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2015年6月 7日 (日)

「グリーンウェーブコンサート 17th」

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首都圏は梅雨入り間近。

天気にもめぐまれ、今年も、気持ちのいい緑に囲まれた、保土ヶ谷のハンズゴルフクラブでの、「グリーンウェーブコンサート」に行ってまいりました。

神奈川フィルの森園ゆりさんと、ピアノの佐藤裕子さんの、恒例のコンサートです。

天上の高い吹き抜けのレストランは、外からの光に溢れ、音も拡散することもさほどなく、教会のようなほど良い響きを伴って、とても雰囲気のいい演奏会場となるんです。

毎回、満席のお客さん。
クラブの常連さん、ご近所の方々、神奈川フィルを聴く方などなど、コンサート前に、軽食ビュッフェもあって、毎回、盛り上がります。

Grennwave

  1.フォーレ       子守唄

  2.シューベルト    ソナチネ第1番

  3.バッハ        無伴奏パルティータ第2番より シャコンヌ

  4.ショパン       即興曲第3番

  5.プロコフィエフ    歌劇「三つのオレンジの恋」より 行進曲

  6.F・シューベルト  みつばち

  7.イザイ        子供の夢

  8.シンディング    組曲より プレスト

  9.ナイジェル・ヘス  ラヴェンダーの咲く庭で

 10.サラサーテ     カルメン幻想曲

 11.森園康香      妖精の森  ~初演 アンコール


       ヴァイオリン:森園 ゆり

       ピアノ    :佐藤 裕子

             (2015・6.6 @ハンズゴルフ・スペシャルホール)


いつも、テーマを決めて、工夫を凝らしたプログラミングをされる森園さん。

今年は、この時期ならではの、「初夏の香り」を思わせる、さわやかな音楽たちで。

ゆるやかなフォーレから始まりました。
高い窓からこぼれる日の光が、柔らかくって、フォーレの優しい音楽が引き立ちます。

そして、2曲目は、シューベルトのソナチネ。
青年シューベルトの清らかな音楽は、こんな緑の中で聴くと映えますね。
3つの楽章を続けて演奏しますと、森園さんの解説付きで始まりましたが、楽章ごとに拍手が起きちゃうのも、ご愛嬌。
音楽の楽しみ方もいろいろ。
みなさん、初めて聴く音楽かもしれないけど、一生懸命に耳を傾けていらっしゃる。
ときおり、短調が混じり、寂しい表情を見せる第2楽章が素敵でした。

この日の、おそらくメインともなり、圧巻の演奏だったのがバッハ。
あらゆるヴァイオリニストたちのバイブル的な音楽、バッハの無伴奏。
全曲聴きたいところでしたが、森園さん入魂のシャコンヌに、会場は、このコンサートの中では異例とも思わせる長さと本格曲なのに、緊張感とともに、皆様が集中して聴き入る様子がみなぎりました。
おそらく、いろんな思いがたっぷり詰まって、その思いが奔流のようにして湧き立つところを、抑えて、じっくり内面を見つめたような、そんな森園さんのバッハでした。
本日、一番、感銘を受けたのが、このバッハでした。
そして、バッハは偉大なり。

続いては、うってかわってピアノのソロでショパン。
音楽って、こんなに変わるもの。
感覚的な、その詩的世界に、すぐさま引き込まれます。
佐藤さんのピアノが、第一声、鳴った瞬間に、あぁ、ショパンいいわ・・・
音楽好きは、げんきんなものです。バッハとショパン、どっちも好き。

続けての5曲。
アロマの資格を昨年、取得された森園さん。
神奈川フィルメンバーとのコンサートでも、音楽と香りにまつわる演奏会をされましたが、今回も、色合いを感じさせる小品たちということで。
こじゃれて軽快なプロコフィエフに、フランスの別人シューベルトさんの曲。
これは、実は初聴きでしたが、のちの、サン=サーンスを思わせる雰囲気をもったフランソワ・シューベルトさんの桂品でした。
イザイのゆるやかな音楽の、女性らしい演奏のあと、このコンサートのお約束ともいえる、シンディングは、毎回演奏されます。
5回目となる、わたくしも、すっかり覚えました、お馴染みとなりました。

そして、自分的に、もっとも楽しみにしていた、ヘスの「ラヴェンダーの咲く庭で」。
これは、わたくしには、イギリス音楽なんです。
ニコラ・ベネデッテイのコルンゴルトをはじめとする、銀幕の音楽を集めたCDで知った曲。
同名の映画のための音楽ですが、その映画が、また、儚くも哀しくも愛らしい。

対岸にフランスを望むケルトの文化の香るイングランドの地、コーンウォールが舞台。
イングリッシュガーデンも美しい邸宅に住む初老の姉妹のもとに、浜に打ち上げられた若い青年がやってきて、その彼が弾くヴァイオリンが、ふたりの女性に様々な思いを呼び覚ますようになります・・・・

その音楽が、とっても、とっても美しい。
英国音楽ならではの気品と、抒情と、慎ましい情熱。
素敵すぎるこの曲を、森園さんは、思いを込めて、演奏されました。
わたくしも、この曲を初めて実演で聴けて、感きわまりましたね。

最後は、大盛り上がりの「カルメン」。
途中、拍手とブラボーが乱入してしまうというハプニングもありましたが、超絶技巧で終ってみれば、さらなる大声援が!

アンコールは、ここ数年の恒例。
ドイツ留学中、今年も、賞をひとつ取り、躍進中のヴァイオリニストの娘さん、康香さんの新作を。
少しミステリアスで、和テイストもある、繊細な作品。
こちらも、年々、その作品のタッチの腕が上がっていますね。
ご主人も含めて、音楽一家の森園さん。

この初夏も楽しませていただきました。

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ことしの軽食は、レストランのオリジナル・ハンバーガーが。

ぎっしり、ずっしりのパティに、カリっとしたバンズ、とっても美味しかった。

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 「2011年 第13回」

 「2012年 第14回

 「2013年 第15回」

「2014年 第16回」

音楽も、食事も、とてもおいしくいただきましたnote

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コメント

此のところ、隔年で参加みたいになっている私め。
プログラムを見ると、今年"も"行きたかったです~。
特に、プロコ~シンディングにかけての曲は私めの好物ばかり。

しかし、時間的にも初夏間近の夕暮れ時の空気に似合いそうな演目。素敵ですね。

来年は行くぞ~!

投稿: スリーパー | 2015年6月 7日 (日) 17時23分

スリーパーさん、こんにちは。
今年は、時間が夕方にシフトしました。
これまでは、午後2時くらいだったような気が・・・。
夕日も映える、そんな素敵なコンサートになりました。
ときおり、森園さんのヴァイオリンに合わせて、スコーンっていう、ナイスショットの音も聴こえますのも、毎回のとおりですよ。

来年も元気に行きましょうぞ。

投稿: yokochan | 2015年6月 9日 (火) 00時24分

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