« レスピーギ 劇的交響曲 ナザレス指揮 | トップページ | モーツァルト 「コジ・ファン・トゥッテ」 ベーム指揮 »

2015年5月 8日 (金)

レスピーギ 交響組曲「鳥」 オーマンディ指揮

Ninomiya_4

連休終わりましたね。

概ね、好天に恵まれ、各地はラッシュ状態だったみたいですね。

わたくしは、いつもどおり、神奈川の実家に帰って、その周辺のみで、毎日、早朝散歩を楽しみつつ、のんびりしましたよ。

アヤメの花と、夏みかんと青空。

5月ならではの光景でした。

Ninomiya_3

  レスピーギ  交響組曲 「鳥」

           ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

                        (1960年代 フィラデルフィア)


レスピーギシリーズ。

今日は、ちょっと短めの可愛い管弦楽作品。

1927年、48歳のレスピーギ。
「ローマの祭」の1年前の作品です。

ローマ三部作の、華やかで豪快なサウンドから、うって変わって、古典的な佇まいを持つ、瀟洒で、典雅な組曲です。

17世紀から、18世紀にかけてのフランス、イタリア、イギリスのクラブサン作品をもとに作曲されたもので、原曲の雰囲気を巧みに残しつつも、レスピーギらしく、描写のウマさ、キラリ系の音色も散りばめ、楽しくも優雅な作品となりました。

 ①「前奏曲」  誰もが聴いたことあるような楽しい出だし。あとのめんどりも登場。

 ②「はと」   はとポッポというと、いまや、あの宇宙から来た問題行動のヒト??
          でも、こちらは、憂愁を感じさせる緩やかな曲。
          フランスのジャン・ガロという人の原曲。

 ③「めんどり」 いかにも「めんどり」、かまびすしいし、ちょこまかしてる。
           最終のトランペットの嘶きが、おもろい。
           町内に、鶏肉屋さんがあって、そこのもものローストは絶品だった。
           その店のオバサンは、鳥にそっくりだった。
           ラモーの原作。

 ④「夜啼き鶯」 作者不詳のヴァージナル原曲(英)。
           夜のしじまに泣く夜鶯は、ロマンティックで涼やか。
           いい感じ~

 ⑤「かっこう」  誰が聴いても、かっこう鳴いてます。それもたくさん、何度も何度も
           レスピーギの見事な筆致が冴え渡る。
           各楽器に橋渡しされ、弦楽器も鳥の羽ばたきのように軽やか。
           そして、最後は、冒頭の主題がちょっと晴れやかに登場してお終い。
           イタリアのパスキーニの作品が原曲。

なんか、すっきりする桂曲にございましたね。
休み明けの、ぼんやり頭にちょうどいい。

そしてオーマンディとフィラ管は、こうした曲では、抜群にうまく、キラキラ感も、爽快感も充分。
CBSの録音も、それに相応しく、60年代のアメリカンサウンドって感じ。

レスピーギ、楽しいな。
           

|

« レスピーギ 劇的交響曲 ナザレス指揮 | トップページ | モーツァルト 「コジ・ファン・トゥッテ」 ベーム指揮 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: レスピーギ 交響組曲「鳥」 オーマンディ指揮:

« レスピーギ 劇的交響曲 ナザレス指揮 | トップページ | モーツァルト 「コジ・ファン・トゥッテ」 ベーム指揮 »