、この時期のハイティンクのブラームスの協奏曲は、理想的な伴奏づけであります!

投稿: yokochan | 2015年4月19日 (日) 21時27分

これも魅力的な録音ですね。バックのハイティンクが後年のアシュケナージの時のものよりも魅力的です。やはり彼はこのオケが一番しっくりくるようです。この演奏をしてブレンデルの演奏がしっくりくるという気がします。イッセルシュテットもよかったですが、1番もハイティンクで入れて欲しいと思っていたところにアシュケナージ盤が出ましたが、2番がウィーン・フィルでした。これもコンセルトヘボウの方がよかったのに。

投稿: yurikamome122 | 2015年4月20日 (月) 21時17分

yurikamomeさん、こんにちは。
ほんと、そうなんですよね。
アシュケナージと、ブレンデル、両盤とも、うまい組み合わせにならなかったですね。
この時期なところも、ミソでしたし。
アラウ盤を聴いてみたいと思ってます。

投稿: yokochan | 2015年4月21日 (火) 16時07分

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