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2018年4月

2018年4月28日 (土)

ヴィヴァルデイ 四季 カラヤン指揮 

Shiba_1

もう、とっくに散ってしまった八重桜。

例年なら、GWまで楽しめることもあるけど、今年はつつじも南関東ではもうおしまい。

東北・南北海道まで北上した桜前線も足早やにすぎた。

3月の観測史史上、一番高かった気温の影響とも。

このようにして、日本の四季が、寒いのと、暑いのとに二分化されつつあるように感じます。

で、カラヤンの「四季」ですよ。

Vivaldi_karajan

  ヴィヴァルディ 協奏曲集 「四季」

      Vn:ミシェル・シュヴァルベ

 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

                    (1972.8 @サンモリッツ)

で、カラヤンの「四季」です。

1973年春、「カラヤンの四季」が発売されたとき、わたくしは、アンチ・カラヤンの中学生だった。
強過ぎる巨人に対する反発にも似て、アンチを気取った中坊は、「カラヤンの四季」の登場に、「カラヤンよお前もか!」という思いで、おしゃれなジャケットには、大いに気を惹かれつつも手を出すことは、CD時代、かなりを経てから。

はいはい、そうですとも、オペラのカラヤンはずっと凄いと思ってましたが、オーケストラ作品でも、カラヤン様は凄いことを、酸いも甘いも噛み分けるようなオジサンになってから痛感いたしましたとも。。

そんな一環の「カラヤンの四季」。

イ・ムジチのを越えられないから、「四季」はやらない、ともされたけれど、一家に1枚ともされた当時の定盤、アーヨ&イ・ムジチ盤とは違う次元で、当時最高レヴェルのヴィヴァルディを作り上げたところがカラヤンらしいところ。

レガート多めの滑らかかつ、耳触りのよさが勝るところはカラヤンならではだが、サンモリッツの教会の豊かな響きを背景に、チェンバロの音色を控えめにして、ヴァイオリン・ソロと弦楽合奏の豊かな溶け合いの妙を、カラヤンは心憎いまでに聴かせてくれる。
いまの、古楽器や、ヴィブラート少なめの奏法からすると、豊饒にすぎるかもしれないし、ピッチも高めに感じるが、当時は、こんなニュアンス豊かな演奏がバロック音楽の一面でもあったように思う。
 こんないくぶんムーディーな四季もまた、ヨーロッパの貴族社会の目からみた「ヨーロッパの四季」のように感じる。
それは、宮殿や館の窓から見るような「四季」で、春には花瓶に美しい花が飾られ、夏の厳しい暑さや雷鳴は、石造りの館の中からはあまり感じない。
でも、豊饒の秋には、たくさんの収穫物がテーブルの上にはならび、狩りの犬の吠え声も遠い。そして、寒い冬は、あたたかい暖炉でぬくぬくと、窓の外は厳しいけれど。

こんな、四季もヨーロッパの一面だし、「カラヤンの四季」は、ともかく美しいのだ。

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日本の四季よ、なくならないで・・・・

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2018年4月19日 (木)

バッハ ゴールドベルク変奏曲 フレデリック・ハース

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ひとひらの桜の花びら🌸

咲いた桜も美しいが、散る桜も儚くも美しい。

急襲した暖かさは、例年になく早く桜や、春の花々を開花させ、あっという間に散らしてしまった。

四季のメリハリがますます遠のく日本に、どこか不安を覚える。

3~4月は、公私ともに忙しくて、まともに音楽を聴けず、季節の移ろいの速さもそれに加えて、焦燥感を抱いている。
いまもそれは継続中だが、早くに目が覚め、夜寝れない方への音楽を、早朝の目覚めに聴いてみた。

そして、やたらと清新な気分になった。

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    バッハ  ゴールドベルク変奏曲 BWV988

             チェンバロ:フレデリック・ハース

                 (2010.10 @アセス、ベルギー)


ハースは、1968年生まれのベルギーのハープシコード奏者。
12歳のときからハープシコードを弾き始め、名教授につき、その奏法や楽器の研究に携わり、現在はブリュッセルの王立音楽院の教授も務めているイケメンさん。
ヘレヴェッヘとも関係が深いとのことで、その録音の通奏低音などで参加しているかもしれない。

繰り返しを忠実に行い、全曲は77分。
しかし、この長さ、まったく長いと感じさせない。
学究肌の経歴ながら、そんなことを微塵も感じさせない瑞々しさにあふれたバッハ。
そして、それぞれの変奏にあふれる豊かなニュアンス。
安心して、ずーーっと聴いていられる。
過度に表現しすぎない、でも、しっかりとバッハの音楽の精髄を聴かせてくれるハースのゴールドベルクでした。

25番目の変奏曲がとりわけ深く、瞑想的に聴くことができました。

この演奏のあと、手持ちの音源をつまみ聴きしてみましたが、自由すぎるグールドをはじめ、ハープシコード版、ピアノ版、いずれもみんな全然違って聴こえるところが面白かった。
ハープシコードは、楽器による音色の違いもあるからなおさらに。
かようにして、バッハの音楽には、ともかくいろんな可能性と閃きがあふれているのだと、いまさらながに痛感した次第。

このハースさんの録音で使用されたチェンバロは、1751年のアンリ・エムシュ作のもの。
で、まさにこの古楽器を奏して録音した場所が、ベルギーのアセスにある城。

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こんな画像を見ながら聴いたハースさんのゴールドベルク。

眠れぬ朝の夢想なり。

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