R・シュトラウス 「ばらの騎士」 大好きなオペラ
大好きオペラ、次は、R・シュトラウス「ばらの騎士」ですよ。
セビリアの理髪師の続編だったフィガロの流れは、こちらに、より普遍的に受け継がれている。
ともかく大好き。
この、まだ、シュトラウスが楽劇と呼んでいた作品に出合ったのは、バーンスタインが、ニューヨークを離れ、ヨーロッパ、とりわけ、ウィーンとの関係を深く築いていったなかの一環で、生まれた名演だった。
バーンスタインのオープンな個性と、伝統を重んじるという、いい意味でのダブルパフォーマンスが、ウィーンそのものを、バーンスタインそのものの虜になってしまった。
カルショーのプロデュースということもあり、実にエポックな「ばらキシ」なんだ。
そのジャケットが素晴らしい。
歌手たちも、この音盤を機に、またここで、いろいろ変転しました。
ルートヴィヒ、かねてのオクタヴィアンが、ここでは、マルシャリンとなりました。
ここでの、オクタヴィアンの、G・ジョーンズは、ステキなデイム・ジョーンズのマルシャリンとなりました。
さらに、可愛い役柄の、そう、スーブレット的なソプラノ役のゾフィー。
ルチア・ポップは、亡くなる前に、貫禄あるマルシャリンとなりました。
オックスも、多面的な歌手たちによって歌われますが、彼らは総じてワーグナー歌いであり、最高のザックス歌いであることが多くて、そんななかの、W・ベリーだったのです。
ともかくも、わたくしの、いろんな想いに合致する「ばらキシ」がバーンスタイン盤。
ウィーンフィルが、バーンスタインの明るく自在な個性によって、生き生きと活性化した稀有の演奏だと思いますよ。
こんな画像を過去、作成しまして、当ブログにもその比較をしました。
まるで、バラ戦争?かと思われるくらいに、東京で、ばらの騎士が上演されました。
新国(シュナイダー)、チューリヒ(メスト)、ドレスデン(ルイージ)、横浜(沼尻)に加え、新日フィルがステージオペラでアルミンクの指揮で上演。
スゴイことでした。
ここでの体験は、いまでも忘れえぬものです。
舞台上演でのばらキシ体験は、これらに加え、ウィーン国立歌劇場の来演で、全部で6件です。
保守的な演出も含め、どんな舞台でも、ばらキシは映える音楽作品であります。
そして、ばらキシは、なんたって、これ!
そう、カルロス・クライバーの独壇場ですよ。
映像に加え、リッダーブッシュの最高のザックスが聴けるバイエルンライブが出たことは、狂おしいほどに素晴らしいことだった。。。
マルシャリンの時間の経過に不安を持ち、でも、それを克服して、若い人たちの後押しをする、その姿に、ますます共感を覚える・・・・・
ではまた。
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