ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 フルトヴェングラー指揮
何年も前に行った八甲田山。
大学生のときに観た同名の映画は、史実に基づく、寒々しくも、でも忠義に尽す明治の軍人たちの物語だった。
ここで立ちながらにして凍死した隊員たち。
前にテレビで観たけれど、夜になると行軍する霊たちがあらわれるという・・・・・・
ベートーヴェン 交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ウィーンフィルハーモニー
(1953)
またしても、鼓舞されそうな曲を選んで、しかも、大昔にクラシック道に導いてくれた従兄の家で、レコードで聴いた演奏で。
CDで全集を揃えてみたけれど、ほったらかし。
そして、聴いてみたよ、フルヴェンのエロイカ。
そしたら、なんだか、遠い世界の音楽に聴こえた。
まるで、過去から忽然とあらわれた武士のようで、一部は落ち武者のように感じた。
しかし、終楽章は実に素晴らしく自在だ。
レコードをパチパチいわせながら聴いたらまた違う印象かも。
CDでは、情感がのっぺりしすぎて聴こえてしまうのか。
自分の耳も、変化し、多様な演奏や演奏様式を聴けるようになった今、不遜にも、これは辛い演奏に感じた。
おまけに、雄大さ、悠揚さが辛かった。
鼓舞されず、意欲は逡巡した。
ファンの方々、すいません。
5番も6番も辛かった。
第9は、聴く意欲がありません。
ワーグナーは無条件にOKなんだけど。
もしかしたら、ブラームスは。
ぶら4でも確認してみよっと。
またいずれ。
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コメント
おやおや、意外ですね。
私もフルベンはピンと来なかったですね。
エンジェルの全集のCD聞いたことありますが、
全然ダメ 第9 皆様褒めるけどダメなんですね。
トスカニーニならしっくりくるんですね。田園でも4番でもトスカニーニよくって、よく聞きましたね。
7重奏曲もトスカニーニよかったですね。
但し、戦後の復帰最初の5番は良かったですね。
投稿: 真坊 | 2016年3月 2日 (水) 18時32分
真坊さん、こんにちは。
子供の頃から断片的ながら聴いていたフルトヴェングラーのベートーヴェンでしたが、このたびは、ちょっと残念な視聴となってしまいました。
風邪で体調がすぐれなかった点もあるかもしれません。
でも、トスカニーニのバリっと、決然とした演奏の方が、いまはしっくりくるのかもしれません。
投稿: yokochan | 2016年3月 5日 (土) 01時46分