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2017年2月

2017年2月26日 (日)

チャイコフスキー 交響曲第5番 ネルソンス指揮

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2月26日、東京マラソン。

どうしてもこの先に行かざるを得なかったので、観戦。

いやはや、スゴイですよ!

ぎっしりの人の波が、ずっとずっと続いてる。

ピカチュウも、力士も、セーラーも、コスプレたくさん。

沿道も応援する人たくさん、企業などは、自社の前で、よさこいや、チアリーディング、笛や太鼓の鳴り物で、にぎやかなこと!

平和でなにより、お祭りであります。

来年は、ちょっと鍛えて出ちゃおうかしら。

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下を歩いていたら、偶然に、林家たい平師匠を真近に見ましたよ。

こんなビックイベントだから、交通規制も大変で、警察も物騒なことのなきよう、かなり厳重な様子でした。

で、東京マラソンとは、関係ないけど、久しぶりに、アレ行っちゃいます♪

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   チャイコフスキー  交響曲第5番 ホ短調

      アンドリス・ネルソンス指揮 バーミンガム市交響楽団

                       (2008.10.16 バーミンガム)


いま、あげあげ、人気実力急上昇中の指揮者ネルソンスの初期の頃の録音。

1978年生まれだから、30歳。

多くの名音楽家を排出しているラトヴィアの出身。

この録音の年に、バーミンガム市響の音楽監督になり、その後はもう破竹の勢いの大活躍をみせるわけで、録音もたくさんあるし、38歳にして、この人は、これからどうなってしまうんだろうと思ってる今日この頃なんです。

バーミンガムとのものは、この演奏しか聴いたことがないけれど、私は、バイロイトでの「ローエングリン」と、ルツェルンでのアバドの追悼演奏会で、この指揮者のことがとても気に入ってしまった。

そして音楽監督となったボストン響との演奏を、いま、ネット上でいくつも聴いていて、そのことはまた後日に記事にしますが、それらの演奏がまたピカイチなんです。

 ネルソンスの指揮は、奇をてらうところが一切なく、オーソドックスなものなんだけれど、醸し出される音楽の鮮度がとても高くて、どこもかしこもイキイキと躍動し、そして磨き上げられた音色の美しさも保っている。
このバーミンガムとのチャイコフスキーも堂々たる演奏で、現在のボストンとの共演からすると、ちょっと荒削りなとこがあって、そこが、若き日のヤンソンスみたいなところを思わせる。

 そうそう、指揮する姿も、譜面の置き方も、師ヤンソンスそっくり。

スマート・スタイリッシュな第1楽章、むせぶようなホルンが印象的な第2楽章、流れるように美しい第3楽章、思わずゴツゴツした感じの終楽章、しかも、かなりリズミカルで、乗せられてしまう。

 バーミンガムのオケも、かなり巧いし、金管も実によく鳴っている。
ラトル、オラモ、そして、ネルソンス、そのあとが女性指揮者のミルガ・グラジニーテ=ティーラ。
彼女は、ネルソンスと同じく、30歳にして、バーミンガムの指揮者に。
しかも、同じバルト三国のひとつ、リトアニアの出身。
昨年のプロムスで、チャイコフスキーの4番を指揮するのをネット視聴したけれど、堂々たるもので、爆発力もたっぷりだった!

 大巨匠の時代はもう去り、いや、その現存する大巨匠たちも、若い人たちの音楽を意識したかのような、若々しい音楽造りをするようになった気がする。

さて、ネルソンスは、今年、ゲヴァントハウスの指揮者に就任し、ボストンと掛け持ちとなる。
DGは、ボストン響とショスタコーヴィチを、ゲヴァントハウスとブルックナーを、ウィーンフィルとベートーヴェンを、それぞれ録音する予定と聞く。

ますますもって楽しみな指揮者であります。

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2017年2月22日 (水)

にゃんにゃんの日に

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お正月のこと。

夕刻に、海を眺めて、浜からあがったら、なんとなく、ねこの気配が。

いましたよ、可愛いのが

ということで、2月22日は、「ねこの日」。


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ねこさんの、気を引く一番簡単な方法。

コンビニ袋をがさごそと音をさせること。

この手の音には、ねこは、極めて敏感で、近寄ってきます。

食べ物を与えるのは、よくよく状況を見極めなくてはならないけど・・・

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かなり近寄ってますぜ、だんな。

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好奇心旺盛な1号と、奥で控えめな2号。

で、真っ暗になってきたし、帰ろうと腰をあげると・・・・
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奥には、さらに・・・・・・

だるまさんが転んだ!

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お、おーっ、さらに一匹。

この後、帰りつつも、振り返ると、みんな遠巻きに着いてくるんだ。

常に1号が先頭で。

しかし、ある一定のラインからは出ようとはしなかった。

猫たちの、縄張り、領分、結界があるんだろうね。

ということで、ねこの日特集でした。

 それと、2月22日は、「竹島の日」でありますこと、ここに付記いたします。

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                                       以上

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2017年2月 4日 (土)

シベリウス 交響詩「タピオラ」 ハンニカイネン指揮

Hijiridai

最近行ってないので、過去の北海道ネタから。

本州では桜が咲いている頃、道内・美瑛あたり、雪が溶け始め、湖水の氷もなくなり始めた。

日本は南北に広い。

昨日あたり、南と北で、50℃も気温が違ったという。

 ここは、美瑛近郊の貯水湖で、車のなかからぱしゃりと撮影したもの。

寒くて、外には出られませんでしたよ。

今回も冬っぽい音楽を。

Sibelius_vlncon

      シベリウス 交響詩「タピオラ」 op112

     タウノ・ハンニカイネン指揮 ロンドン交響楽団

                       (1958 @ロンドン)

シベリウス、ほぼ最後の頃の作品。
1925年62歳で、「タピオラ」を仕上げたあと、1930年の最後の作品までは、楚々としたピアノ作品や、小品しか残さず、以来27年間、悠々たる隠遁生活を送った。

そんなシベリウスに、晩年の作品、とレッテルを貼るのはおかしなことだが、でも、そうとでもいいたくなるほどに、行き着いた到達境と、くみとり、尽しがたい味わいと内面の深さを感じることができる。
1年前に書かれた交響曲第7番の、究極の交響曲とも呼べそうな濃縮された音楽の在り方にも、相通じるかもしれない。

フィンランドの大叙事詩「カレワラ」は、シベリウスの音楽のひとつの源泉ともいえるが、この「タピオラ」もそう。

「カレワラ」に出てくる、森の神「タピオ」の領土が「タピオラ」。
ここに、タピオの物語が描かれるわけではなく、シベリウスが愛した、フィンランドの国土を代表とする風物、森をイメージしているわけです。

われわれが、フィンランドに対していだくのは、「森と湖の国」。

まさに、それを感じさせてくれる、神秘的で、かつクールな、ブルー系の音楽なのだ。
ちょっと晦渋な雰囲気も持ち合わせているけれど、何度も、噛みしめるように聴くと、す~っと、北欧の景色が脳裏に浮かんでくるようになる。

何度も繰り返される「森の主題」に、木管で繰り返される「タピオの主題」。
この、ともに寂しい感じの主題が絡み合いながら進行し、最後には、浄化されたような平和な和音にて曲を閉じる。

このあとに、大きな作品を残さなかったのも、このエンディングを聴くとわかるような気がする・・・・。

今日聴いたのは、前世紀末に生まれ、1968年に没したフィンランドの指揮者ハンニカイネンのもの。
少年時代に、日本コロンビアから続々と発売されたダイアモンド1000シリーズのなかの1枚で、そのいかにも北欧の孤独を感じさせる秀逸なジャケットが気になり、店頭で何度も手に取ったけれど、ついぞ買うことのなかった1枚。
 長じて、コンサートホールソサエティからCD化されたものを入手したのは、CD時代になって間もなくだった。

録音は決して、パッとしないけれど、カップリングのヴァイオリン協奏曲とともに、さりがねいなかにも、シベリウスの音楽の語法をしっかりと語りつくしているようなスルメのような演奏で、とても味わい深い。
ロンドン響を使いながらも、すこし褪せた録音が、また鄙びた雰囲気を醸し出していて、ローカル感もあるところもいい。

フィンランド政府の観光局のサイトを見ていたら、シベリウスの旅がしたくなりましたよ。

こちら→http://www.visitfinland.com/ja/kiji/sibelius-no-finland/

 

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