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2016年1月 1日 (金)

ヨーゼフ・シュトラウス ワルツ「水彩画」 アバド指揮

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2016年のスタート。

昨年は、世界規模で連動するかの如く、自然や人間の引き起す災禍に、みまわれました。

今年も、不幸なことに、そして、残念ながら、その流れを断ち切ることができないように思います。

厳しい現実ですが、人間に問われた試練、叡智を持って、ひとりひとりが対処していくことしかありません。

それでも、ともかく、いい年にしたい。

にこやかに、円満に過ごせる日々を送りたい。

そんな思いを抱きつつ、新春に、ワルツを1曲。

聴き始めといたします。

Abbado_newyear1991

  ヨーゼフ・シュトラウス  ワルツ「水彩画」 op258

     クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

                      (1991.1.1 @ウィーン)


ヨハン・シュトラウスの弟、ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ。

ヨーゼフは、42歳で亡くなってしまう早世でしたが、その作品は、発表されたものだけでも、280曲以上。
芸術家と呼ぶに相応しいほどに、才能に恵まれ、指揮も練達だったし、絵画や文学にも精通していたそうな。
さらに、作曲家としても、シンフォニーやオペラのジャンルへも進出することを計画していたといいます。

多くを聴いてませんが、わたくしは、ヨーゼフの作品の中では、「天体の音楽」「うわごと」「トランスアクティオン」などが好きです。
 いずれも、抒情味があって、優しい歌心に満ちてます。

「水彩画」もそんな感じの作品です。
柔らかな出だしは、水彩画の少し輪郭のソフトな雰囲気をよく出してます。
でも、すぐさま、主部の元気のいいワルツに突入して、俄然、明るい基調となって曲は進行します。
次々にあらわれるワルツは、刻々と色合いを変えて、まさに色彩的ですが、それらが淡いほどに美しいのは、まさにヨーゼフの個性なのでしょうね。

89年と91年の2回しかニューイヤーコンサートには登場しなかったアバド。

いずれの年も、シューベルトやモーツァルト、そして得意の、オペラを絡めたカドリーユを織り込むなど、これまでにないユニークなプログラムを築いたアバド。

ヨーゼフの作品を、しなやかに、そして、思いきり歌い込んで、緩急も見事に付けて、とても見事に指揮してます。
 
そして、ウィーンフィル。近年の世界標準化してしまったこのオーケストラにとって、ここに聴かれる、ウィーン訛りを伴った、丸っこい音色は、いくつもある引き出しのひとつとなってしまいました。
この頃は、まさに、ウィーンはウィーンだった。。。。

twozeroonesix年、いい年にしましょう。

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