チャイコフスキー 交響曲第5番 K・ペトレンコ指揮
芝浦埠頭からみた、秋の日の東京湾、夕方のレインボーブリッジ。
そして、あっという間の11月。
また歳を重ねる月だし、思えば、ていたらくのこのブログも、開設11年となる月。
さてさて、秋晴れの高い空をみながら、ほんとうに久しぶりにあの曲をば・・・・。
チャイコフスキー 交響曲第5番
キリル・ペトレンコ指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団
(2016.9.20 @ミュンヘン)
ネットでライブ配信されたものを聴き、録音しました。
日本では、まだ謎の多い、次期ベルリンフィル芸術監督、キリル・ペトレンコ。
バイエルン国立歌劇場の音楽監督であり、バイロイトでもリングを指揮していたので、欧州から遠い日本では、オペラの指揮者という感じを持っているが、ドイツ国内では、かなりのコンサートも指揮してますね。
youtubeでは、かなりの放送音源が見つかりますよ。
シェエラザードや、ショスタコ7番、ツェムリンスキー抒情交響曲など、実に興味深い演奏がありまして、そのレパートリーの鮮やかさもさることながら、真摯でかつ新鮮味にあふれた演奏は、その豊かな才能の片鱗を知ることができます。
わたくしは、あと、3年間のバイロイトのリングを全部PC録音して、ときおり聴いていたけれど、いままで聴こえなかったフレーズやライトモティーフのうまい響かせ方など、もしかしたら、昨年のベテラン、ヤノフスキよりも面白く聴けたものです。
そして、ほやほやのライブでは、手兵のバイエルンとのチャイ5。
この日の演目は、リゲティのロンターノ、ダムラウ独唱の「4つの最後の歌」、そしてチャイコフスキー。
このチャイコフスキー、実にすばらしい演奏なのだ。
乗りやすい、ほどよい疾走感を伴った、くどさのない歌いくちのうまさ。
強弱の巧みさ、わずかに揺らすテンポ。
2楽章では、スムースに流れるなか、美しく光る抒情の輝きが。
それと、すべての音が、万遍なく聴こえるすっきり感も。
終楽章は、そこに皆が求める、カッコよさも。
終結部コーダの前、思いのほか長い休止。
そして、思い切り謳歌する大主題は、聴くこちらも思い切り気持ちがいい。
エンディング、じゃじゃじゃじゃぁん!があまりにステキだ。
聴衆のブラボーも半端ない。
あと、オーケストラの明るい音色と、機能性の豊かさ。
ミュンヘンのオーケストラは、みんな巧い。
ヤンソンスの放送響、オペラのペトレンコ、フィルハーモニーのゲルギエフと豪華な顔触れだ。
かつての昔も、クーベリック、サヴァリッシュ、ケンペの3人がミュンヘンにいた黄金時代があったし。
ということで、キリルの方のペトレンコ、あらたな正規音源が待ち遠しいですね。
来年9月には、国立歌劇場と来演して、「タンホイザー」を指揮しますよ。
しかも、タイトルロールは、フォークト。
ということで、お久しぶりのチャイ5でした。
チャイコフスキー 交響曲第5番
キリル・ペトレンコ指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団
(2016.9.20 @ミュンヘン)
ネットでライブ配信されたものを聴き、録音しました。
日本では、まだ謎の多い、次期ベルリンフィル芸術監督、キリル・ペトレンコ。
バイエルン国立歌劇場の音楽監督であり、バイロイトでもリングを指揮していたので、欧州から遠い日本では、オペラの指揮者という感じを持っているが、ドイツ国内では、かなりのコンサートも指揮してますね。
youtubeでは、かなりの放送音源が見つかりますよ。
シェエラザードや、ショスタコ7番、ツェムリンスキー抒情交響曲など、実に興味深い演奏がありまして、そのレパートリーの鮮やかさもさることながら、真摯でかつ新鮮味にあふれた演奏は、その豊かな才能の片鱗を知ることができます。
わたくしは、あと、3年間のバイロイトのリングを全部PC録音して、ときおり聴いていたけれど、いままで聴こえなかったフレーズやライトモティーフのうまい響かせ方など、もしかしたら、昨年のベテラン、ヤノフスキよりも面白く聴けたものです。
そして、ほやほやのライブでは、手兵のバイエルンとのチャイ5。
この日の演目は、リゲティのロンターノ、ダムラウ独唱の「4つの最後の歌」、そしてチャイコフスキー。
このチャイコフスキー、実にすばらしい演奏なのだ。
乗りやすい、ほどよい疾走感を伴った、くどさのない歌いくちのうまさ。
強弱の巧みさ、わずかに揺らすテンポ。
2楽章では、スムースに流れるなか、美しく光る抒情の輝きが。
それと、すべての音が、万遍なく聴こえるすっきり感も。
終楽章は、そこに皆が求める、カッコよさも。
終結部コーダの前、思いのほか長い休止。
そして、思い切り謳歌する大主題は、聴くこちらも思い切り気持ちがいい。
エンディング、じゃじゃじゃじゃぁん!があまりにステキだ。
聴衆のブラボーも半端ない。
あと、オーケストラの明るい音色と、機能性の豊かさ。
ミュンヘンのオーケストラは、みんな巧い。
ヤンソンスの放送響、オペラのペトレンコ、フィルハーモニーのゲルギエフと豪華な顔触れだ。
かつての昔も、クーベリック、サヴァリッシュ、ケンペの3人がミュンヘンにいた黄金時代があったし。
ということで、キリルの方のペトレンコ、あらたな正規音源が待ち遠しいですね。
来年9月には、国立歌劇場と来演して、「タンホイザー」を指揮しますよ。
しかも、タイトルロールは、フォークト。
ということで、お久しぶりのチャイ5でした。
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