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2015年9月18日 (金)

バターワース 二つのイギリス田園曲 マリナー指揮

Yurigahara_a

もう、しばらく行ってない北海道。

札幌の郊外にちょっと行けば、こんな公園や風景があります。

こんな景色をながめると、かならず、わたしの脳裏には、イギリス音楽や、北欧の音楽が、滔々と流れるのです。

厳しい冬、雪に覆われると、そう、チャイコフスキーとかですね。

Yurigahara

 バターワース  「二つのイギリス田園曲」 (Two Englishidylls)

    サー・ネヴイル・マリナー指揮

           アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ


過去、2度ほど、記事にしてまして、情報の少ない作曲家につき、重複する部分もありますが。

 
ジョージ・バターワース(1885~1916)。
 ロンドンっ子ながら、幼少期に、イングランド北部ヨークシャーに移住し、学生時代は、オックスフォード大学で、法律の勉学に励みつつも、音楽の道、捨てがたく、卒業後は、作曲家・評論家として活動を始めながらも、第1次大戦に出兵し、31歳にして戦死してしまった方です。
 父親のアレクサンダーは、北西鉄道を経営する実業家で、ジョージは、恵まれた環境にあって、法学を学びつつも、知りあったヴォーン・ウィリアムズとも意気投合し、英国民謡の調査に没頭し、音楽にものめり込んでいったのでした。

作品の多くは、自己批判精神の強いバターワース自身によって破棄されてしまってます。

数えるほどしか残されなかったその作品は、いずれも、自然の息吹きと、英国独特の詩情と、民謡調の懐かしさにあふれた、シンプルな桂曲ばかりです。

歌曲集「シュロップシャーの若者」が、とりわけ有名ですが、そこそこ録音もあるのが、3つある管弦楽作品。
1910~3年にかけてのその3作。
早期に「舟歌」という作品も書きましたが、それは消失してしまっているほか、最晩年に、「オーケストラ幻想曲」を手掛けましたが、戦死により未完となってます。

ですから、いずれも10分以内の、残された3つの、優しさあふれる作品を、われわれは、いとおしむようにして聴くわけです。

「ふたつのイギリス田園曲」は、1911年の作。
英国の伝統的な民話風バラード、いわゆる古謡とでもいうのでしょうか・・・に基づいていて、ほかの作品に共通する、いとも懐かしい、ほのぼのとした音楽です。
第1曲は、どこか聴いたことのあるような旋律が、清々しく、臆面もなく、オーケストラで奏されるのが、とても可愛く、ステキです。
強弱を伴いながら、各楽器において、何度も繰り返される、その旋律と、その変形。
 第2曲は、切れ目なく、でも曲調を変えて、オーボエによって、これもまた民謡調の旋律で始まります。
ここでは、1曲目の明るさに比べ、切なさといいますか、どこか寂しい秋の田園風景を思い起こさせます。
クラリネットや、ソロヴァイオリンも、かなり切ないです。
その後ろ髪引かれるムードのまま、静かに曲を閉じてしまいます。

なんか寂しい、でも、優しさにあふれたバターワースの音楽。
サー・ネヴィルは、3つの作品を、ともに、アカデミーの透明感あふれるサウンドでもって聴かせてくれます。

以前にも書きましたが、カルロス・クライバーが、何故か、この曲を気に入っていて、演奏会でよく取り上げていました。
わたくしは、まだ未聴ですが、シカゴに来演したおりのライブもあるそうですよ。
きっと、生き生きと、若々しい演奏なのでしょうね。

台風による大雨被害、地震、噴火、はるか南の大地震・・・・、防災月間の9月をいやというほど実感させてくれてますが、これ以上、なにごともなきこと、祈ります。
そして、日本の政治も揺れてます。

日々、落ち着きません。

静かに、音楽に浸りたいものですが・・・・・。

過去記事

 
 「シュロップシャーの若者 マリナー」

 「青柳の堤 デル・マー」

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