シベリウス 弦楽のためのロマンス ヤルヴィ指揮
ちょっと前の梅の花。
赤坂の氷川神社。
いまはきっと満開。
このところ、仕事もふくめて、いろいろと気ぜわしくて、ブログ更新もままならず、さらに音楽をちゃんと聴く環境にもなかった・・・・
そんなとき、短くてもいい、癒される佳品をと思い、思いつくままに引っ張り出した1枚の、メイン曲のその余白。
涙が出てきた。
シベリウス 弦楽のためのロマンス op.42
ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団
(1982.9.3 エーテボリ)
N・父・ヤルヴィが評価され、本格的に世に出た、BISレーベルからのシベリウス全集の2番の余白に入ってた曲。
テンポよく、スピーディーにすすむメインデッシュの2番よりは、なぜか、この楚々とした5分ぐらいの地味な作品が気に入ってました。
CD初期の、もう35年前の音盤。
週末に実家に帰り、週初めには都内の職場と、無味乾燥な安アパートに帰る日々。
そんな日曜の晩の、寝る前の刹那的なひと時。
これを聴いて、ウィスキーを一杯あおって、床に就く。
そんな若きいっときもありました。
いまは、いろんな自由は得たけれど、他の縛りや逆行に囲まれた。
なにげなく、聴いた。
無意識に、かつての想いにとらわれ、チョイスした曲。
1番と2番のあいだあたりのこの作品。
切実な様相もありつつ、情熱にもあふれ、そして、悲しみのなかのやさしさを感じる。
さぁ、寝ましょう、という感覚も呼び覚ます、そんな効能あふれる曲でした。
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