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2015年4月 2日 (木)

ブラームス 交響曲第2番 ハイティンク指揮

Shiba_a

一足先に、満開だった、芝増上寺のしだれ桜。

もう、いまは、散ってしまい、寂しい感じになってます。

Shiba_b

ソメイヨシノは、満開で、週の終わりには、雨も降り、きっと散ってしまいます。

本格的な春の訪れは、桜の開花でもって急に始まり、散ってしまうと、初夏への準備に入ります。

うららかな、時候に、ブラ2。

Brahms_sym2_haitink

   ブラームス  交響曲第2番 ニ長調

  ベルナルト・ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

                      (1973.6 @アムステルダム)


春の陽気に相応しい音楽のひとつが、ブラームスの2番。

明るい長調が基調の、喜びと暖かさにあふれたこの交響曲。

1番と4番よりは、2番と3番の方が、好き。

それは、北と南って感じかな。

でも4曲ともに、等しく名曲ですね、なんだかんだで、しょっちゅう耳にすることになってます。

 ハイティンクは、ブラームスの全集を、コンセルトヘボウ、ボストン、ロンドンと、3度録音してます。
ドレスデンやウィーンとも残して欲しかったところですが、これら3つのブラームス全集は、わたくしには、とても大切なセットです。

ロンドンのものは、録音が、ちょっといまひとつに感じ、ボストンは完璧ですが、どこか余所ゆきな感じで、ほんとのハイティンクの姿じゃない感が、わずかにあり。
そして、コンセルトヘボウのものが、一番に思えるのは、指揮者とオーケストラの均一なまでの関係が、それぞれに補完しあって、見事に結びついているからなのです。

4曲の録音で、一番古い3番は、旋律の扱いに、やや、そっけないところがありますが、オケの暖かなの響きでもって、包まれるようにして救われてます。
1,4番と経て、その音にも気合と充実ぶりを込めるようになったあと、最後に録音された2番にいたって、指揮者とオーケストラが、完全に、渾然一体となり、それがおのずと音楽を語るようになった。

どこがどうの、といった特徴は、取り立ててありません。

でも、この演奏のそこかしこ、隅々にみなぎる親密感は、今日明日で造られたものでなく、まして、優秀な指揮者が、瞬間風速的にいっときの名演を造り上げたようなものでもありません。
 同じ血の流れるもの同士が、長きにわたって育んできた関係の、最良の美しい結実とも呼ぶべきもので、指揮者とオーケストラとの幸せな結びつきが、ここに完結したのでした。

 高校生だったわたくしが、ハイティンク好きになったのは、それより少しまえで、いつも、ぼろくそに批評されてういたこの指揮者のことを、応援し始めたのは、3番の交響曲のレコードを買い、おりから来日した、このコンビの演奏をテレビで観てからでした!

 この2番と、チャイコフスキーの5番のレコードでもって、辛口だった、レコ芸の大木正興さんの評論が、絶賛に切り替わった。
それもまた、当時、喜ばしかったこと。
氏は、アバドのマーラーでも、高評価を下し、わたくしの溜飲を下げていただいたものでした・・・・。

 ともかく、この2番の演奏は、ほんと、素晴らしい。
言うことないから、なにも書きません。
録音もフィリップスのアナログ時代の、最盛期の素晴らしさ。

目をつぶって聴くと、行ったことはないけど、赤い絨毯に敷き詰められた、木質のコンセルトヘボウのあのホールの画像が、脳裏によみがえります。
 そして、同時に、日本の美しい、春と秋の景色にも、ぴたりとくるようです。

ブラ2の、わたくしのマイベストは、アバド&ベルリンフィルの旧盤と、こちらのハイティンク&ACO。そして、非正規ですが、クレー&フランクフルト放送。
ライブでは、なんといっても、シュナイト&神奈川フィルです♪
  

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コメント

 今晩は。くだらない私事のメールを送ってしまったことを心からお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。かなり苦しい局面に立たされている現状ではありますが、何とか乗り切ってみせます。
 ハイティンクブラームスは、へボウもボストンもロンドンも聴いたことがないのです。ボストンのは私が中学生ぐらいの時に出て、興味はあったのですが、結局、当時人気絶頂だったレニーのを買ってしまいました。3回目のは、ロンドンのオケの自主制作レーベルのものでしょうか?ならナクソスミュージックライブラリーで聴いてみます。ハイティンクのチャイコならマンフレッド以外の交響曲は全部聴いております。チャイコ・ブラームスともに大木先生が絶賛されていたのですね。70年代には確かにハイティンクは日本ではボロッカスに書かれていてあまり人気がありませんでした。フィリップスのお偉いさんに「ハイティンクの素晴らしさを日本で広めるにはどうしたらいいでしょうか?」と相談を受けた故・志鳥先生が「日本ではチャイコが人気がある。ハイティンクを日本で男にするにはチャイコをへボウでガンガン録音させることです」と助言したのだそうです。それが功を奏して日本でハイティンクが正当に評価されるようになったのかもしれませんね。いちばんはご本人の才能と努力でしょうけれど…
 ちなみに私のブラ2マイベストはシャイー&へボウです。とにかくカッコいいです。速めのテンポで聴き手をグイグイ惹きつけていきます。大好きな第1楽章第2主題などは、新ウィーン楽派みたいな切れ味の鋭い鋭利な感じがします。終楽章の爆発力も最高です。ヤンソンスやガッティとへボウのブラームスも聴いてみたいですね。デ・ワールトも…

投稿: 越後のオックス | 2015年4月 2日 (木) 22時25分

ハイティンクのブラームス、いいですね。派手さは皆無! コンセルトヘボウの落ち着いた音色で奏でられる渋いブラームスは格別です。セレナード1番も素敵な演奏になっています。LPで買ってこの曲にはまり、その後異盤を集めて今日に至っております。春の息吹を感じさせる佳曲です。
 チャイコフスキーの5番も素晴らしいです。これもLPで買い求め、ハイティンクに対する評価が急上昇したのを覚えております。

投稿: ornellaia | 2015年4月 4日 (土) 11時05分

越後のオックスさん、こんにちは。
わたくしに、できることは、なにひとつなくて、申しわけありませんが、気持ちをゆったりお持ちになり、ときに、音楽に思いきり浸りまくるのもいいでしょう。
 わたくしは、苦しいとき、飲んでしまいますが、その後味は苦みしか残りません。
音楽なら、すっきりです。

そして、ブラ2など、そんなときに一番効能がありそうですね。
ハイティンクには、もう一度、ブラームス全集をやって欲しいものです。
ウィーンフィルあたりがよいでしょうか。

投稿: yokochan | 2015年4月 5日 (日) 11時53分

ornellaiaさん、こんにちは。
コンセルトヘボウ時代の名品のひとつですね。
セレナードの演奏もいいですよね、録音のよさも手伝って、ほんとに心地よいです。
協奏曲も複数、他団とのドイツレクエム、合唱曲等々、ハイティンクのブラームスはいずれも素晴らしいですね。

投稿: yokochan | 2015年4月 5日 (日) 13時25分

これはいいですねぇ。馥郁たる音楽が蕩々と豊かに流れてきますよね、それがコンセルトヘボウ大ホールののパースペクティヴとともに薫り高く。
最近、ハイティンクの古い録音を聴きながら自分自身も気付いていなかった若いハイティンクの魅力がだんだんと見えてきました。
この録音は70年代ですからもう既に完成の域に達しつつあるこのコンビですが、魅力はつきませんね。私も個人的にハイティンクのブラームスではこの録音が一番好きです。
ところで、大木正興さんがこれとチャイコフスキーの5番で絶賛に転じたって言うのは初めて知りましたが、そうだったのですか。
ハイティンクの評価って酷いものでしたからね。

投稿: yurikamome122 | 2015年4月16日 (木) 06時17分

yurikamomeさん、そうなんですよね、これ、ほんといいです。
アナログ末期の頃の、この極上の録音も手伝って、理想的な演奏になってました。
歴年のハイティンクをお聴きになっていらっしゃる様子を拝読してましたが、うなずくことしきりでした。
50年代の終わりから、育んできたこのコンビの完成形ですね。

手厳しかった大木さんが、この演奏で、がらりと変わり、過去の再発盤に対しても、好意的な評価をするようになりました。
きっと、われわれと同じように、このコンビの過去演にも、美点を多く見出すようになられたのでしょうね。

投稿: yokochan | 2015年4月17日 (金) 08時31分

ヘボウ、良いですか。 LSOでがっかりしています、
圧縮処理されていましたからっ。 ボストン 4番
ではハイティンクの世界でした。 Be、チャイコ、
マーラーはお気に入りをDDDで入手出来ましたがBr
で困っていました。 ヘボウで間違いないのですよ
ねっ、早速手配します。
(オーディオマニアでして、ベスト盤はケルテス 
ウィーンフィル、次点はザンデルリング SKD、ヤ
ンソンス)

投稿: じじい | 2016年8月11日 (木) 13時09分

じじいさん、こんにちは。
ケルテスとウィーンフィルはいいですね!
当時のウィーンの音色が香ばしいです。

投稿: yokochan | 2016年8月27日 (土) 11時47分

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