チャイコフスキー 交響曲第5番 ネルソンス指揮
2月26日、東京マラソン。
どうしてもこの先に行かざるを得なかったので、観戦。
いやはや、スゴイですよ!
ぎっしりの人の波が、ずっとずっと続いてる。
ピカチュウも、力士も、セーラーも、コスプレたくさん。
沿道も応援する人たくさん、企業などは、自社の前で、よさこいや、チアリーディング、笛や太鼓の鳴り物で、にぎやかなこと!
平和でなにより、お祭りであります。
来年は、ちょっと鍛えて出ちゃおうかしら。

下を歩いていたら、偶然に、林家たい平師匠を真近に見ましたよ。
こんなビックイベントだから、交通規制も大変で、警察も物騒なことのなきよう、かなり厳重な様子でした。
で、東京マラソンとは、関係ないけど、久しぶりに、アレ行っちゃいます♪

チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調
アンドリス・ネルソンス指揮 バーミンガム市交響楽団
(2008.10.16 バーミンガム)
いま、あげあげ、人気実力急上昇中の指揮者ネルソンスの初期の頃の録音。
1978年生まれだから、30歳。
多くの名音楽家を排出しているラトヴィアの出身。
この録音の年に、バーミンガム市響の音楽監督になり、その後はもう破竹の勢いの大活躍をみせるわけで、録音もたくさんあるし、38歳にして、この人は、これからどうなってしまうんだろうと思ってる今日この頃なんです。
バーミンガムとのものは、この演奏しか聴いたことがないけれど、私は、バイロイトでの「ローエングリン」と、ルツェルンでのアバドの追悼演奏会で、この指揮者のことがとても気に入ってしまった。
そして音楽監督となったボストン響との演奏を、いま、ネット上でいくつも聴いていて、そのことはまた後日に記事にしますが、それらの演奏がまたピカイチなんです。
ネルソンスの指揮は、奇をてらうところが一切なく、オーソドックスなものなんだけれど、醸し出される音楽の鮮度がとても高くて、どこもかしこもイキイキと躍動し、そして磨き上げられた音色の美しさも保っている。
このバーミンガムとのチャイコフスキーも堂々たる演奏で、現在のボストンとの共演からすると、ちょっと荒削りなとこがあって、そこが、若き日のヤンソンスみたいなところを思わせる。
そうそう、指揮する姿も、譜面の置き方も、師ヤンソンスそっくり。
スマート・スタイリッシュな第1楽章、むせぶようなホルンが印象的な第2楽章、流れるように美しい第3楽章、思わずゴツゴツした感じの終楽章、しかも、かなりリズミカルで、乗せられてしまう。
バーミンガムのオケも、かなり巧いし、金管も実によく鳴っている。
ラトル、オラモ、そして、ネルソンス、そのあとが女性指揮者のミルガ・グラジニーテ=ティーラ。
彼女は、ネルソンスと同じく、30歳にして、バーミンガムの指揮者に。
しかも、同じバルト三国のひとつ、リトアニアの出身。
昨年のプロムスで、チャイコフスキーの4番を指揮するのをネット視聴したけれど、堂々たるもので、爆発力もたっぷりだった!
大巨匠の時代はもう去り、いや、その現存する大巨匠たちも、若い人たちの音楽を意識したかのような、若々しい音楽造りをするようになった気がする。
さて、ネルソンスは、今年、ゲヴァントハウスの指揮者に就任し、ボストンと掛け持ちとなる。
DGは、ボストン響とショスタコーヴィチを、ゲヴァントハウスとブルックナーを、ウィーンフィルとベートーヴェンを、それぞれ録音する予定と聞く。
ますますもって楽しみな指揮者であります。
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