モーツァルト セレナード第9番「ポストホルン」 ベーム指揮
丸の内、仲通り、恒例のイルミネーション始まってます。
年々LEDも進化し、明るさを増し、一方で消費電力もますます低減されているとのことが、丸の内のイルミネーションのHPに書かれてます。
社会人になった頃は、このあたりはビルだけの殺伐としたオフィス街だったし、70年代に過激派が起こした大企業を狙ったテロ事件も記憶にあって、あのときはビルのガラス窓も散乱し、死傷者がかなり出た。
ブランド店や飲食店が立ち並ぶ整然としたこの一角を見ると、過去のことが嘘のようだ。
暖かなウォーム・トーンの装飾。
いまは、これでいい。
これがいい。
年々LEDも進化し、明るさを増し、一方で消費電力もますます低減されているとのことが、丸の内のイルミネーションのHPに書かれてます。
社会人になった頃は、このあたりはビルだけの殺伐としたオフィス街だったし、70年代に過激派が起こした大企業を狙ったテロ事件も記憶にあって、あのときはビルのガラス窓も散乱し、死傷者がかなり出た。
ブランド店や飲食店が立ち並ぶ整然としたこの一角を見ると、過去のことが嘘のようだ。
暖かなウォーム・トーンの装飾。
いまは、これでいい。
これがいい。
モーツァルト セレナード第9番「ポストホルン」
カール・ベーム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1970.5 @ベルリン、イエスキリスト教会)
12月5日は、モーツァルトの命日です。
いまから225年前の今日です。
そんな命日に、喜遊曲なんていうのもなんですが、ともかく最近、音楽に飢えてきたもので、かつての耳タコ的にお馴染みの、このベームの演奏を聴いてみたくて、取上げました。
このベーム盤は、もう10年も前に、このブログでも取上げてました。
大好きなこの曲、マリナーや、レヴァイン、アバドなども聴いてきましたが、あと、有名どころではセルとか、いまや廃盤のデ・ワールトとか、聴いてみたいものもたくさん。
でも、やっぱり、このベーム盤が、自分には一番で、刷り込み盤なのです。
日本発売は、たしか、1971年の11月か12月。
あの頃は、レコード業界も、クリスマス系の音盤や、第9のアルバムばっかりを繰り出してきて、レコ芸の広告欄も、ヨーロピアンな雰囲気が満載となりました。
そんななかで、群を抜いていたのが、日本グラモフォンとロンドンレコード(キング)。
前者は、DGであり、いまのユニヴァーサルレーベルですよ。
ベームのポストホルンのジャケットは、前褐のとおり、ブルーとグリーンな夜の庭園のもので、ともかく、中学生の子供だった自分の想像力と夢想を大いに刺激するものでした。
そして、そのレコードを手にしたのは、ほどない時期で、茅ヶ崎のダイクマのレコード売り場でした。
カップリングの「セレナータ・ノットゥルナ」と併せて、何度も何度も聴きました。
この曲のイメージが、このベームとベルリンフィルの響きで出来上がってしまいました。
このシンフォニックともいえるセレナードは、喜遊的な側面とともに、どこかほの暗い部分も持ち合わせているけれど、モーツァルトを愛し抜いたベームの厳しくも優しい眼差しは、そのどちらのシーンも、はなはだ音楽的に誇張なく、自然体で表出しつくしてます。
そのある意味厳しさと優しさに、色を添えているのが、ベルリン・フィル。
豊かな広がりを感じさせる能動的なサウンドは、ともかく明るい。
ことに、この曲は、木管たちが大切。
当時のベルリンフィルの名手たちの、ギャラントとも呼べる華やかさと、同時に、お互いに聴きあいつつ繰りひろげる自在な音声空間がもたらす解放感。
聴き手のワタクシは、もう呆けてしまうしかない。
ゴールウェイ、ブラウ、コッホ、トゥーネマンたちでしょうか!
加えて、イエス・キリスト教会の豊かな残響をともなった美しい録音もステキにすぎる。
ウィーンフィルとではどうだったでしょうか・・・。
わたくしには考えにくいほどに、このベルリンフィルの音盤が、愛すべき存在なのです。
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コメント
お懐かしや ベームのポストホルン
20の頃、補聴器が手放せなくなり、そのはずみでLPを神田の中古屋で何枚か売っちゃったけど、これもその一枚でしたねぇ。ま、元は土橋の中古屋から買ったものですけど。
CDで買い直しましたけどね。
最近40年ぶりで紅葉坂の県立図書館もうではじめましたが、神奈川フィルのメサイアのチラシありましたね。今は有料1500円だそうで・・・県立図書館と音楽堂のつなぎに食堂がありましたが、なくなってますね。しかし、あとは40年前と変わらず・・・水漏れとか冷房が効かないとかあちこちボロがありますけど、レトロ気分いいですね。木の手すりなんかいい肌触りで思わずナデナデしましたねぇ。
ポストホルンはベームのほかにセル・クリーブランドがシンフォニックでキッチリしてて好きでしたね。
補聴器付の電話も去年よりも聞きずらくなってますねぇ
ほとんど気配でしゃべるていど。よく知ってる相手限定になっちまいました。第9のスコア眺めますけど、第3楽章には歯が立ちませんね。それでもながめてますけどね。
では、また
投稿: 真坊 | 2016年12月 7日 (水) 13時57分
真坊さん、ご返信遅くなりました。
音楽堂は、少し手を加えられましたが、その音は変わらずですね。
40年前の、宮沢明子のソロリサイタルが初音楽堂です。
そして、ベームもベルリンフィルも、この年代の結びつきが一番でした。
カラヤンが絶対にやらなかった「ポストホルン」に、楽員さんたちが、喜々として取り組んでいるのがわかります!
投稿: yokochan | 2016年12月23日 (金) 22時05分
yokochan様
遅まきながら、寒中見舞い申し上げます。件のベームの『ポストホルン・セレナーデ』、豪州universalのeloquenceシリーズ(469619-2)で、やっと愛用プレーヤーのトレイに、飛来しました。愉しく味わい深い曲であり、また演奏であります。ただ、トラック1~4に収録のウィーン・フィル弦楽メンバーとの、『アイネ・クライネ‥』は、軽やかさに生き生きした風情が乏しい感で、少々残念です。
投稿: 覆面吾郎 | 2022年1月10日 (月) 10時13分
覆面吾郎さん、本年もよろしくお願いいたします。
ウィーンフィルとのアイネクライネは、ベーム晩年の演奏だったかと思います。
ベルリンフィルとのセレナードシリーズで録音されなかったのが残念ですね。
レコードでは、セレナータ・ノットゥルナがオリジナルカップリングでしたので、そちらも含めたCDはお得と言えばお得ですね。
投稿: yokochan | 2022年1月13日 (木) 08時33分
yokochan様
3月もやがて終盤ですのに、寒さ続きでありますが、おかわりなくお過ごしの事とお察しします。
ベーム&BPOの『アイネ‥』は、かつてポリドール社より、ヘリオドールなる廉価盤レーベルから、MH-5003の番号のLPで、発売されておりました。実は未聴ですけれども、巨匠壮年期の録音ですので、緊密さとしなやかさを持ち合わせた、さぞ魅力的な指揮ぶりだろう‥と、想像しているのです。
投稿: 覆面吾郎 | 2024年3月20日 (水) 11時17分